【法隆寺献物帳】 天平勝宝八歳に崩御した聖武天皇の遺愛の品を、皇女の孝謙天皇が法隆寺に献納した目録です。青緑色に染めた麻紙に、献納品の内容や聖武天皇の冥福を祈る文言が、唐の書法を学んだ謹厳な書風で揮毫されています。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【竹厨子】 観音開きの扉を設けた厨子です。器体表面に篠竹を並べ詰め、要所々々に竹製の桟を巡らせて花形の飾鋲で留めています。古代の厨子の典型的な形式ですが、全体を竹で覆うことと、上面を浅い屋根状に作る点が特徴です。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【木画経箱】 器体の表面に沈香の木片を並べて単純な幾何学文様を表現していながら、隣接する木片同士の木目が異なるために全体として複雑微妙な肌合いとなっており、それを象牙と黒檀の境界線が引き締めています。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【灌頂幡】 幡は寺院の境内や堂内に掲げられる旗・幟のことです。鍍金を施した薄い銅板に透彫を施し、幡身には古雅な趣の奏楽する天人などを表わしています。奈良・法隆寺に古くより伝わる飛鳥時代の名品です。今回はその一部を展示します。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【鵲尾形柄香炉】 香を焚いてほとけを供養するための香炉で、僧侶が手に執って使いやすいよう柄を伴っています。古代には珍しい真鍮製品で鍍金を施しています。奈良・法隆寺伝来で、奈良時代の記録にも記載される品です。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【瀟湘臥遊図巻】 雲谷円照という年老いた禅僧が、自室に居ながらにして、名勝として知られた中国湖南地方の瀟湘の地に心を遊ばせることができるよう、李という画家に作らせたものです。湿潤な大気を表わす繊細な筆墨が見所です。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【円珍贈法印大和尚位並智証大師諡号勅書】 円珍の没後36年に際して、醍醐天皇が法印大和尚位と智証大師の諡を下賜した勅書です。「三跡」と称される小野道風筆で、豊潤で柔らかな筆遣いながら緊張感のある筆跡です。「天皇御璽」印が13顆捺されています。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【竜首水瓶】 青銅の鋳造による長大な水瓶です。注口に竜頭、把手に竜身を象り胴部に4頭の有翼馬が線刻され、総体は鍍金のあと鍍銀し、部分的に鍍金されています。台脚部は19世紀末に修理されています。法隆寺献納宝物中の金工の代表作です。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【文祢麻呂墓出土品】 文祢麻呂は『日本書記』や『続日本紀』に登場します。壬申の乱(672年)では大海人皇子(後の天武天皇)の挙兵に従い、武功を上げました。鉛ガラス製の骨壺や墓誌を伴う火葬墓は稀少であり、生前の栄達が窺えます。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【群書治要 巻第二十二】 『群書治要』は唐の皇帝太宗の命で編纂され、平安時代の宮中で帝王学の教科書とされました。色変わりの染紙と飛雲の料紙に書写された現存最古の写本で、全50巻のうち13巻が藤原摂関家の九条家に伝わりました。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展