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梅雨の季節や、夏のはじまりを感じさせてくれる色がたくさん。6月の毎日に彩りをくれる「にっぽんのいろ」をご紹介します♪
▼6月のいろ #にっぽんのいろ
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練色(ねりいろ)|#にっぽんのいろ
絹糸のような、黄みがかった優しい色合い。
名前の「練」は、蚕の繭を煮て取り出した生糸を練って柔らかくした「練糸(ねりいと)」を指します。練ることで独特の艶としなやかさが誕生します。
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晒柿(されがき)|#にっぽんのいろ
黄みが強い、しっとりとした橙色。
赤みはそこまで強くなく、柿色に染めた布や紙を晒して薄くなった色という解釈もできそうです。
晩秋の頃、熟して渋みが薄れた柿の実のようです。
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遠州鼠(えんしゅうねず)|#にっぽんのいろ
名前の由来は、茶道や建築、造園を極めた江戸初期の文化人の小堀遠州です。
遠州のお気に入りとされる桂離宮の茶室「松琴亭(しょうきんてい)」を彷彿とさせる色合いです。
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桑色(くわいろ)|#にっぽんのいろ
桑の葉は、生糸を作る蚕(かいこ)の餌になり、古くから日本人にとって身近な植物でした。
その桑の樹皮や根を用いて染めた色が桑色です。浅い色から濃い色まで色みには幅があります。
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鳥の子色(とりのこいろ)|#にっぽんのいろ
鳥の子とは鶏の卵のこと。
卵の殻の色を表現しています。
少し黄みのある雁皮(がんぴ)などを原料にした上質な和紙のことを「鳥の子紙」と呼びます。
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紅鬱金(べにうこん)|#にっぽんのいろ
鬱金で黄色に染めた後、紅花や蘇芳(すおう)で赤みを乗せます。
顔料の配合によって色合いに幅があります。17世紀の文人・井原西鶴の『好色一代男』にこの色の着物が登場しています。
7月「にっぽんのいろ」はこちらから。
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人参色(にんじんいろ)|#にっぽんのいろ
ニンジンの根のような、赤みの強い橙色。
栄養価も高く、料理に彩りをくれるニンジンですが、昔は薬として利用されていました。日常で食べるようになったのは、最近のことだそうです。
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香色(こういろ)|#にっぽんのいろ
香木で染めた香染(こうぞめ)の色。
主に丁子(ちょうじ)や伽羅(きゃら)を用いて染めています。
赤みがかった赤香、淡い色みの薄香、色濃い焦香(こがれこう)など、色みに幅があります。
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藁色(わらいろ)|#にっぽんのいろ
稲を刈り取った後の藁は、2週間ほど乾燥させて縄やむしろ、米俵などさまざまに利用されます。
ほんのり緑がかった色合いは、色褪せる前の青々とした藁の姿を思い起こさせます。
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焦香(こがれこう)|#にっぽんのいろ
香木の中でも、とりわけ丁子の花の蕾を乾燥させた「丁子香」は、香料として大切にされてきました。
その色を模しただけではなく、丁子香を煎じた染液で染めた「香色」を濃くした色です。
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鼠志野(ねずみしの)|#にっぽんのいろ
「志野」は美濃焼の一種「志野焼」に由来します。
安土桃山時代の白い釉薬を使った焼き物で、特に下地に鬼板という鉱物の化粧を加えて焼いたものを指しました。
2023年の『にっぽんのいろ日めくり』はこちらから♪
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翁茶(おきなちゃ)|#にっぽんのいろ
老人の白髪の色とされている、白に近いほのかな茶色が上品です。
「竹取の翁」などで親しみ深い「翁」ですが、この字を冠した色名は珍しいそうです。
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魚肚白(ぎょとはく)|#にっぽんのいろ
「魚肚」は魚の胃腸のこと。澄んだ水色に染まった美しい白が印象的です。
魚を丸ごと捌いて処理していた時代には、胃袋の美しい色合いに馴染み深かったのかもしれません。
2023年の『にっぽんのいろ日めくり』はこちらから♪
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乳白色(にゅうはくしょく)|#にっぽんのいろ
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』には、天の川の白色を表現する「乳の流れ」という言葉が登場します。
星々の流れにも例えられるなど、とても幻想的な色です。
8月「にっぽんのいろ」
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柿茶(かきちゃ)|#にっぽんのいろ
茶色に含まれている黒みを減らし、柿の実の色に近づけています。
錦秋に染まった紅葉の山並みを思わせるような色合いは、まるで一色で秋を代表するかのようです。
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黄柳(きやなぎ)|#にっぽんのいろ
春の初め、葉を伸ばす前に付ける柳の花の色に由来すると言われています。
色名に「柳」を冠する色は平安時代から数多くあり、織物や染物などに用いられてきました。
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菜種油色(なたねあぶらいろ)|#にっぽんのいろ
菜種から絞った油「菜種油」に由来する色。
菜種油は江戸時代に灯油として普及し、電気のない時代には大変身近なものでした。武士の礼服「裃(かみしも)」の色としても流行しました。
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4月「にっぽんのいろ」はこちら📖
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駱駝色(らくだいろ)|#にっぽんのいろ
明るいけれど、どこか渋い茶色。
ラクダは江戸時代後期には珍獣として長崎から日本各地へ紹介されました。今では、お洒落な茶色の代名詞「キャメル」として、多くの人々に親しまれていますね。
8月「にっぽんのいろ」
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宍色(ししいろ)|#にっぽんのいろ
イノシシやカモシカなどの肉の色を指していたことから「肉色(にくいろ)」とも呼ばれました。
明るく健やかな色合いから、仏像の彩色にもこの色が使われました。
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樺色(かばいろ)|#にっぽんのいろ
「樺」は山桜の一種「樺桜」の樹皮を指します。湿地に生えるガマ科の単子葉植物「蒲(かば・がま)」の穂の色に近いため「蒲色(かばいろ)」と表記されることも。
二つの植物に由来する、珍しい色です。
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土器色(かわらけいろ)|#にっぽんのいろ
土器(かわらけ)は、陶磁器の保護などに使われる薬剤「釉薬(ゆうやく)」をかけずに素焼きした陶器のこと。
平安時代には、宮中の日用器としても使われたそうです。
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白土(はくど)|#にっぽんのいろ
「しろつち」とも呼ばれ、古くから壁画や絵画などにも使われてきた顔料です。
火成岩が風化したもの、上質な石灰岩を粉末状に砕いたものとも。
岩石由来の、橙がかった温かみのある色です。
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蜜柑茶(みかんちゃ)|#にっぽんのいろ
蜜柑色と茶色を掛け合わせた色です。
大正時代、蜜柑色が流行した流れに乗って、この色も人気がありました。
当時の建築物に多く用いられた煉瓦のような、ぬくもりのある色合いです。
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