豊臣秀吉が有馬則頼(のりより)に宛てた手紙です。九州に遠征中の則頼は病を患いますが、秀吉に報告しませんでした。秀吉は「だまっているなんてとんでもない。医師2名を派遣するので、診療を受けて養生してください」と書いています。怒っているようで実は優しい上司だったのかも!#担当のおすすめ
【ちょっとキュートな陣羽織】 德川家康の息子・義直が用いた陣羽織。大きな赤いポンポンは菊綴(きくとじ)と言って古くは縫い目のほころびを防ぐものでしたが、次第に装飾として用いられるようになりました。白地にたくさんの菊綴がついて華やか~~~💐✨ #担当のおすすめ #よそおいの美学
「白熊毛采配」の棒の先につけられている毛は、想像上の獣である白熊(はぐま)の毛と考えられていました。想像上の獣の毛をどうやって手に入れたのでしょう?本当はチベット・北インドなどにいる牛の一種「ヤク」の毛なんです…! #担当のおすすめ
写真だけでは本物の調度品かと思ってしまう、精巧なつくりの雛道具。こちらは33枚の櫛を収納する「払箱」(はらいばこ)という化粧道具のミニチュアで、高さ6cmほど。実は、お姫様が使った同じデザインの実物も揃って伝来しています。今年は展示室で2つを見比べることができますよ!#担当のおすすめ
特集展示「香の世界」では、香道具や香木を多数紹介しています。香木はバブル高騰中。それぞれの豊かな香りを想像しつつ、○百万…いや○億円の価値!?などと、つい考えてしまいますが…いやはや手が出ません!しかし、買えなくとも、徳川美術館で見られますよ!是非ご来館ください。#担当のおすすめ
「赤銅はなぜ黒いのですか?」と質問をいただきました。 これは「色揚げ」という処理をしているためです。色揚げは、まず大根おろしにつけ、そして硫酸銅や緑青を含んだ液につけて煮込みます。 すると真っ黒というよりは青みがかった黒に仕上がります。#担当のおすすめ
徳川美術館にはヨーロッパ由来の珍しい文物も所蔵しています。世界地図や革製品、絨毯に望遠鏡…。 江戸時代、最先端だった知識や技術は誰もが入手できるわけではありませんでした。 異国の文化や当時の人々に思いをはせつつ、展示をお楽しみください!#担当のおすすめ tokugawa-art-museum.jp/exhibits/plann…
【松花・金花】 信長→秀吉→家康と天下人の手を渡ってきた、古来名高い二つの大名物の茶壺です。松花は灰釉が緑がかった発色で侘びた趣をもち、金花は黄金色に輝いて明るく華やかです。 松花はいつの頃か封をされたままで、中にまだ茶葉が入っているんですって! #担当のおすすめ #名物展
どの小柄(こづか)をだそうか、いろいろ見ていく中で発見したのが、そろばんの小柄です。 このそろばん玉の細かさといい、絶妙にマッチしている形といい、そろばんと小柄ってこんなに相性がよかったんですね。初めて知りました。#担当のおすすめ
本日もご来館ありがとうございました。 来週末から始まる特別展「天下人の城」に先行して、第1展示室では特集展示「関ヶ原合戦」を開催しています。徳川の天下を決定付けた重要な戦です。特集展示では、この合戦で活躍した武将ゆかりの品々が盛りだくさん!是非ご覧ください。#担当のおすすめ
刀装具の部分で、「鉄の黒と赤銅の黒の見分け方はありますか?」とお尋ねがありました。あくまでイメージですが、ざらっとした感じの黒だと鉄、つやっとした感じの黒だと赤銅です。#担当のおすすめ
徳川美術館の刀剣の特徴は? 担:“研ぎ”に特徴があります。当館の刀剣は江戸時代の研ぎのまま。現代の刃文(はもん)を強調する研ぎ方とは一味違うんです👀 新: 伝わってきたままの姿を残しているとは驚きです! #担当のおすすめ #名刀正宗と相模伝
織田・徳川連合軍vs武田軍の戦を描いた長篠合戦図屏風。大規模に鉄砲を用いた史上初の戦いで、鉄砲隊の周囲に黒煙が上がる様子が表されています。また、信長、秀吉、家康ら戦国時代の英雄たちの姿もみられますよ!8月12日まで「英雄たちの戦国合戦」にて展示中(以降は複製展示)。#担当のおすすめ
現代の私たちも使っている「かな」。日本のひらがな・カタカナが、漢字を元に誕生したのは、なんと今から約1000年前です!その当時の洗練された美しいかなの文字をご紹介する、企画展「美しきかな」。今日はこれから、展示室でより楽しめる「かな」の見どころをご紹介します。#担当のおすすめ
大和国では寺社に属する刀工集団が、僧兵の需要に応えて実用を重視した刀を作りました。「短刀 無銘 保昌」は鎌倉時代末期に活躍した保昌派の刀工・貞宗による一振です。柾目(まさめ)の鍛(きた)え、乱れの少ない直刃(すぐは)の刃文など、保昌貞宗の特徴が良く表れています。#担当のおすすめ
大奥の頂点といえば、将軍正室の御台所(みだいどころ)。ファッションリーダーでもありました。お召し替えは通常1日5回!大変だぁ…とはいえお仕えする人がたくさんいるので大丈夫!鏡も女中に持たせて使ったとか。さすがセレブは違いますね~。 天璋院篤姫と皇女和宮展、開催中!#担当のおすすめ
これはなんでしょう??正解は・・・金貨です!豊臣家の時代には贈答・褒賞用として金貨が鋳造されたようで、これもその一種と考えられます。大・福・寿のスタンプがランダムに刻印されて、なんだかカワイイ! 珍品もいっぱい、驚きの特別展「金と銀の国ジパング」は5月28日まで。#担当のおすすめ
幕末に、強硬な攘夷論者として存在感を示した水戸の殿様、徳川斉昭(なりあき)。死後に贈られた「烈公」という号のままに気性は激しかったとか。こちらは暴風雨のお見舞いに名産品を送ってもらったお礼状です。書は人を表すとよく言いますが…お礼状…激しすぎる!!~11/5展示 #担当のおすすめ
【鷹狩の必需品】 「餌合子(えごうし)」といって肉を入れておくための道具です。鷹は血の色に反応するため、中は朱塗りになっています。叩いて音を出し、鷹を呼び戻すこともできます。鷹狩道具に富士🗻と茄子🍆が描かれているなんて大変縁起が良いですね! #担当のおすすめ #鷹狩展
茶入には、見立ての形で名前が付けられます。 林檎(りんご)の形に見立てた茶入には「文琳(ぶんりん)」。 茄子に見立てた茶入には「茄子」。 そして、これはそのちょうど中間のタイプですので、1文字ずつ取って、「文茄(ぶんな)」! #担当のおすすめ
室町時代の屏風と言えば…金剛寺の日月山水図!というくらい有名な屏風です。荒波と共に、青々とした山に太陽、雪山に月が対照的に配されています。金銀箔は大ぶりに切り裂かれて、ちょっと荒々しさを感じるくらい。自然の偉大さを象徴しているようです。展示は来週末まで!お早めに。#担当のおすすめ
伊藤圭介旧蔵の「カフ」型顕微鏡(東山植物園蔵)です。江戸時代にいくつか輸入され、圭介をはじめ当時最先端の西洋植物学を採り入れようと努めた学者数人が手にしていました。本品には標本が収められた象牙製のスライダーも附属。貴重な機会をお見逃しなく、江戸の生きもの図鑑展へ!#担当のおすすめ
樋(ひ) 刀剣に彫られた溝のことです。1本だったり、2本だったりします。刀剣を軽くするためと、飾りのための2つの目的があります。樋の中に剣が彫られている刀もあります。 #担当のおすすめ #名刀紀行
名品コレクション第3展示室は、自分が大名になって尾張徳川家に招待されたつもりでご覧ください。尾張徳川家では「これでもか!」と言わんばかりの名品を揃えて皆様を待ち構えています。通常では手に入らない道具を使って家格と権威を見せつけるのが、当時の座敷飾りの基本でした。#担当のおすすめ
どんな銘が刻まれているかを見るのは、刀の大事な鑑賞ポイント!「刀 折返銘 備中国住次直」(重要文化財)の銘は裏側にあります。なぜ裏側にあるのかというと、刀を短くする際に茎(なかご、持ち手の部分)に刻まれた銘を残すため、茎を折り返したからです。 #担当のおすすめ #お宝のうらなかそこ