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紫紺(しこん)|#にっぽんのいろ
天皇の即位の礼で掲げる旗「旛(ばん)」にも用いられてきた由緒のある色です。
反対色の黄色や金色を引き立てることもできる、高貴な存在です。
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白梅色(しらうめいろ)|#にっぽんのいろ
ほんのり桃色に色づいた白梅のような色。
俳聖、与謝蕪村(よさぶそん)は辞世の句に白梅を詠んでいます。無垢を象徴する白に近く、神秘性を醸し出しているようです。
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濡葉色(ぬれはいろ)|#にっぽんのいろ
雨に濡れた葉のような瑞々しい緑色。
葉は雨に濡れることで深く鮮やかな色合いに変化します。
雨が降り続く中でも、視点を変えて自然の美しさを見出す感性がとても素敵ですね。
▼6月のにっぽんのいろ
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夏虫色(なつむしいろ)|#にっぽんのいろ
深く渋い緑色は、甲虫特有の輝きを放っています。
暑い時期に着用する袴の色にも使われ、『枕草子』には「夏むしの色したるも涼しげなり」という表現が登場しています。
6月「にっぽんのいろ」はこちらから
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虹色(にじいろ)|#にっぽんのいろ
紅と絹の質感が生み出す、色彩豊かな色の輝きを表します。
紅花染を施した薄い絹地は、眺める角度によって青っぽく見えたり紫に輝いたりするなど、変化する色合いの美しさが魅力です。
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水柿(みずがき)|#にっぽんのいろ
色名の由来は、水色と柿色を染め重ねることから。
紫を帯びた、優しく穏やかな色が印象的ですね。
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茄子紺(なすこん)|#にっぽんのいろ
紫を帯びた暗い紺色は、夏野菜の代表でもあるナスの実の表皮のよう。色名として使われるようになったのは、江戸時代以降とされています。
夏の訪れを感じさせてくれる色ですね。
▼6月のにっぽんのいろ
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秘色(ひそく)|#にっぽんのいろ
天気がよく、寒さが心地よい冬の日によく似合う透き通った水色。中国の焼き物である「青磁」の最高級品の色とされています。
神秘的な色という意味で、「秘色」となったとする説もあります。
▼色まとめ
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桜色(さくらいろ)|#にっぽんのいろ
日本人にとって、古くから特別な花であった「桜」の色。紅染の中でも最も淡い色合いです。
不変の美を誇る神秘的な紅色は、感動を与えるとともに、優しく寄り添ってくれるようです。
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半色(はしたいろ)|#にっぽんのいろ
明るくも渋さのある紅っぽい紫色です。
濃くも薄くもない色とされ、禁色(きんじき)の「濃紫(こきむらさき)」と、聴色(ゆるしいろ)の「浅紫(うすきむらさき)」の中間の色とされます。
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天色(あまいろ)|#にっぽんのいろ
「あめいろ、てんしょく、そらいろ」などの読み方もあります。
晴天の澄み渡った空のような鮮やかな青紫色は、特に天の高い位置の空の色を指していたそうです。
6月「にっぽんのいろ」はこちらから
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利休色(りきゅういろ)|#にっぽんのいろ
抹茶のような、ややくすみを帯びた黄緑色が、大人びた雰囲気を醸し出しています。
その名は安土桃山時代の茶人・千利休に由来します。「禅の精神」を体現するような色で心が引き締まりますね。
▼7月のにっぽんのいろ
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蒼黒(そうこく)|#にっぽんのいろ
暗闇を形容する言葉として「蒼黒(あおぐろ)い」という表現がたびたび文学作品に用いられてきました。
落ち着きのある緑色が、日が落ちる少し前の山並みを思わせます。
8月「にっぽんのいろ」
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中紅花(なかのくれない)|#にっぽんのいろ
愛らしく明るい紅色は、紅花だけで染められています。
『延喜式(えんぎしき)』に記された伝統色で、韓紅(からくれない)よりも明るい色とされています。
▼4月のにっぽんのいろ
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曙色(あけぼのいろ)|#にっぽんのいろ
夜明け前、山の端から昇ってきた太陽が染める、東の空のグラデーションを思わせるような色合い。
「春はあけぼの」から始まる『枕草子』の情景が目に浮かんできますね。
▼3月のにっぽんのいろはこちら
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赤紫(あかむらさき)|#にっぽんのいろ
牡丹やツツジの花のような赤みの濃い紫色、または鮮やかな赤紫色を指します。
奈良から平安時代にかけて、深紫の次に高位の衣服の色でした。優美で気品のある色合いが長く愛されてきました。
▼6月のにっぽんのいろ
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孔雀緑(くじゃくりょく)|#にっぽんのいろ
強い青緑色は、孔雀石(くじゃくせき/マラカイト)の粉末で染めた色を指します。
自然染料で得られる唯一の緑色には、まるで孔雀の羽のような神秘的な美しさが宿っています。
▼6月のにっぽんのいろ
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鴇色(ときいろ)|#にっぽんのいろ
優しく淡いピンク色は、絶滅が危ぶまれている貴重な鳥「トキ(鴇)」に由来します。
トキが飛ぶ際に見える風切羽や尾羽の美しい色合いが表されています。
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弁柄色(べんがらいろ)|#にっぽんのいろ
弁柄はインドの地名「ベンガル」の当て字で、ベンガル地方で多く産出される顔料の赤土に由来しています。
京都や金沢の弁柄格子や沖縄の首里城でも使われるなど、古い歴史があります。
▼6月のにっぽんのいろ
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玉子色(たまごいろ)|#にっぽんのいろ
庶民の間で卵を食べる習慣が定着した、江戸時代から使われるようになりました。
色味は生卵の黄身、ゆで卵の黄身、殻の色など諸説ありますが、今では食卓に欠かせない美味しい色ですね。
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印度藍(いんどあい)|#にっぽんのいろ
名前の由来は、インド原産の天然藍から染め出されることから。とても歴史の古い染料で、江戸時代末期に日本に輸入されるようになりました。
底知れぬ海の深さを思わせるような神秘的な藍色が人気です。
▼7月のにっぽんのいろ
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紅掛空色(べにかけそらいろ)|にっぽんのいろ
とても優しく上品な色ですね。青い空色に、紅色を重ねると紫色になります。心が落ち着く色です。
▼10月の色まとめはこちらから♪
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#にっぽんのいろ
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青褐(あおかち)|#にっぽんのいろ
藍染の褐色(かちいろ)を黒に近づくまでさらに濃くした色です。
奈良時代から伝わる『正倉院文書』の中にも記述が出てくるなど、古くからさまざまな場面で使われました。
力強く、美しい色ですね。
8月「にっぽんのいろ」
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臙脂色(えんじいろ)|#にっぽんのいろ
深く紫がかった濃い紅色。
煮えたぎるような情念を思わせる「モダンカラー」として流行しました。
与謝野晶子の『みだれ髪』では、情熱的な表現として用いられています。
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