【太刀 銘 助真】 助真は福岡一文字派の名工です。地刃が沸づいた激しい作風で知られ、鎌倉幕府に招かれて相州鍛冶の礎を築いたと伝わります。本作は紀州徳川家の伝来品で、豪壮な刀身に華やかな丁子の刃文を焼入れています。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【地獄草紙】 八大地獄の一つ、叫喚地獄での責め苦を描く絵巻です。平安時代末に作られ、制作当初は後白河天皇の蓮華王院宝蔵に納められていたと考えられています。江戸時代には岡山の安住院に伝来し、1950年東博に収蔵されました。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【墨台、水滴、匙】 墨を置く墨台、硯に差す水を入れる水滴、水滴から水を掬うのに用いる匙として奈良・法隆寺に伝わった品々で、聖徳太子ゆかりの文房具としてセットで国宝に指定されています。8世紀に遡る貴重な品です。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【延喜式 巻第四】 延喜5年(905)に編纂が開始された全50巻の行政マニュアルです。藤原摂関家の周囲で書写され、九条家に伝わった28巻のうち、多くが平安時代中期の最古写本で、当時の行政文書や書状の裏面を利用しています。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【短刀 銘 吉光(名物 厚藤四郎)】 京・粟田口派の名工藤四郎吉光の傑作です。「厚」の号は、ぶ厚い刀身に由来します。将軍足利義尚の指料といい、一柳直末、黒田如水、豊臣秀次、豊臣秀吉、毛利秀元、毛利綱元、徳川家綱、田安徳川家が所持しました。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【白氏詩巻】 藤原行成(972~1028)が、中国・白楽天(白居易)の詩集『白氏文集』から8篇の詩を揮毫したものです。転折の部分が柔らかく端正でありながら軽快な和様の書は、「三跡」の一人と称される行成の代表作といえます。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【灌頂幡】 幡は寺院の境内や堂内に掲げられる旗・幟のことです。鍍金を施した薄い銅板に透彫を施し、幡身には古雅な趣の奏楽する天人などを表わしています。奈良・法隆寺に古くより伝わる飛鳥時代の名品です。今回はその一部を展示します。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【短刀 銘 行光】 行光は、相州伝を大成した正宗の父といわれています。本作は極めて少ない在銘の短刀で、加賀藩主前田家に伝来しました。鍛え肌を強調した板目の地鉄に、沸づいた直刃調の刃文を焼入れ、地刃ともに働きが豊かです。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【扇面法華経冊子】 扇紙に法華経を書写した珍しい装飾経です。下絵には多様な主題のやまと絵が描かれています。東京美術学校助教授、帝室技芸員などを務めた小堀鞆音(1864~1931)の旧蔵品で、1886年に購入された最初期の収蔵品の一つです。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【扁平鈕式銅鐸】 銅鐸は弥生時代の青銅祭器で、ベルのように鳴らし豊穣を祈ったとされています。身の区画には、狩猟や脱穀の様子に加え、稲作を営む弥生時代の人々に身近であった水田に集う生き物の姿が描かれています。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【細字法華経】 7巻分の『法華経』を細かい文字で1巻に書写した、則天武后の時代の写経です。奈良時代に光明皇后が寄進し、聖徳太子が前世で中国の高僧であったという伝説ゆかりの経巻として、法隆寺の霊宝とされてきました。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【太刀 銘 備前国友成造】 友成は古備前といわれる初期の備前刀工です。腰反り高く、やや細身の刀身に、小丁子に小乱を交えた刃文を焼入れます。将軍徳川家宣から江戸幕府老中で常陸国笠間藩主の井上正岑が拝領し、同家に伝来しました。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【群書治要 巻第二十二】 『群書治要』は唐の皇帝太宗の命で編纂され、平安時代の宮中で帝王学の教科書とされました。色変わりの染紙と飛雲の料紙に書写された現存最古の写本で、全50巻のうち13巻が藤原摂関家の九条家に伝わりました。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【孔雀明王像】 仁和寺に伝わった弘法大師空海ゆかりの作例に基づきます。細やかな截金文様が見所で、優美な画風に当時の貴族の美意識がうかがえます。若き原三溪が一万円という破格の値段で井上馨から購入し話題となりました。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【竹厨子】 観音開きの扉を設けた厨子です。器体表面に篠竹を並べ詰め、要所々々に竹製の桟を巡らせて花形の飾鋲で留めています。古代の厨子の典型的な形式ですが、全体を竹で覆うことと、上面を浅い屋根状に作る点が特徴です。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【法隆寺献物帳】 天平勝宝八歳に崩御した聖武天皇の遺愛の品を、皇女の孝謙天皇が法隆寺に献納した目録です。青緑色に染めた麻紙に、献納品の内容や聖武天皇の冥福を祈る文言が、唐の書法を学んだ謹厳な書風で揮毫されています。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【秋冬山水図】 歴史の教科書や切手などにも使用される著名な山水図です。力強くも荒っぽい筆使いや、構築的な画面構成などに雪舟らしさが見て取れます。明治期には「夏冬山水図」と呼ばれるなど、性格付けが難しい作品でもあります。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【舟橋蒔絵硯箱】 「光悦蒔絵」を代表する特異な形状の硯箱です。源等の和歌を主題とし、金地の蓋表を大胆に横断する鉛板の存在感は、山形の器形とともに本作の主要な特徴となります。文部省博物館が購入した初期の収蔵品の一つです。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【瀟湘臥遊図巻】 雲谷円照という年老いた禅僧が、自室に居ながらにして、名勝として知られた中国湖南地方の瀟湘の地に心を遊ばせることができるよう、李という画家に作らせたものです。湿潤な大気を表わす繊細な筆墨が見所です。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【鷹見泉石像】 古河藩の家老・鷹見泉石を、顔は西洋の陰影法、装束には東洋画の伝統的な筆法を用いて描いています。泉石の精神性までをも写し出すような品格漂う本作は、和洋の画風を融合させた江戸時代肖像画の傑作です。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【刀 無銘 正宗(名物 観世正宗)】 正宗の代表作の一つとして名高く、躍動感のある地刃の働きが見どころです。号は能楽の観世家が所持していたことに由来し、明治維新の際に徳川慶喜が有栖川宮熾仁親王へ献上し、高松宮家に伝えられました。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【海磯鏡】 非常に大型の鏡で、背面に波の文様を施し、波間に鳥や動物が遊ぶ山岳や舟に乗る人物などを表わしています。奈良・法隆寺伝来で、奈良時代の記録から、光明皇后が聖徳太子の冥福を祈って奉納した品であることがわかっています。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【法華経方便品(竹生島経)】 蝶・鳥・草花の下絵を金銀泥で描いた料紙に、繊細な和様の書で経文を書写した装飾経です。『法華経』巻第一の後半にあたる残巻で、前半が琵琶湖の竹生島宝厳寺に伝わることから「竹生島経」と呼ばれています。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【平治物語絵巻 六波羅行幸巻】 平安時代末に起こった平治の乱を描く絵巻です。松江藩主・松平家に伝来し、1938年、松平直亮氏より寄贈されました。同氏による寄贈は国宝の東洋書跡を含み、東博のコレクション充実に大きな役割を果たしました。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【太刀 銘 備前国包平作(名物 大包平)】 備前刀の最高峰として名高く、さらに日本刀の横綱とも称される名刀中の名刀です。「大包平」の号は、その雄大な造形に由来します。江戸時代には岡山藩主池田家に伝来しました。まさに伝家の宝刀です。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展