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蟹鳥染(かにとりぞめ)|#にっぽんのいろ
夏の到来を思わせる、涼しげな青色。
色名の「蟹鳥」は、身分や地位が高い人が、生まれたばかりの子どもに初めて着せる「産衣(うぶぎ)」を指しました。
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藤鳩羽色(ふじはとばいろ)|#にっぽんのいろ
女性から絶大な人気を集めた藤色に、鳩羽色らしい灰色みが加わりました。
鳩羽色は灰色がかった紅、紫、青、緑など幅が広く、豊かな光沢が妖艶な雰囲気を醸し出しています。
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萌黄色(もえぎいろ)|#にっぽんのいろ
若草の色にも例えられ、「若さ」を象徴する色でもあります。
戦国時代の若武者は、この色の直垂(ひたたれ)を身に着けていたそうで、生命力と力強さがあふれています。
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金碧珠(きんぺきしゅ)|#にっぽんのいろ
瑠璃色の一種で、青の中に金を隠し持っています。
青緑色の海から、金色の太陽が昇る様子を一色で表現しました。二色が引き立て合うことで、目の覚めるような鮮やかさが生まれました。
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葵色(あおいいろ)|#にっぽんのいろ
真っ直ぐ伸びた茎に大輪の花を咲かせる立葵が色名の由来で、明るい紫色がとても可愛らしいですね。
立葵は梅雨に花を咲かせることから「梅雨葵(つゆあおい)」とも呼ばれ、雨の季節に心を明るくしてくれます。
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浪花鼠(なにわねず)|#にっぽんのいろ
浪花(大阪)で生まれた色で、「大阪の鼠色」という意味があります。商人の街として賑わう大阪のイメージに対して落ち着いた優しいトーンは、繊細で奥深い魅力に気づかせてくれます。
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留紺(とまりこん)|#にっぽんのいろ
どこまでも限りなく、濃い紺色です。
藍染の中でも最も濃い色である「紺色」を限界まで染めています。
色名に「留」が付くことからも、これ以上濃くならないということがわかりますね。
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丹色(にいろ)|#にっぽんのいろ
強さだけでなく優しい雰囲気も漂う色です。
色の範囲は狭くなく、丹頂鶴の頭の赤さも、この色名で表されています。
魔除けや厄除けの色として、神社仏閣の柱や梁などにもよく用いられます。
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苺色(いちごいろ)|#にっぽんのいろ
少しくすんだ紅色は、ほのかに紫みを帯びているようにも見えます。
イチゴは一般的にはオランダイチゴを指しますが、木苺や蛇苺など山野に自生するものも含んだ総称。
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天藍(てんらん)|#にっぽんのいろ
色名の「天」は限りなく美しいことを指します。
藍色の中でも最高の美しさを誇る色だと考えられ、空気が澄んだ冬の日に晴れ渡った青空のような、静寂の中にも明るさを兼ね備えた色合いです。
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苔色(こけいろ)|#にっぽんのいろ
青苔に由来する色名とされています。
平安時代に使われ始め、江戸時代には着物の流行色となりました。深みのある渋い緑は、侘び寂びを愛する日本人の心に馴染む色合いですね。
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豆青(とうせい)|#にっぽんのいろ
中国の浙江省にある竜泉窯(りゅうせんよう)で作られた磁器のような色が、豆っぽさを感じさせますね。
日本にも大量に輸入され、独特の色合いが茶人の間で珍重されてきました。
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古代紫(こだいむらさき)|#にっぽんのいろ
穏やかで優しい紫色。京都の伝統的な「紫染」の流れを汲むことから「京紫」に近いとされます。奈良や平安に都があった時代、その地で染色されていた紫色には、時代を超えて受け継がれる気品が宿ります。
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藍白(あいじろ)|#にっぽんのいろ
藍で染めた色の中でも、特に淡い色。
たった少しの藍が入ることで、白が白でなくなることから別名「白殺し」とも呼ばれる面白い色です。
実は東京スカイツリーの外観の色にも使われています。
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東雲色(しののめいろ)|#にっぽんのいろ
少しずつ変化する、夜明けの東の空のような美しい色。
茜色が少し淡くなり、霞みがかった感じが特徴です。
春はほんのり紫がかって見えるなど、季節によって見え方も様々。思わずうっとり。
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緑青色(ろくしょういろ)|#にっぽんのいろ
「緑青」は炭酸銅などからできた緑色で、天然のものは孔雀石(くじゃくせき/マラカイト)を砕いたもの。
自然界で唯一、緑色を出すことができる希少なものです。
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鶯色(うぐいすいろ)|#にっぽんのいろ
春の訪れを告げる鶯。
「春告鳥(はるつげどり)」とも呼ばれています。
その鶯の羽毛のような、ややくすんだ黄緑色。
鮮やかな黄緑色が使われがちですが、実際の鶯は茶色に近い色をしています。
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水浅葱(みずあさぎ)|#にっぽんのいろ
「水」は染料に水を加えて薄める製法を表します。
藍瓶に糸や布を何度も浸すことで濃く染める藍染の中で、「瓶覗(かめのぞき)」の次に淡い色とされています。
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葉緑色(ようりょくしょく)|#にっぽんのいろ
「葉」と「緑」という似た意味の言葉を繰り返すことで、よりいっそう緑っぽさが際立っています。
梅雨の雨で、より深く際立つ木々の葉のような緑は、沈んだ心を癒してくれるようです。
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藤紫(ふじむらさき)|#にっぽんのいろ
艶やかな紫色。化学染料が登場した明治時代、その染料で染めた鮮やかな紫色に「藤紫」の色名が使われるようになりました。
明治文化を代表する色で、美人画の画家が好んで用いました。
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石竹色(せきちくいろ)|#にっぽんのいろ
心を安らげるような優しい紅色。
石竹は中国原産のナデシコ科の花で、5月ごろに花を咲かせます。日本では「唐撫子(からなでしこ)」の名前で親しまれました。
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紺碧(こんぺき)|#にっぽんのいろ
空や海など、どこまでも深く澄み渡っている美しい青色の表現でよく使われます。
これから見られる夏の空も、楽しみのひとつです。
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薔薇色(ばらいろ)|#にっぽんのいろ
目の覚めるような鮮やかな赤が鮮烈な印象です。薔薇は中国から伝わり、色名として定着したのは明治時代なってから。
幸福や希望に満ちた素敵な色に、身も心も満たされるようですね.。.:*・゜
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紅梅色(こうばいいろ)|#にっぽんのいろ
梅の花は早春のシンボルでもあります。
紫がかった紅色の慎ましやかな美しさは、古くから人々に愛されてきました。
古い王朝の詩歌や『源氏物語』にも多く登場します。
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