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6/8【燕子花(かきつばた)】|#朝の日めくり
"濃い紫色の花をつける植物。花の姿がつばめの姿に似ていることから。六月頃に川原や池の周りに咲き、昔から衣類の染料としても使われていた。"
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6/9【青嵐(あおあらし)】|#朝の日めくり
"青々とした木や草原を吹き抜けていく強めの南風のこと。まだ生まれたばかりの緑の匂いとざあーっと合唱のような葉擦れの音を耳に届けてくれる。"
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6/10【青梅(あおうめ)】|#朝の日めくり
"熟していない梅のこと。瑞々しく芳香のある実。固くて酸味が強めだが、梅酒を作る時に重宝する。瓶に詰められた梅を眺めながら、何の肴を合わせようか考えを巡らせる時間もまた楽しい。"
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6/11【迎え梅雨(むかえづゆ)】|#朝の日めくり
"本格的な梅雨を迎える前ぶれの意。そのまま梅雨に入ることもあるが、一度晴天に戻ることも。恋心と空模様はやはり予想がつかない。"
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6/12【寝茣蓙(ねござ)】|#朝の日めくり
"夏の夜、暑さをしのぐため床やお昼寝に用いるゴザのこと。い草の匂いももちろん心地よいが吸湿機能で汗の不快感を軽減してくれる。安眠アイテムのひとつとして暮らしに取り入れたい。"
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6/13【おろ降(おろふり)】|#朝の日めくり
"小降りの雨が降ること。暑かった太陽が雲の向こう側に退場していき、人間にも万物にも束の間の休憩が与えられる。傘をささずに全身で受け止めたくなる雨。"
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6/14【風かおる(かぜかおる)】|#朝の日めくり
"実際に風が香るわけではないが、夏の濃い新緑に風さえも、爽やかな香りを放ちそうに見えることから。自然に対して感性を開かなければ生まれない言葉。"
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6/15【夕蛍(ゆうぼたる)】|#朝の日めくり
"梅雨の頃に夕方から夜にかけ、水辺で光を放つ蛍のこと。雨の雫を纏った草むらで放たれる儚い光はぼんやりと滲み、さぞやロマンチックな光景だろう。蛍が恋の象徴として詠われることも納得できる。"
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6/16【黄梅の雨(こうばいのあめ)】|#朝の日めくり
"梅雨をさす言葉。青々としていた梅がようやく熟し、黄色くなることから。梅の実と目があうたびに酸っぱい味を思い出してしまうのは、もはや日本人の性だろう。"
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6/17【涼雨(りょうう)】|#朝の日めくり
"涼しさを連れてきてくれる夏の雨のこと。熱で火照った体をさっと冷やしてくれる恵の雨は、人だけではなく植物にとっても同様である。"
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6/18【遊び船(あそびぶね)】|#朝の日めくり
"涼しさを求めて船を出すこと。涼しい風を受けながら水の上をゆっくり進み、仲間たちと酒を酌み交わす。これぞ夏の大人の遊びである。"
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6/19【振舞水(ふるまいみず)】|#朝の日めくり
"夏の暑い日、通行人に水を飲ませること。今ではめっきりこの役割は自販機に取って代わってしまったが、いつか現代に復活してほしい、なんとも心温まりそうな文化。"
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6/20【空梅雨(からつゆ)】|#朝の日めくり
"梅雨の時期だというのに雨が少ないこと。雨ばかりの日々は憂鬱だが、こうも雨が降らないと道端や庭先の植物が心配で仕方ない。"
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6/21【峰雲(みねくも)】|#朝の日めくり
"巨大な雲がまるで高い山のように空に盛り上がっている様子のこと。この雲を見つけると、「ああ本格的に夏がきたのだなあ」と嬉しく思う。夏の到来を教えてくれる空からの手紙のよう。"
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6/22【沙羅の花(しゃらのはな)】|#朝の日めくり
"夏椿のこと。昔、釈迦が涅槃していた沙羅双樹を夏椿と見間違えたことから。白い立派な花を咲かせるが、咲いてもその日のうちに花を落としてしまう一日花とされている。"
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6/23【一と涼み(ひとすずみ)】|#朝の日めくり
"涼しさを求めて家の外で場所を探すこと。水の側へと足を運んでみるが日光に照らされた川原や海辺は人が多く余計に暑苦しい。結局諦めて家に帰ってきたりする。"
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6/24【花菖蒲(はなしょうぶ)】|#朝の日めくり
"あやめ科の多年草のこと。濃い紫の花を咲かせ、日本では江戸時代から親しまれ、短歌でも多く詠まれている。梅雨の頃の代表的な花のひとつ。"
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6/25【寝冷子(ねびえご)】|#朝の日めくり
"寝苦しい夏の夜を少しでも快適に過ごそうと薄着で眠り風邪を引くこと。寝つきの悪い夜より風邪の方が苦しいはずなのに、毎年同じことを繰り返してしまう。"
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6/26【夏霖(かりん)】|#朝の日めくり
"夏に降る長雨のこと。カンカン照りの太陽が顔を出さないのは嬉しいが、心なしか物足りない。暑いのは体に堪えるが、やはり夏はぴかぴかの青空を味わいたい。"
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6/27【月涼し(つきすずし)】|#朝の日めくり
"蒸し蒸しと暑苦しい夏の夜に空へとあがる月のこと。夏の月はどこか涼しげに見え、束の間の短い夜の時間を彩ってくれる。"
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6/28【籐筵(とうむしろ)】|#朝の日めくり
"筵とは藁や竹など植物を編んで作った敷物のことで、籐を使ったものが籐筵。足が触れるとひんやりと熱を奪ってくれるため、夏場に重宝する。和やエスニックの部屋によく似合う。"
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6/29【日向水(ひなたみず)】|#朝の日めくり
"日光で温められた水のこと。昔はこの水をお風呂に使用する文化があった。涼を求め手をつけた水のぬるさは、夏で弱りきった心に追い討ちをかけてくる。"
和語・古性のち(コラム二スト)
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6/30【風鈴売(ふうりんうり)】|#朝の日めくり
"夏にガラスや陶器で作られた風鈴を売る人のこと。江戸時代の中期は道でよく見かけた。チリンチリンと耳心地の良い音を下げながらゆっくりと通り過ぎていく様子は、何だか夢の中の生き物のよう。"
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7/1【波路の雲(なみじのくも)】|#朝の日めくり
"波の上の、船が通う道筋に沸き立っている雲。進む先で待ち受ける雲は大型の生き物のようにも見え、旅気分を大いに盛り上げてくれる。"
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