大胆なデザインの能装束ですね。紅色をベースに、様々な色糸で九曜星を入れた菱繋(ひしつな)ぎ文、さらに大きく全体に散らされた菊花文。ほの暗い舞台上にあっても大きな菊文様はさぞ鮮やかに映えたのでしょう。#担当のおすすめ
この扇は「白鳩・龍図軍扇」といい、表は彩色の白い鳩、裏には水墨の龍が描かれています。展示室では表の白い鳩が見えるようになっていましたが、ここでは裏もお見せします!#担当のおすすめ
写真だけでは本物の調度品かと思ってしまう、精巧なつくりの雛道具。こちらは33枚の櫛を収納する「払箱」(はらいばこ)という化粧道具のミニチュアで、高さ6cmほど。実は、お姫様が使った同じデザインの実物も揃って伝来しています。今年は展示室で2つを見比べることができますよ!#担当のおすすめ
細川忠興の書状です。忠興は、尾張家初代義直が、秘蔵の茶碗「三島桶」を忠興に見せたいと話していた事を伝え聞き、天下無双の名品をなるべく早く拝見したい!という気持ちを義直に伝えるため、あちこちへ取成しを頼んだようです。忠興をなりふり構わず慌てさせた三島桶も展示中!#担当のおすすめ
合戦は物語の中にも。京の姫君をさらって喰らう酒呑童子を、源頼光が討伐する「大江山絵詞」(逸翁美術館蔵、~8/18)にも、勇壮な武士たちの姿が描かれています。酒呑童子を押さえつけ、刀を振るう武士たちの動きはリアリティーがあり、いかにも力がこもっていそう!#担当のおすすめ
近衛家から尾張家11代斉温(なりはる)に嫁いだ福君(さちぎみ)さまが持参したお雛さまです。男雛や随身の装束には、斉温の兄にあたる12代将軍家慶(いえよし)ゆかりの裂が使用されています。人形の顔もそれぞれで違った表情をみせており、特別なお雛さまであったとわかります。#担当のおすすめ
天正20年(1592)の聚楽第行幸の際に、秀吉の詠んだ和歌が書かれた短冊です。署名には秀吉とありますが、実は、五奉行の一人、前田玄以が代わりに書いたと伝わる短冊です。どうして秀吉が詠んだ歌を書いたのか、どんなやり取りがあったのでしょうね?企画展「書は語る」は本日まで!#担当のおすすめ
印籠と言えば、水戸黄門の葵紋の印籠のイメージが強いですが、大名家には家紋ばかりではなく、様々なデザインの印籠が伝わりました。 5室では1/29まで「印籠」の特集展示をしています。こちらは象牙製の印籠で、中央の牡丹や鳥には青貝や珊瑚をはめ、華やかに彩られています。#担当のおすすめ
1室では1/29まで、「火事装束」の特集展示をしています。火事装束は、大名が防火現場でも目立つよう華美をこらした装束です。こちらは、今も名古屋で根強い人気の尾張家7代宗春の火事装束です。派手好みの宗春らしく、色もデザインも際だっています!#担当のおすすめ
幕末に活躍した慶勝と三人の弟、茂栄・容保・定敬。合わせて「高須四兄弟」の四人揃った唯一の写真です。右から慶勝(55歳)、茂栄(48歳)、容保(44歳)、定敬(33歳)です。みんな、実際の年齢よりもだいぶ年上に見えます。きっとそれだけこの時代を生き抜くのは大変だったんですね。#担当のおすすめ
日米修好通商条約の締結問題に巻き込まれ失脚した慶勝。謹慎した屋敷でふさぎ込んでしまうのか…。そんな苦境のなか慶勝がこつこつと作ったのがこちら、昆虫と植物の標本です。一つ一つ丁寧に貼られ、採られた場所も書いてあります。慶勝のマメで、根気のある性格が伝わってきます。#担当のおすすめ
かの有名な浮世絵師・葛飾北斎は、文字絵もお手のものだったようです。こちらは小野小町(展示期間~10/8)・在原業平(10/10~)を文字で描いた作品ですが…わかりますでしょうか。うまく絵に馴染んでいるので、ちょっと難しいですよね。図解も見てじっくり読み解いてみて下さい!#担当のおすすめ
ジモトのみなさ~ん!かつて岐阜、熱田、知多横須賀に尾張徳川家の御殿があった、ってご存じでしょうか? 岐阜御殿図、熱田東御殿図、横須賀御殿図を新発見、秋季特別展「尾張藩邸物語」にて初公開しています!是非ご来館ください。#担当のおすすめ
豊臣秀吉が有馬則頼(のりより)に宛てた手紙です。九州に遠征中の則頼は病を患いますが、秀吉に報告しませんでした。秀吉は「だまっているなんてとんでもない。医師2名を派遣するので、診療を受けて養生してください」と書いています。怒っているようで実は優しい上司だったのかも!#担当のおすすめ
伊達政宗が愛娘の牟宇姫(宛名には「おむう」とあります!)に宛てたお手紙です(個人蔵)。おむうちゃんが贈ったアワビや煙草のお礼を伝えるとともに、元気な様子で安心したよと書いています。パパですね~ #担当のおすすめ
加藤清正が着用した、烏帽子をかたどった兜です。なんと材質は紙!?…とはいえ防具としての役割はちゃんと果たせるよう、紙でできた張り子の烏帽子の内側には鉄製の鉢が入っています。清正自筆の「南無妙法蓮華経」と書いた数百枚の紙を貼り合わせて作ったと伝えられています。#担当のおすすめ
刀剣鑑賞のポイントその3は「刃文(はもん)」!白っぽく見えている部分です。上下左右に視点を変えながら観察すると、刃文の縁取り「刃縁(はぶち)」が輝いて見える角度が発見できるはず(撮影は難しい…!)。刃文が直線に近かったり、波打つようだったり、作者によって様々なんですって。#担当のおすすめ
刀剣鑑賞のポイントその2は「地鉄(じがね)」!白く光る刃のところじゃなく、鉄そのものを見てみましょう。材料となる鉄の良し悪しや、流派ごとの鍛え方により、色味や模様に違いが出るそうです。展示室を行き来して五箇伝の特徴をチェックしてみて下さいね!写真は吉光と志津です。#担当のおすすめ
刀剣初心者として知りたい、刀剣鑑賞のポイント。その1は「姿」!まずは全体を見てみましょう。反りのつきかたや、身幅の変化、切先の大きさなど、さまざまに違うことがわかります。これが製作年代などを判断する材料になるんだそうですよ~。写真は国綱・来国俊・信国です。#担当のおすすめ
山城国のスーパースター・藤四郎吉光は短刀の名手!名物「後藤藤四郎」「庖丁藤四郎」「無銘藤四郎」など展示中ですよ!そしてこちらは我らが「鯰尾藤四郎」。長巻(ながまき)という長刀のような武器から仕立て直したため珍しい形をしています。今なら拵も一緒にご覧いただけますよ。#担当のおすすめ
織田・徳川連合軍vs武田軍の戦を描いた長篠合戦図屏風。大規模に鉄砲を用いた史上初の戦いで、鉄砲隊の周囲に黒煙が上がる様子が表されています。また、信長、秀吉、家康ら戦国時代の英雄たちの姿もみられますよ!8月12日まで「英雄たちの戦国合戦」にて展示中(以降は複製展示)。#担当のおすすめ
大和国では寺社に属する刀工集団が、僧兵の需要に応えて実用を重視した刀を作りました。「短刀 無銘 保昌」は鎌倉時代末期に活躍した保昌派の刀工・貞宗による一振です。柾目(まさめ)の鍛(きた)え、乱れの少ない直刃(すぐは)の刃文など、保昌貞宗の特徴が良く表れています。#担当のおすすめ
国宝の短刀「名物 庖丁正宗」は相模国の巨頭・正宗による一振です。このように身幅の広い刀を「庖丁」と呼びます。波打つような「のたれ」の刃文は沸(に)え主体で激しく美しく輝きます。剣を透彫(すかしぼり)、鍬形(くわがた)を陰彫(かげぼり)で表した、珍しい彫刻も見どころです!#担当のおすすめ
重要文化財「名物 南泉一文字」は、備前国の刀工集団「一文字派」による一振です。一文字派は多種多様な丁子乱(ちょうじみだ)れの華やかな刃文が特徴です。本刀は大ぶりな丁子乱れの豪華絢爛な刃文であり、鎌倉時代中期の一文字の作品の中でも優品として知られています。#担当のおすすめ
国宝の短刀「名物 後藤藤四郎」は、山城国・粟田口派のスーパースター・藤四郎吉光による一振です。山城伝は、きめの細かい地鉄と、直刃と呼ばれる乱れが少ない刃紋が特徴です。吉光の短刀は多く残されていますが、中でも本刀は大振りで刃文もにぎやか。優れた出来ばえの逸品です!#担当のおすすめ