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近衛家から尾張家11代斉温(なりはる)に嫁いだ福君(さちぎみ)さまが持参したお雛さまです。男雛や随身の装束には、斉温の兄にあたる12代将軍家慶(いえよし)ゆかりの裂が使用されています。人形の顔もそれぞれで違った表情をみせており、特別なお雛さまであったとわかります。#担当のおすすめ
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今回は鉄炮を分解して展示しています。大きなネジもあれば、引き金などの細かな部品もあります。銃身は鉄ですが、金色の部品は真鍮(しんちゅう)です。
銃身を作った人にも思いを馳せてもらいたくて、銃身の、名前が刻まれている部分に鏡を置きました。覗いてみてください。#担当のおすすめ
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城マメ知識 「攻める気持ちで城を見よ!」
たくさんの防御の方策が発見できます。地形を利用した全体の構成や、敵を直進させない工夫である枡形(ますがた)や馬出(うまだし)、もちろん堀・石垣・土塁なども要チェック!
展示室配布のワークシートではお城の基礎知識をご紹介中!#担当のおすすめ
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「雨龍透彫刀子」の銘から「康継」が作ったことがわかります。徳川家康から「康」の字をもらい、「康継」と名乗りました。さらに、葵紋を茎(なかご)に切ることも許されました。将軍家お抱えの職人だったことがよくわかりますね。長さ16cmの小さな品ですが、じっくりご覧ください!
#担当のおすすめ
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徳美の強みは代々の奥方・姫君達のお道具があること。以前も鏡台はご紹介してますが、こちらは松と橘のデザイン♪ところで婚礼調度になぜ松や橘が好まれるのかというと、常緑樹が普遍の象徴であり、橘を不老不死の実とする伝承があったからなのです!「松橘蒔絵鏡台」は6月6日まで。#担当のおすすめ
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日米修好通商条約の締結問題に巻き込まれ失脚した慶勝。謹慎した屋敷でふさぎ込んでしまうのか…。そんな苦境のなか慶勝がこつこつと作ったのがこちら、昆虫と植物の標本です。一つ一つ丁寧に貼られ、採られた場所も書いてあります。慶勝のマメで、根気のある性格が伝わってきます。#担当のおすすめ
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大胆なデザインの能装束ですね。紅色をベースに、様々な色糸で九曜星を入れた菱繋(ひしつな)ぎ文、さらに大きく全体に散らされた菊花文。ほの暗い舞台上にあっても大きな菊文様はさぞ鮮やかに映えたのでしょう。#担当のおすすめ
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懸子(かけご)の見込(みこみ)には、彦星と織姫の2つの星が空に輝きます。その星を角盥(つのだらい)の水面に映して見ていたなんて…ロマンチックな行事だったんですね。
今日は七夕。催涙雨の向こうにある星に想いを馳せながら、短冊に願いを込めてみるのも良いですね。
#担当のおすすめ
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平安時代に書かれた源氏物語は、時代が変わっても人々に愛され、絵画化も続けられました。こちらは江戸時代に活躍した土佐光則による源氏絵です。縦横約15センチの小さな画面で、人物の顔はなんと5ミリ程!!ミニアチュールの世界を堪能できます。源氏物語画帖は12月14日まで。#担当のおすすめ
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徳川美術館といえば、「初音の調度」!
初音の調度は、三代将軍家光の娘・千代姫のために作られた調度で、尾張徳川家二代光友との婚礼の時に持参しました。漆を用いた数ある作品の中でも、ずば抜けて贅沢・華麗な第一級の作品です。#担当のおすすめ