226
227
雀茶(すずめちゃ)|#にっぽんのいろ
古くから人々に親しまれてきた雀ちなんだ茶色です。
羽の色ではなく、雀の頭を包んでいる愛らしい色を指しています。
雀をよく観察してみると、羽より頭の方が茶色いことがわかりますね。
▼『にっぽんのいろ日めくり2023』発売中
543life.net/?pid=169491526
228
淡朽葉(うすくちば)|#にっぽんのいろ
秋から冬にかけてあざやかに変化する朽葉にちなむ色名「朽葉四十八色」の一つです。
葉が黄色から橙色へと移ろう様子を、繊細な日本人独特の感性で表しているようです。
▼『にっぽんのいろ日めくり2023』発売中
543life.net/?pid=169491526
229
鴇色鼠(ときいろねず)|#にっぽんのいろ
鴇色は、鴇(とき)の飾り羽や尾羽に見られる淡い紅色にちなみます。
その鴇色に鼠色を掛け合わせた、赤みがかったか柔らかい灰色です。
▼『にっぽんのいろ日めくり2023』発売中
543life.net/?pid=169491526
230
惚色(ぼけいろ)|#にっぽんのいろ
「惚」という語は「ぼけること」を表します。はっきりしない色や剥げた色の総称で、特定の色を指すものではありません。
時に曖昧なものを好む日本人が見出した、日本らしい色かもしれませんね。
昨晩は投稿ができず、申し訳ありませんでした。
231
鼯鼠色(むささびいろ)|#にっぽんのいろ
ムササビの名前は、平安時代の漢和辞書『和名抄(わみょうしょう)』にも登場します。
モモンガと同一視されていましたが、人々の好奇心を掻き立てる動物だったことが窺えます。
▼『にっぽんのいろ日めくり2023』発売中
543life.net/?pid=169491526
232
支子色(くちなしいろ)|#にっぽんのいろ
秋に色づく、クチナシの実を煎じて染めています。
奈良時代は「黄丹(おうに)」の下染めに使われていました。平安時代に色名として確認され、江戸時代には人気の色になりました。
▼『にっぽんのいろ日めくり2023』発売中
543life.net/?pid=169491526
233
紅碧(べにみどり)|#にっぽんのいろ
紅色と碧色(みどりいろ)の掛け合わせ。
紅色と空色を掛け合わせた「紅掛空色(べにかけそらいろ)」に近い色ですが、こちらの方がくすみが強く、海に沈んだ後の太陽が漂わせる気配のよう。
▼『にっぽんのいろ日めくり2023』発売中
543life.net/?pid=169491526
234
焦香(こがれこう)|#にっぽんのいろ
香木の中でも、とりわけ丁子の花の蕾を乾燥させた「丁子香」は、香料として大切にされてきました。
その色を模しただけではなく、丁子香を煎じた染液で染めた「香色」を濃くした色です。
▼『にっぽんのいろ日めくり2023』発売中
543life.net/?pid=169491526
235
石板色(せきばんいろ)|#にっぽんのいろ
石板の中でも、天然の粘板岩を薄く加工して作った「スレート」という屋根材の色みを指しています。
現在国内で「スレート」が採れるのは、宮城県石巻市のみとも言われる貴重なものです。
▼『にっぽんのいろ日めくり2023』発売中
543life.net/?pid=169491526
236
涅色(くりいろ)|#にっぽんのいろ
墨よりも暗く、純粋な黒にはない深みを漂わせています。
名前に使われている「涅」は川底などに沈む黒い泥のこと。古代は、このような川底の黒い土で染色されていたとも言われています。
▼『にっぽんのいろ日めくり2023』発売中
543life.net/?pid=169491526
237
遠州鼠(えんしゅうねず)|#にっぽんのいろ
名前の由来は、茶道や建築、造園を極めた江戸初期の文化人の小堀遠州です。
遠州のお気に入りとされる桂離宮の茶室「松琴亭(しょうきんてい)」を彷彿とさせる色合いです。
▼『にっぽんのいろ日めくり2023』発売中
543life.net/?pid=169491526
238
黄鼠(きねず)|#にっぽんのいろ
渋いようにも愛らしいようにも感じる、灰がかった穏やかな黄色。
中国では「黄鼠」と表記される、イタチの毛の色合いともよく似た優しい色みです。
▼『にっぽんのいろ日めくり2023』発売中
543life.net/?pid=169491526
239
金色(かないろ)|#にっぽんのいろ
金鍍金(きんめっき)や真鍮などの金属の色。
「きんいろ」と読む黄金の色とは別の色です。
鍍金は金属などの表面を別の金属の膜で覆う高度な技術。日本には仏教とともに伝わったそうです。
▼『にっぽんのいろ日めくり2023』発売中
543life.net/?pid=169491526
240
緋銅色(ひどうしょく)|#にっぽんのいろ
艶やかな赤い緋色。
近い色みに赤銅色(しゃくどういろ)がありますが、銅色と緋色を掛け合わせることによって、似て非なる色に仕上がりました。
とても華やかな色ですね。
▼『にっぽんのいろ日めくり2023』発売中
543life.net/?pid=169491526
241
銀灰色(ぎんかいしょく)|#にっぽんのいろ
芥川龍之介をはじめ、文豪たちは文学作品の中でこの色を好んできました。
渋い「銀鼠(ぎんねず)」よりも、明るい灰色に近い銀色。
銀色特有の光沢と、優しいきらめきが素敵ですね。
▼『にっぽんのいろ日めくり2023』発売中
543life.net/?pid=169491526
242
濃朽葉(こいくちば)|#にっぽんのいろ
朽ちゆく葉の色を表した「朽葉四十八色」の一つ。
紅葉に近い「赤朽葉」に似た色ですが、より黄みが強く濃さが際立ちます。
紅葉が盛りへ向かう色とも、盛りを過ぎた色とも見えてますね。
『にっぽんのいろ日めくり2023』発売中▼
543life.net/?pid=169491526
243
『12月のいろ #にっぽんのいろ』
毎日ツイートしている「いろ」をまとめました。
12月は、まさに古きよき日本の伝統を感じさせる色がたくさん。
最後の色は、わたしのお気に入りとこだわりです。
よければご覧ください(*^^*)
543life.com/nipponnoiropal…
244
濃紅葉(こいもみじ)|#にっぽんのいろ
紅葉の赤を、黒みがかるまで濃くしています。
深く印象に残る、この季節にふさわしい色ですが、俳人でもあった高浜虚子は、この色を「濃紅葉に 涙せき来る 如何にせん」と詠みました。
『にっぽんのいろ日めくり2023』はこちら▼
543life.net/?pid=169491526
245
浅杉染(あさすぎそめ)|#にっぽんのいろ
平安時代から見られる色。
天を真っ直ぐに突く杉のような色合いが神秘的です。
杉の樹皮は茶系統の染色に適しているとされ、この色は赤褐色の杉の樹皮で薄く染めたものと考えられます。
『にっぽんのいろ日めくり2023』はこちら▼
543life.net/?pid=169491526
246
黄黒(きぐろ)|#にっぽんのいろ
暖色系でも寒色系でもない黄色を含む黒は、深い森に差し込む光がほのかに闇を照らしているよう。
夏目漱石は、苦々しさをこの色で表現しました。
2023年の『にっぽんのいろ日めくり』はこちらから♪
543life.net/?pid=169491526
247
青黒(あおぐろ)|#にっぽんのいろ
平安時代の色目にも登場する歴史のある色です。
青と黒を混ぜ合わせたような色合いで、艶やかさと妖しさを秘めているよう。
「黝(あおぐろ)」の一文字で示されることもあります。
2023年の『にっぽんのいろ日めくり』はこちらから♪
543life.net/?pid=169491526
248
魚肚白(ぎょとはく)|#にっぽんのいろ
「魚肚」は魚の胃腸のこと。澄んだ水色に染まった美しい白が印象的です。
魚を丸ごと捌いて処理していた時代には、胃袋の美しい色合いに馴染み深かったのかもしれません。
2023年の『にっぽんのいろ日めくり』はこちらから♪
543life.net/?pid=169491526
249
鼠志野(ねずみしの)|#にっぽんのいろ
「志野」は美濃焼の一種「志野焼」に由来します。
安土桃山時代の白い釉薬を使った焼き物で、特に下地に鬼板という鉱物の化粧を加えて焼いたものを指しました。
2023年の『にっぽんのいろ日めくり』はこちらから♪
543life.net/?pid=169491526
250
赤墨(あかずみ)|#にっぽんのいろ
赤みがかった墨色。
真っ黒ではありませんが、力強く濃い墨の色からは重厚感が漂います。黒の奥底に秘められた朱色が、この色を魅力的なものにしているのかもしれません。
2023年の『にっぽんのいろ日めくり』はこちらから♪
543life.net/?pid=169491526