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蕎麦屋の天ぷらと天ぷら屋の天ぷらの決定的な違いは、衣の厚さと揚げおきを提供するというのがありました。 江戸時代の川柳に「蕎麦屋の天ぷら谷中の質屋」衣ばかりで中がないと詠われました。何故揚げおきにするかは蕎麦汁に油が浮くのを嫌がったからです。 #神田錦町更科 #蕎麦
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「なくて七癖、あって四十八癖」や、「人生の七味」といわれる、うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみを人間は持っています。 蕎麦屋にも必ずある七味とうがらし。 蕎麦にピリッと味変をします。江戸では「なないろ」と呼ぶのが定番です。 #神田錦町更科 #蕎麦
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今まで素人の方に蕎麦打ちを教えてきました。必ずその中で何人か蕎麦屋を開店する方がいます。蕎麦を打てるだけでは商売にはなりません。原価計算してアルバイトに給料払って税金払ってもやれる覚悟があるかです。素人はその道を知ろうとする人玄人はその道に苦労する人です。 #神田錦町更科 #蕎麦
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江戸っ子が一番言いづらい言葉に「しおひがり」があります。 ひをしと言ってしまい「ひおしがり」になります。コーシーに日比谷をしびや、しじみはひじみとしか言えません。 いよいよ「しやしあさり天おろし蕎麦」の季節が到来しました。この時期しじょうに人気のメニューです。 #神田錦町更科 #蕎麦
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神田に来て152年、生まれて60年、この町の町会長をやって14年。 今年の祭りはこの4年間日本を覆っていた様々な出来事や多くの人の思いや気持ちを天に返す今までとは違う祭りです。 二度とこんな事がおこらないように、気持ちを持って清めの雨が降りませんように願います。 #神田錦町更科 #蕎麦 #神田祭
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江戸っ子が使う言葉で「乙なもの」があります。甲乙の順番で言えば二番目になるのに、一番には無い特別な味や粋な振る舞いを乙なものと呼びます。当店も歌の文句ではないけれどナンバーワンよりオンリーワンの店になれるように乙な店を家族で目指しています。 #神田錦町更科 #蕎麦
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蕎麦屋ではお茶を飲まないという不問律があります。昔の蕎麦屋の長老に言わせると、お茶に含まれるタンニンやカフェインが舌に残って蕎麦がまずく感じるから信濃湯と言われた蕎麦湯を蕎麦前に飲んでいたそうです。昔は蕎麦湯で風邪薬を飲むと治りが早いと言われていました。 #神田錦町更科 #蕎麦
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親父に本当の商売屋とは裏道や横丁にあってもお客様が来る店だと教えらました。大通りは黙っていても一見さんのお客様が来店するが、裏道の店はわざわざその店を目指して来て貰わなければいけないから勉強を怠るな。人の行く裏道にこそ花道ありだと言われました。 #神田錦町更科 #蕎麦
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四代目「世の中人がやらない事をやることが大事だ!」 娘「何かやらかした?」 四代目「パンに出来て蕎麦に出来ない事はない」 娘「日本で当店しかやらない。やらかした奴が作ったメロン切り蕎麦🍈」 四代目「売り切れ後免限定メニューです。」 #神田錦町更科 #二色せいろ #メロン