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柳煤竹(やなぎすすたけ)|#にっぽんのいろ
江戸時代の元禄期に生み出された人気の色でした。
煤竹色(すすたけいろ)のバリエーションの一つで、鮮やかな紅色を引き立てるアクセントカラーとして重宝されました。
5月「にっぽんのいろ」はこちらからご覧ください。
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深川鼠(ふかがわねず)|#にっぽんのいろ
ほのかに緑を含んだ灰色。そこはかとなく渋さが漂ってきます。
江戸時代、華美なものを好まず「色より芸」を主張した深川の羽織芸者たち。その粋な心に影響されて誕生した色と言われています。
▶︎ 4月「にっぽんのいろ」はこちら
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芥子色(からしいろ)|#にっぽんのいろ
芥子菜の種子の色や、種を練って香辛料にした芥子の色を指しています。
芥子は奈良時代から調理に使われるなど、日本人にとって身近で欠かすことのできない香辛料でした。
▼3月のにっぽんのいろはこちら
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黄丹(おうに)|#にっぽんのいろ
中国から伝わった色で、紅花とクチナシを掛け合わせて染めます。非常に鮮やかな発色が特徴的で、赤みを帯びた橙には、春の陽光のような温かみがあります。
皇太子の袍(ほう)の色で禁色の一つです。
4月のにっぽんのいろ、ご覧ください。
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羊羹色(ようかんいろ)|#にっぽんのいろ
黒や濃紫があせ、ほどよく甘い雰囲気が漂います。
褪色(たいしょく)した僧侶の衣や放浪の旅を続ける侍の袴の色として使われることが多く、甘みだけでなく、渋みも感じられる美しい色です。
▼一月のにっぽんのいろはこちら
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鴇色鼠(ときいろねず)|#にっぽんのいろ
鴇色は、鴇(とき)の飾り羽や尾羽に見られる淡い紅色にちなみます。
その鴇色に鼠色を掛け合わせた、赤みがかったか柔らかい灰色です。
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草色(くさいろ)|#にっぽんのいろ
草葉を表す調和の取れた色は、緑色を代表するだけでなく、他の色との組み合わせも抜群。
草餅や蓬餅(よもぎもち)など、春の味を思い出すような優しく豊かな色合いです。
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柿色(かきいろ)|#にっぽんのいろ
艶やかな赤寄りの橙色は、若すぎず、熟しすぎない、食べごろの柿のようです。
柿にちなんだ色は多くありますが、最もオーソドックスな色みですね。
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洒落柿(しゃれがき)|#にっぽんのいろ
淡い茶色が洒落ている、素敵な色。江戸時代中期以降に流行し、元々は「晒柿(されがき)」だった色名が転じたという説もあります。
文人に愛されるなど、江戸っ子の粋を感じさせます。
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砂色(すないろ)|#にっぽんのいろ
比較的新しい色で、さまざまな色の幅があります。
白っぽいもの、茶色っぽいもの、赤みがかったもの、濡れて黒みがかったものなどがあり、地名や状況を添えてその色合いを変化させています。
『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』
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砥粉色(とのこいろ)|#にっぽんのいろ
あたたかい黄色は、柔らかい印象です。
砥粉とは、砥石を切り出した時に出る砥石の粉末のこと。かつては、板の色付け、漆器の下塗り、刀剣類の研磨など日常生活に身近なものでした。
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照柿色(てりがきいろ)|#にっぽんのいろ
江戸時代の染色解説書には、赤い土を染料にして染め上げたと記されています。
太陽に艶やかに照り輝く、よく熟した柿の実のような色に、晩秋の風景が重なります。
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黄支子(きくちなし)|#にっぽんのいろ
「支子」とも書くクチナシは、古くから衣類や食べ物の染色に使われてきました。特にクチナシだけで染めたものを黄支子と呼んでいます。
優しくも芯のある黄色が、上品で華やかです。
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裏柳(うらやなぎ)|#にっぽんのいろ
柳の葉の裏側のような淡く雅な黄緑色。
江戸時代に流行しました。表ではなく、あえて葉の裏の色に注目しているのが素敵ですね。
風に揺れる柳の葉のように、見ていると何だか涼しくなってきます。
7月「にっぽんのいろ」はこちらから
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渋紙色(しぶがみいろ)|#にっぽんのいろ
その名は、和紙を張り合わせたものに、柿の汁「柿渋(かきしぶ)」を塗った厚紙「渋紙」に由来します。
柿の実とは似ても似つかない、渋さと深みが魅力的ですね。
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支子色(くちなしいろ)|#にっぽんのいろ
秋に色づく、クチナシの実を煎じて染めています。
奈良時代は「黄丹(おうに)」の下染めに使われていました。平安時代に色名として確認され、江戸時代には人気の色になりました。
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小麦色(こむぎいろ)|#にっぽんのいろ
よく実った、小麦の種子のような色。
文学作品にもよく登場し、日焼けした肌を表現する際に使われることも多いです。この色合いを見ていると、なんだか元気をもらえるような気がしますね。
6月「にっぽんのいろ」はこちらから
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794
鉛色(なまりいろ)|#にっぽんのいろ
青みがかった灰色は、鉛の色のよう。
西欧化が進む明治時代以降に、色名が広まりました。
「鉛色の空」や「鉛色の海」など雲が垂れ込めて淀んだ空や、濁った海などを表現するときに使われます。
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薄卵色(うすたまごいろ)|#にっぽんのいろ
ほんのりと赤みが差した優しい薄黄色。
日本で卵が食べられるようになったのは江戸時代に入ってからともいわれます。食文化の変化とともに身近になった卵から色名が登場したようです。
▼3月のにっぽんのいろはこちら
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蜥蜴色(とかげいろ)|#にっぽんのいろ
ニホントカゲの体表のような色合い。光の当たり方によって、青、緑、紫など色みが変化します。
萌葱の経(たて)糸と、赤色の緯(よこ)糸で織った織糸の色が美しい自然の輝きを放ちます。
6月「にっぽんのいろ」はこちらから
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胡桃色(くるみいろ)|#にっぽんのいろ
自然な風合いの、穏やかな茶色です。
胡桃の木の皮や実の皮を煎じた汁で染めています。
優しい色合いが心を落ち着かせる、人気の色ですね。
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枯色(かれいろ)|#にっぽんのいろ
枯れた草木のような、深く渋い色。
江戸時代には冬枯れの景色を楽しむ「枯れ野見」が行われるなど、日本人は枯れ野を愛でてきました。
四季折々に変化する自然を敏感に感じ取った、美しい色ですね。
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浅杉染(あさすぎそめ)|#にっぽんのいろ
平安時代から見られる色。
天を真っ直ぐに突く杉のような色合いが神秘的です。
杉の樹皮は茶系統の染色に適しているとされ、この色は赤褐色の杉の樹皮で薄く染めたものと考えられます。
『にっぽんのいろ日めくり2023』はこちら▼
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鼯鼠色(むささびいろ)|#にっぽんのいろ
ムササビの名前は、平安時代の漢和辞書『和名抄(わみょうしょう)』にも登場します。
モモンガと同一視されていましたが、人々の好奇心を掻き立てる動物だったことが窺えます。
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