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紅梅色(こうばいいろ)|#にっぽんのいろ
梅の花は早春のシンボルでもあります。
紫がかった紅色の慎ましやかな美しさは、古くから人々に愛されてきました。
古い王朝の詩歌や『源氏物語』にも多く登場します。
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「2月のいろ #にっぽんのいろ」
紅梅色(こうばいいろ)、藍白(あいじろ)、鶯色(うぐいすいろ)、黄柳(きやなぎ)、萌黄色(もえぎいろ)。
2月のにっぽんのいろは、優しくやわらかな色がたくさん。
▼ぜひ、お気に入りの初春の色を探してみてください♪
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砥粉色(とのこいろ)|#にっぽんのいろ
あたたかい黄色は、柔らかい印象です。
砥粉とは、砥石を切り出した時に出る砥石の粉末のこと。かつては、板の色付け、漆器の下塗り、刀剣類の研磨など日常生活に身近なものでした。
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利休鼠(りきゅうねず)|#にっぽんのいろ
色名は「千利休」にちなみます。
利休を仰ぐ茶道では、茶葉の色を「利休」と呼んでいます。
江戸時代に流行した灰色と、利休の緑を掛け合わせることで誕生しました。眺めていると心が安らぎます。
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紫紺(しこん)|#にっぽんのいろ
天皇の即位の礼で掲げる旗「旛(ばん)」にも用いられてきた由緒のある色です。
反対色の黄色や金色を引き立てることもできる、高貴な存在です。
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飴色(あめいろ)|#にっぽんのいろ
透明感のある橙色。
美しくも温かい輝きが、ほのかな甘みを感じさせますね。
大切に手入れされた道具の色を表す時にも使われ、丁寧な時間の積み重ねを表す色でもあります。
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媚茶(こびちゃ)|#にっぽんのいろ
深く渋みのある黄色。色名の由来は「昆布茶(こぶちゃ)」がなまって、語呂の良い「こびちゃ」になったことから。
媚びることができるほど艶っぽい色だったことから「媚」の字が当てられたそうです。
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藍鼠(あいねず)|#にっぽんのいろ
灰色の中に藍を含む、大人びた色。
様々な茶色や鼠色が流行った江戸時代の「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)」の一色です。
贅沢を禁止された江戸庶民の間で流行った、いなせな色ですね。
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消炭色(けしずみいろ)|#にっぽんのいろ
炭火に水をかけた際に、被っていた灰が飛ぶことで現れる「消し炭」のような澄んだ色です。
英名では「チャコール・グレー」とも呼ばれます。
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憲房色(けんぼういろ)|#にっぽんのいろ
京都の有名な染匠、吉岡憲房によって考案された色。憲房は吉岡流剣法の祖でもありました。
江戸時代初期には、室町時代から続く「武」の精神が色濃く残っており、そこで生まれた勇ましい色です。
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丹色(にいろ)|#にっぽんのいろ
強さだけでなく優しい雰囲気も漂う色です。
色の範囲は狭くなく、丹頂鶴の頭の赤さも、この色名で表されています。
魔除けや厄除けの色として、神社仏閣の柱や梁などにもよく用いられます。
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「1月のいろ #にっぽんのいろ」
「銀朱」(ぎんしゅ)、「浅縹」(あさはなだ)、「東雲色」(しののめいろ)、「常盤色」(ときわいろ)。
1月の日本の伝統色は、1年の始まりを感じさせてくれる色がたくさん。
ぜひ、日本の色をお楽しみください♪
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鳩羽鼠(はとばねず)|#にっぽんのいろ
キジバトの背の羽色から名付けられました。
派手な色を身につけることが禁じられた江戸時代、神秘的な灰色は当時の庶民の心をつかみ、好んで使われるようになりました。
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東雲色(しののめいろ)|#にっぽんのいろ
少しずつ変化する、夜明けの東の空のような美しい色。
茜色が少し淡くなり、霞みがかった感じが特徴です。
春はほんのり紫がかって見えるなど、季節によって見え方も様々。思わずうっとり。
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空五倍子色(うつぶしいろ)|#にっぽんのいろ
白膠木(ぬるで)という木にできる虫のこぶ「五倍子(ふし・ごばいし)」で染めています。特に、虫が卵を産んだ後の殻が使われ、中が空洞なので「空五倍子」と呼ばれました。
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檳榔子黒(びんろうじぐろ)|#にっぽんのいろ
檳榔子とは、植物「ヤシ」のこと。
奈良時代に輸入され、南北朝時代に染色に利用されるようになりました。
この檳榔子の実を煎じた液で染めることで、青みが深く美しい黒が生まれます。
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薄鈍色(うすにびいろ)|#にっぽんのいろ
鈍には、渋いという意味もあります。
見ているだけで、なんだか心が落ち着くような色ですね。
平安時代には近しい人に不幸があった時に、喪に服する気持ちをこめて着用した色だったそうです。
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雪色(せっしょく)|#にっぽんのいろ
「雪白(せっぱく)」ともいいます。
雪は青い光を多く放ち、表面のでこぼこが影の気配を漂わせます。
そんな光の影響を受け、決して純白ではなく、ほのかに青みがかった灰色の色みが生まれます。
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枯色(かれいろ)|#にっぽんのいろ
枯れた草木のような、深く渋い色。
江戸時代には冬枯れの景色を楽しむ「枯れ野見」が行われるなど、日本人は枯れ野を愛でてきました。
四季折々に変化する自然を敏感に感じ取った、美しい色ですね。
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鉛色(なまりいろ)|#にっぽんのいろ
青みがかった灰色は、鉛の色のよう。
西欧化が進む明治時代以降に、色名が広まりました。
「鉛色の空」や「鉛色の海」など雲が垂れ込めて淀んだ空や、濁った海などを表現するときに使われます。
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鳶色(とびいろ)|#にっぽんのいろ
空に羽ばたくトビ(トンビ)の羽のような濃い焦茶色です。
江戸時代には茶系の代表色とされ、男性の反物の色として人気を集めました。この色をベースに紅鳶(べにとび)など新色も誕生したそうです。
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小豆色(あずきいろ)|#にっぽんのいろ
古くから小豆は人々の生活に欠かせないものでした。
黒を含む小豆色は「赤小豆」の豆の色に由来します。
小豆は『古事記』にもその名が見られますが、色名となったのは江戸時代からだそうです。
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璃寛茶(りかんちゃ)|#にっぽんのいろ
歌舞伎役者をきっかけとして、江戸の町では茶系の色が流行しました。
色名は文化・文政時代の歌舞伎役者、二代目嵐吉三郎(俳優名は璃寛)が舞台衣装に好んで使っていたからとされています。
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宍色(ししいろ)|#にっぽんのいろ
イノシシやカモシカなどの肉の色を指していたことから「肉色(にくいろ)」とも呼ばれました。
明るく健やかな色合いから、仏像の彩色にもこの色が使われました。
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