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碧緑(へきりょく)|#にっぽんのいろ
「碧」は古くから貴石とされてきた石英の結晶体のこと。緑系の緑碧玉(りょくへきぎょく)のようなきらびやかさが貴(とうと)さを感じさせます。
澄んだ緑に囲まれた池の水のように、美しい色です。
8月「にっぽんのいろ」
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蒼黒(そうこく)|#にっぽんのいろ
暗闇を形容する言葉として「蒼黒(あおぐろ)い」という表現がたびたび文学作品に用いられてきました。
落ち着きのある緑色が、日が落ちる少し前の山並みを思わせます。
8月「にっぽんのいろ」
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青褐(あおかち)|#にっぽんのいろ
藍染の褐色(かちいろ)を黒に近づくまでさらに濃くした色です。
奈良時代から伝わる『正倉院文書』の中にも記述が出てくるなど、古くからさまざまな場面で使われました。
力強く、美しい色ですね。
8月「にっぽんのいろ」
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麦藁色(むぎわらいろ)|#にっぽんのいろ
黄色と橙色を混ぜた明るい色です。
夏に収穫されることから、麦藁は夏の季語とされ、昔から俳句や短歌で親しまれてきました。
朗らかで優しい色合いは、ほんの少しの涼しさと元気を与えてくれますね。
8月「にっぽんのいろ」
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真珠色(しんじゅいろ)|#にっぽんのいろ
わずかに灰がかった乳白色をしています。
光の当たり方によって変化する多様な光沢や輝きが美しく、文学作品でも「真珠色の瞳」などの表現が重宝されてきました。長い間かけて育まれた、神秘的な色です。
8月「にっぽんのいろ」
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天青(てんせい)|#にっぽんのいろ
晴れた日の青空のような、明るい色です。
藍と蘇芳(すおう)で染めるとされており、澄んでいるようで、どこか曇りの気配を帯びています。
スーッと溶け込むような美しさが、心を晴れやかにしてくれますね♪
8月「にっぽんのいろ」
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深緋(こきひ)|#にっぽんのいろ
夕日に染まった西の空のような、深く美しい色です。
古くから高貴な色として尊ばれ「こきあけ」「ふかひ」「ふかきあけ」などさまざまな読み方を持つ、愛された色です。
8月「にっぽんのいろ」
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裏色(うらいろ)|#にっぽんのいろ
宵闇のような、深く渋い青色。夜具や衣服の裏地の色として使われるなど、穏やかな時を過ごす日常生活にぴったりの色でした。
電気のなかった時代、人々はこの色とともに夜の静けさを味わったのかもしれません。
8月「にっぽんのいろ」
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銀鼠(ぎんねず)|#にっぽんのいろ
無彩色ながらも上品な、銀色に近い明るい鼠色です。
「墨に五彩あり」といわれる水墨画の世界では、薄い順に「清、淡、重、濃、焦」とされ、この色は「淡」にあたります。
8月「にっぽんのいろ」はこちらから。
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象牙色(ぞうげいろ)|#にっぽんのいろ
黄みを帯びたごく薄い茶色。
英名では「アイボリー」といい、柔らかな色合いが日常に溶け込んでいます。
室町時代に日本にやってきた「象」との関係は意外に古く、穏やかな色に慈愛を感じます。
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紺碧(こんぺき)|#にっぽんのいろ
紺と碧を掛け合わせた深い色。
「紺碧の海」などと描写されるように、文学作品にも多く登場する色です。青と緑が織りなす絶妙な色は、日本の原風景を思わせ、私たちの心によく馴染みます。
8月「にっぽんのいろ」はこちらから。
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濃卵(こいたまご)|#にっぽんのいろ
赤みがかった濃い黄色です。
卵の黄身が名前の由来ですが、普通の黄身が「卵色」と呼ばれるのに対して、濃い黄身の色を指します。
黄身の色は、鶏の餌によって異なるのだそう。
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青袋鼠(せいたいねず)|#にっぽんのいろ
くすんだ淡い青色が、物静かな気品を感じさせてくれますね。江戸時代の染色技法書『染物秘伝』によると「水色に少し墨を加え」とあり、青みは少ないとされています。
落ち着いた、美しい色。
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千歳緑(ちとせみどり)|#にっぽんのいろ
渋く、深い緑色が長い歳月を思わせます。
その色は常緑樹である松のなかでも、樹齢数百年を誇る松「常盤木(ときわぎ)」のような底知れぬ奥行きがあります。生命力みなぎる貫禄ある色ですね。
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生成り色(きなりいろ)|#にっぽんのいろ
糸や生地本来の色を示すこの色は、高度経済成長期の公害問題を背景に、自然の色合いとして尊ばれました。
昨今は環境意識の高まりから、ナチュラルカラーとして注目を集めています。
8月「にっぽんのいろ」はこちらから。
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薄群青(うすぐんじょう)|#にっぽんのいろ
紫を帯びた薄い青色が神秘的。
宝石にも劣らない貴重な鉱物、瑠璃(ラピスラズリ)や藍銅鉱(アズライト)などの原料を細かく砕くことで、群青色をさらに淡くしています。
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東京白茶(とうきょうしらちゃ)|#にっぽんのいろ
薄い茶色の「白茶」にほんのり黄みが乗った色。
京都から東京に都が移った明治時代、名前に「東京」を冠することが流行りました。
新時代が幕を開け、心躍る人々の気持ちが窺えます。
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中黄(ちゅうき)|#にっぽんのいろ
ほんのり淡い黄色。少し赤みが差して優しい感じです。
中国では、黄色は皇帝の衣の色とされてきましたが、平安時代の日本では庶民の色として人々に広く親しまれました。
7月「にっぽんのいろ」はこちらから。
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松葉色(まつばいろ)|#にっぽんのいろ
松の葉に由来する色で、松の葉色と呼ばれることも。
古来、松は枯れずに何百年も生き続けることなどから、神の宿る木として神聖視されてきました。
馴染み深く、心を落ち着かせてくれます。
7月「にっぽんのいろ」はこちらから。
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藍色(あいいろ)|#にっぽんのいろ
暖簾や和小物などにも用いられる人気の色。
日本の代表的な伝統色とされてきました。
藍だけでなく、少量の黄檗(きはだ)を加えて染め上げることで、少し緑がかった色に仕上げています。
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水色(みずいろ)|#にっぽんのいろ
澄んだ淡い藍色です。
水は無色透明ですが、晴れ渡る空の色や風に揺れる葉の色を反射した色合いが淡い藍色に見えたため、名付けられました。
冷たい川や湖を連想させる、涼しげな色ですね。
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濃浅葱(こいあさぎ)|#にっぽんのいろ
黒みがかった、濃い青緑色。
濃い青と緑が絶妙のバランスで混ぜ合わさり、奥深い色をつくり出しています。
夏らしい色で、力強く美しいですね。
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鋼色(はがねいろ)|#にっぽんのいろ
夜空を思わせるような、暗くて渋い青色が印象的です。
有島武郎や石川啄木など文豪たちの文学作品でも、夜空を描写する色として使われています。
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貴族鼠(きぞくねず)|#にっぽんのいろ
灰色がかった紫が、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
色名の「貴族」という言葉に高貴の象徴である紫への憧れが垣間見られます。静かながらも荘厳で雅な風格を持つ色ですね。
7月「にっぽんのいろ」はこちらから。
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