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葡萄鼠(ぶどうねず)|#にっぽんのいろ 渋みの強い、美しい深紫色。 江戸時代中期から流行し、ブームは昭和初期まで続きました。滑稽本や浮世絵、落語にも登場する人気色で、美しい紫と小粋な鼠の絶妙な掛け合わせが人気の秘訣です。 にっぽんのいろ日めくり 2023 543life.net/?pid=169491526
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刈安色(かりやすいろ)|#にっぽんのいろ 明るくあざやかな黄色。 この色を染め出す「苅安」は、山地に自生していて手に入りやすく、染めやすい原料でした。 奈良時代の『正倉院文書』にも登場するほど歴史が古く、日本の伝統色の代表格です。 にっぽんのいろ日めくり 2023 543life.net/?pid=169491526
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桔梗色(ききょういろ)|#にっぽんのいろ 晩夏から早秋に花を咲かせる、桔梗のような青紫色。 幻想的なこの色は、明治時代に文豪たちに愛されてきました。宮沢賢治は『銀河鉄道の夜』などの作品で、たびたび空を形容する表現に用いました。 にっぽんのいろ日めくり 2023 543life.net/?pid=169491526
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萩色(はぎいろ)|#にっぽんのいろ 古の人々を虜にした可憐な色。 秋の七草の一つでもある萩は赤紫から白へと、美しいグラデーションを見せます。 その優美な色合いは『万葉集』で最も詠まれるなど、遥か昔から人々の心を強く惹きつけてきました。 昨晩は、ツイートができなくてごめんなさい( _ _ )
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濃桔梗色(こいききょういろ)|#にっぽんのいろ あざやかな青紫の「桔梗色」を、さらに濃くした色を指します。 それぞれに個性がある桔梗の花は、いろいろな姿形があることの素晴らしさをそっと教えてくれるようです。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』発売中 543life.net/?pid=169491526
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茜色(あかねいろ)|#にっぽんのいろ 名前の由来は、山野に自生する蔓草の茜の根を染料としたことから。 鮮明な赤を抽出するのは至難の業だったため、桃山時代、江戸時代には蘇芳(すおう)や紅花で染められました。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』発売中 543life.net/?pid=169491526
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近衛柿(このえがき)|#にっぽんのいろ 柿色よりも赤みが少なく、穏やかな色合いです。 優しい雰囲気ですね。 色名は、藤原道長から連なる由緒ある家系、五摂家の一つでもある近衛家のイメージに由来します。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』発売中 543life.net/?pid=169491526
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一位色(いちいいろ)|#にっぽんのいろ 「一位」という木の、赤みの芯材によって独特の色に染め出されます。 一位は鉛筆にも使われる身近な木ですが、古くは公家男子が持つ「笏(しゃく)」に使われるなど重要な木材でした。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』発売中 543life.net/?pid=169491526
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紫烏色(しうしょく)|#にっぽんのいろ 色名の「烏」はカラスのこと。 古来、神の使いとされてきたカラスの羽のような深く美しい紫色です。 きらびやかな光沢を帯び、暗くも艶やかな紫色に輝きます。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』発売中 543life.net/?pid=169491526
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葡萄色(えびいろ)|#にっぽんのいろ 古くから高貴な色とされてきた濃い紫色です。 古来、ブドウは「葡萄(えび)」と呼ばれており、この色は「葡萄葛(えびかずら)」と呼ばれていた山ブドウに由来します。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』発売中 543life.net/?pid=169491526
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団十郎茶(だんじゅうろうちゃ)|#にっぽんのいろ 赤みがかった穏やかな茶色からは、粋な雰囲気が感じられます。江戸時代の歌舞伎役者、市川団十郎が好んで身につけた色です。 まさに、文化に育まれてきた伝統色です。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』発売中 543life.net/?pid=169491526
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撫子色(なでしこいろ)|#にっぽんのいろ 繊細で凛とした撫子のように、澄んだ薄紫色をしています。 秋の七草の一つである撫子は、その美しさから古来、特別に愛でられてきました。 花言葉は「純粋な愛」です。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』 543life.net/?pid=169491526
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露草色(つゆくさいろ)|#にっぽんのいろ 夏の早朝に咲く、露草の花の色。 露草の花や葉の汁を生地に擦り付けて染色します。擦り付けるだけなので色落ちしやすく、その可憐な美しさははかなさの裏返しのようでもあります。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』 543life.net/?pid=169491526
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梨子色(なしいろ)|#にっぽんのいろ 梨の果実にちなんだ、穏やかな黄色。 梨は弥生時代から大切に育まれ、日本の食文化にもしっかりと定着しました。たわわに実った梨のみずみずしさが、口に広がるようですね。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』 543life.net/?pid=169491526
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砂色(すないろ)|#にっぽんのいろ 比較的新しい色で、さまざまな色の幅があります。 白っぽいもの、茶色っぽいもの、赤みがかったもの、濡れて黒みがかったものなどがあり、地名や状況を添えてその色合いを変化させています。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』 543life.net/?pid=169491526
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藍鉄色(あいてついろ)|#にっぽんのいろ 青を重ねた藍色と、深く沈んだ鉄色を混ぜることから生まれました。江戸時代を代表する人気色です。 掛け合わせによって青寄りにも緑寄りにもなる、夏の森のような美しい色です。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』はこちら。 543life.net/?pid=169491526
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向日葵色(ひまわりいろ)|#にっぽんのいろ ひまわりにちなんだ、温かみのある黄色。 向日葵は江戸時代初期に伝来しましたが、大正時代まで色名は定着しませんでした。眺めていると、晴れやかで爽快な気持ちになりますね。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』はこちら。 543life.net/?pid=169491526
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江戸紫(えどむらさき)|#にっぽんのいろ 活力ある、青みの強い紫色です。江戸時代、赤みの強い京紫に対抗する形でその名を広めました。 歌舞伎の人気演目『助六由縁江戸桜』では主人公助六の鉢巻の色に用いられました。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』はこちら。 543life.net/?pid=169491526
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赤銅色(しゃくどういろ)|#にっぽんのいろ 赤銅は、銅の合金の一種です。 上等な金と銀を混ぜ、配合により黒みがかったり紫がかったりもします。 古くから仏像や刀剣の装飾品にも使われ、歴史ある美しさを感じる色です。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』はこちら。 543life.net/?pid=169491526
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鈍色(にびいろ)|#にっぽんのいろ 青みがかったものや茶色っぽいもの、薄いものから濃いものまで、特定の色に定まらず幅広い色を指します。 古くから喪に服したり、故人をしのんだりする際に用いられました。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』はこちら。 543life.net/?pid=169491526
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麴色(こうじいろ)|#にっぽんのいろ 昭和までは日常的だった食材「麹」にちなんだ、やわらかな色合いです。 黄みが強い麦麹や豆麹よりも、白っぽい米麹が色の主体と考えられます。優しい色合いに、心が癒やされますね。 『【2023年】にっぽんのいろ日めくり』はこちら。 543life.net/?pid=169491526
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白茶(しらちゃ)|#にっぽんのいろ 淡く優しい茶色。 江戸時代後期に、茶人や通人にもてはやされ、粋な色としての地位を確立しました。 明治時代には女性の着物の色として定着するなど、しっとりとした温もりを感じる自然な色が長く愛されています。 8月「にっぽんのいろ」 543life.com/nipponnoiropal…
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駱駝色(らくだいろ)|#にっぽんのいろ 明るいけれど、どこか渋い茶色。 ラクダは江戸時代後期には珍獣として長崎から日本各地へ紹介されました。今では、お洒落な茶色の代名詞「キャメル」として、多くの人々に親しまれていますね。 8月「にっぽんのいろ」 543life.com/nipponnoiropal…
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乳白色(にゅうはくしょく)|#にっぽんのいろ 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』には、天の川の白色を表現する「乳の流れ」という言葉が登場します。 星々の流れにも例えられるなど、とても幻想的な色です。 8月「にっぽんのいろ」 543life.com/nipponnoiropal…
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鉛白(えんぱく)|#にっぽんのいろ 少し灰色を帯びた白が、真夏の空の入道雲を思わせるよう。 塩基性炭酸鉛という鉛の化合物を原料とし、白色の重要な顔料として古来、重宝されてきました。古くは顔に塗る白粉(おしろい)にも用いられたそうです。 8月「にっぽんのいろ」 543life.com/nipponnoiropal…