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鹿児島出身の将軍御台所(正室)篤姫様は、緑色×雀の絵柄がお好き!後期展示では、このパターンの小袖・下帯をご紹介中です。華やかだけど、色数が抑えられていてすっきりした印象です。とってもすてき!お見逃しなく!天璋院篤姫と皇女和宮展は11月5日まで!#担当のおすすめ
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本草学は古代中国の薬学であり、日本でも長らく医師が学ぶ学問でした。江戸時代にはより広く多様な動植物や鉱物を研究する学問に発展。実地調査をすることが重視され、多くの愛好家が研究に励み、研究成果は図譜としてまとめられました。「江戸の生きもの図鑑」展は7月9日まで。#担当のおすすめ
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突然の僧の訪問を知った若い娘が、急いで化粧をしたら、顔に塗ったのは白粉でなく眉墨だった!鬼と勘違いした僧は逃げ帰り、母にも鬼と間違われ、娘は世をはかなんで仏の道に入ります。奇想天外な内容ですが、仏教への帰依を勧めるのが真の主題なんですね。掃墨物語絵巻は明日まで!#担当のおすすめ
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風鳥(ふうちょう)の別名は極楽鳥。
英語では「bird of paradise」といいます。
ヨーロッパ人は鳥の脚を落とし、はく製にして商品としたので、脚がない鳥、風に乗って生きる、地上に降りない鳥と考えられていたことに因む名前だそうです。
綺麗な名前の裏にこんな過去があったとは…。#担当のおすすめ
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ジモトのみなさ~ん!かつて岐阜、熱田、知多横須賀に尾張徳川家の御殿があった、ってご存じでしょうか?
岐阜御殿図、熱田東御殿図、横須賀御殿図を新発見、秋季特別展「尾張藩邸物語」にて初公開しています!是非ご来館ください。#担当のおすすめ
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コンクリートに、ねこの肉球の跡がついていると、生乾きの時にふんじゃったんだな…と、なんだかほのぼのしますよね。
さて「珠光青磁茶碗 銘 荷葉」の周りにシャッと入った線。その名も「猫掻手(ねこがきて)」という模様です。もちろんねこが直接引っ掻いたわけではないですよ!
#担当のおすすめ
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徳美アルアル!名品コレクション第4展示室では能道具・能装束をご紹介しているのですが、複製ですかとよくお尋ねがあります。
複製ではありません!保存状態が良くとても綺麗ですが、これらは江戸時代に作られた品々です。是非じっくりご覧ください。現在の展示品は9月3日まで。#担当のおすすめ
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刈谷市歴史博物館で、企画展「徳川家康の遺産~徳川美術館所蔵品で綴る~」が開幕しました。
出品作品全58点(展示替えあり)は、すべて徳川家康にゆかりのある品です。
徳川美術館のエッセンスがぎゅっと凝縮されていますので、ぜひ足をお運びください。
city.kariya.lg.jp/rekihaku/tenji…
#担当のおすすめ
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鼈甲は亀(タイマイ)の甲羅の加工品です。江戸時代には非常に高価で、特に黒や茶の斑がないものは女性の憧れだったとか。この簪は14代将軍家茂が、和歌をもらったお礼に正室の和宮へ贈った品です。そうそう、夫婦ってそういうの大事!それにしても飴色一色…お高いんでしょうね~。#担当のおすすめ
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写真ではわかりづらいかもしれませんが、兜や胴をよ~く見ると、実はところどころ凹んでいます。
凹みは火縄銃で試し撃ちをしてできた弾痕です。
これがあることが、具足の強度の保証だったので、あえて残したまま納品しました。決して不良品ではないですよ。
#担当のおすすめ
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内裏で夜な夜な聞こえる不気味な鳴き声の主は頭が猿、体が狸、手足は虎で、尻尾が蛇の鵺(ぬえ)。
右側には怯える公家、左側には鵺を目掛け、まさに矢を射る瞬間の頼政。閃く雷光は見ている私たちにまで迫ってくるかのよう。
三枚続の画面の中の緊張感が伝わってきますね。
#担当のおすすめ
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刀剣鑑賞のポイントその3は「刃文(はもん)」!白っぽく見えている部分です。上下左右に視点を変えながら観察すると、刃文の縁取り「刃縁(はぶち)」が輝いて見える角度が発見できるはず(撮影は難しい…!)。刃文が直線に近かったり、波打つようだったり、作者によって様々なんですって。#担当のおすすめ
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この扇は「白鳩・龍図軍扇」といい、表は彩色の白い鳩、裏には水墨の龍が描かれています。展示室では表の白い鳩が見えるようになっていましたが、ここでは裏もお見せします!#担当のおすすめ
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合戦は物語の中にも。京の姫君をさらって喰らう酒呑童子を、源頼光が討伐する「大江山絵詞」(逸翁美術館蔵、~8/18)にも、勇壮な武士たちの姿が描かれています。酒呑童子を押さえつけ、刀を振るう武士たちの動きはリアリティーがあり、いかにも力がこもっていそう!#担当のおすすめ
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重要無形民俗文化財に指定されている尾張津島天王祭(愛知県津島市)は、疫病退散を願うお祭りです。お祭りに来た大人も子どもも、笑顔でとても楽しそう。
本来なら、今日と明日に開催されるはずでした…。
今年は作品を見て疫病退散を祈り、そしてお祭りのにぎわいをお楽しみください。#担当のおすすめ
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美しさもさることながら、この小袖(こそで)のおもしろいところは、雛形(ひながた)と呼ばれる図案帳が残っているところです。図案帳には「この松はいらない」、「雲は紫か金の糸で」などの指示などが書き込まれています。
そう、オーダーメイドなのです!
#担当のおすすめ
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武将の名前が書いてあり、どこに誰がいたのかわかります。徳川美術館所蔵の関ヶ原合戦図屏風は、黒田家のみ、家臣団にも名前が記されています。黒田家の武功を称えるために、細かく書いたとか!?
黒田家の家臣団は第3隻に登場(8/26~9/22展示)。
展示替えがあるのでお見逃しなく!#担当のおすすめ
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薩摩切子(きりこ)は、幕末の薩摩藩(鹿児島)のお殿さまが外国製のカットガラスを目指し、最先端の技術で作らせた工芸品で、当時はまさに格別!こちらの「藍色栓付酒瓶」は、養女である篤姫が将軍家に嫁ぐ際に用意して持参させた品です。美しいブルーに思わず見とれてしまいます…。#担当のおすすめ
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「婚」のイチ押しは?
担:国宝の「葵紋散蒔絵糸巻太刀拵」です。拵(こしらえ)とは刀剣の外装のこと。3代将軍家光の長女、千代姫のお嫁入り道具「初音の調度」に含まれています。
新:刀身の「太刀 銘 国行」(国宝)は名品コレクション展示室に展示中!
#担当のおすすめ #大名の冠・婚・葬・祭
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国宝の短刀「名物 庖丁正宗」は相模国の巨頭・正宗による一振です。このように身幅の広い刀を「庖丁」と呼びます。波打つような「のたれ」の刃文は沸(に)え主体で激しく美しく輝きます。剣を透彫(すかしぼり)、鍬形(くわがた)を陰彫(かげぼり)で表した、珍しい彫刻も見どころです!#担当のおすすめ
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