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向日葵色(ひまわりいろ)|#にっぽんのいろ 青空の下に咲き誇る向日葵にちなんだ、温かみのある黄色です。 向日葵は江戸時代初期に伝来しましたが、大正時代まで色名は定着しませんでした。眺めていると、晴れやかで爽快な気持ちになりますね。 8月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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藍鉄色(あいてついろ)|#にっぽんのいろ 深く渋い青緑色です。力強く青を重ねた藍色と深く沈んだ鉄色を混ぜることから生み出されました。江戸時代を代表する人気色です。 掛け合わせによって青寄りにも緑寄りにもなる、夏の森のような美しい色です。 8月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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露草色(つゆくさいろ)|#にっぽんのいろ 夏の早朝に咲く「露草」の花の色。 露草の花や葉の汁を生地に擦り付けて染色します。擦り付けるだけなので色落ちしやすいこともあり、その可憐な美しさは、はかさの裏返しのようでもあります。 8月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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撫子色(なでしこいろ)|#にっぽんのいろ 繊細で凛とした佇まいの撫子のように、澄んだ薄紫色をしています。秋の七草の一つである撫子は、その美しさから古来、特別に愛でられてきました。 花言葉は「純粋な愛」。その姿にふさわしい花言葉です。 8月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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葡萄色(えびいろ)|#にっぽんのいろ 古くから高貴な色とされてきた濃い紫。 古来、ブドウは「葡萄(えび)」と呼ばれ、この色は「葡萄葛(えびかずら)」と呼ばれた山ブドウに由来します。 秋とともに深まる山ブドウの豊潤な色合いが表現されています。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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紫烏色(しうしょく)|#にっぽんのいろ 色名の「烏」はカラスのこと。古来、神の使いとされてきたカラスの羽のような深く美しい紫色です。 黒のイメージが強いカラスの羽ですが、きらびやかな光沢を帯び、暗くも艶やかな紫色に輝きます。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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茜色(あかねいろ)|#にっぽんのいろ 名前の由来は、山野に自生する蔓草の茜の根を染料としたことから。 鮮明な赤を抽出するのは至難の業だったため、桃山時代、江戸時代には蘇芳(すおう)や紅花で染められました。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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濃桔梗色(こいききょういろ)|#にっぽんのいろ 幅広い色合いを持つ桔梗の花。この色は、あざやかな青紫の「桔梗色」をさらに濃くした色です。 それぞれに個性がある桔梗の花は、いろいろな姿形があることの素晴らしさをそっと教えてくれるよう。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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萩色(はぎいろ)|#にっぽんのいろ 古の人々を虜にした可憐な赤紫色です。 秋の七草の一つでもある萩は赤紫から白へと、美しいグラデーションを見せます。『万葉集』で最も詠まれるなど、遥か昔から人々の心を強く惹きつけてきました。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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桔梗色(ききょういろ)|#にっぽんのいろ 晩夏から早秋にかけて花を咲かせる、桔梗のような青紫色です。 幻想的なこの色は、明治時代に文豪たちに愛されてきました。宮沢賢治は『銀河鉄道の夜』などの作品で、たびたび空を形容する表現に用いています。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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刈安色(かりやすいろ)|#にっぽんのいろ 明るくあざやかなレモンを思わせる黄色。 この色を染め出す「苅安」は、山地に自生していて手に入りやすく、染めやすい原料でした。奈良時代の『正倉院文書』にも登場するほど、歴史が古い色です。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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葡萄鼠(ぶどうねず)|#にっぽんのいろ 渋みの強い深紫色。江戸時代中期から流行し、ブームは昭和初期まで続きました。滑稽本や浮世絵、落語にも登場する人気色で、美しい紫と小粋な鼠の絶妙な掛け合わせが人気の秘訣です。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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葡萄紫(ぶどうむらさき)|#にっぽんのいろ 赤みがかった「葡萄色(えびいろ)」よりも青みの強い紫色です。 江戸時代の中頃、葡萄の読みが「えび」から「ぶどう」に転じたことから、江戸時代以降に定着した色と考えられます。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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黄金色(こがねいろ)|#にっぽんのいろ 黄色系の中でも、水際だった華やかな色。 美しく輝く色は、古くは「山吹色(やまぶきいろ)」と呼ばれ、貴族の装束に好んで取り入れられました。 豊かさの象徴として、古今東西尊ばれてきた人気の色です。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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蒸栗色(むしぐりいろ)|#にっぽんのいろ ほのかにくすんだ薄黄色。蒸した栗の実にちなみます。栗は縄文時代から栽培され、その食文化は日本人に古くから愛されていました。 眺めていると、なんだかホクホクの栗ごはんが食べたくなってきますね(*^^*) 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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承和色(そがいろ)|#にっぽんのいろ 優しげな黄色からは、凛とした気品が漂います。 平安時代初期の仁明(にんみょう)天皇が好んだ黄色い菊にちなんだ色で、在位した年号が「承和(じょうわ)」だったことからこの色名が生まれたとされています。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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紫苑色(しおんいろ)|#にっぽんのいろ 美しい薄紫の紫苑(しおん)の花に由来します。 秋になると咲く紫苑の花のように、幻想的で儚げな色が多くの人を魅了します。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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尾花色(おばないろ)|#にっぽんのいろ ススキの先端に吹く花穂(かすい)は、動物の尾に似ているので「尾花」と呼ばれます。 山野を彩るススキのような色が、美しくも物憂げな印象を与えます。秋の訪れは、少しだけ切ない気持ちも含んでいるようです。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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月白(げっぱく)|#にっぽんのいろ 月光のような白に、清らかな空の青みが差した色合い。 月そのものではなく、月が出てくる際に白く染まる東の空の色をさします。月の出を待つ人々のワクワクする気持ちと、シンとした静寂感を醸し出す不思議な色。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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桔梗納戸(ききょうなんど)|#にっぽんのいろ 鮮やかな青紫である「桔梗色」の青みをさらに深くし、強いくすみを持たせています。 物置のような暗がりを表現するとされる青暗い「納戸色」を、桔梗色に掛け合わせて生み出されました。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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紫式部(むらさきしきぶ)|#にっぽんのいろ 名前の由来は、あざやかな紫色の実をつける「紫式部」から。江戸時代に、平安時代の女流作家、紫式部にあやかって木名が変更されたそうです。 濃厚な紫色で、どこか乙女チックな雰囲気が漂います。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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み空色(みそらいろ)|#にっぽんのいろ 色名の「み」は「み雪」や「み山」など美称(びしょう)につきます。 空を称える色名からは、空に対する人々の畏敬の念が伝わってきます。どこまでも澄み切った美しい秋空を思わせるような色ですね。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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葡萄酒色(ぶどうしゅいろ)|#にっぽんのいろ 濃厚な赤紫色が赤ワインの芳香を思わせます。 西洋では古くから親しまれていたワインですが、日本で本格的に普及したのは明治時代以降。色名の歴史は浅いですが、多くの人を魅了しています。 9月のいろ|暦生活 543life.com/nipponnoiropal…
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赤丹(あかに)|#にっぽんのいろ 渋みのある赤色「丹色」の赤みをさらに強めた色です。 「丹」は顔料として用いた赤い土のこと。平安時代の祝詞(のりと)に色名が記されているなど、神聖な役割を担うとともに人々の切なる思いを宿していたようです。 543life.com/nipponnoiropal… 10月のいろ|暦生活
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大和柿(やまとがき)|#にっぽんのいろ くすみの入った明るい橙色は、江戸時代の流行色の一つです。 色名は歌舞伎役者、大和屋の三代目である坂東三津五郎が好んで用いたことに由来し、女性に好まれた色のようです。優しげで陽気な色合いですね。 543life.com/nipponnoiropal… 10月のいろ|暦生活