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「好き」な時点で大きな才能である。 #新人漫画家と編集者
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#新人漫画家と編集者 新人漫画家「萌えとかわかりません」 編集「なんでもいいからキャラ属性言ってみろ」 「ええと…ヤンキー女子」 「次にその属性と真逆なこと言ってみろ」 「喧嘩が怖い・臆病」 「くっつけてみろ」 「『ヤンキー女子だけど喧嘩が怖い』…ア…萌える…!」 「だろォ!?」
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#新人漫画家と編集者 一部読者にだけへの贔屓対応は大きな災いを生む。
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#新人漫画家と編集者 目下のところ漫画家が悩んでいるのは 「1000円2000円のスパチャは躊躇ないのになぜ単行本の700円は渋られてしまうのだろう」です。
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【再掲】 めちゃくちゃ簡単に漫画で世界観説明を済ませてしまう裏技。 #新人漫画家と編集者 #漫画が読めるハッシュタグ
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#新人漫画家と編集者 新人漫画家「オリジナリティ高い漫画が描きたい!ので他人の作品を観ないようにしてるのですが…」 編集「いや、世間でオリジナリティが評価されている人ほど好きで影響を受けた作品や元ネタを語る。上手く原材料をミックスしてオリジナルなジュースを作ってるんだよ」
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#新人漫画家と編集者 新人漫画家「いいアイデアが浮かんだのにメモをとるのが面倒で…」 編集「で、忘れたとw」 新「はい…」 編「いいアイデアだと『これは絶対忘れないレベルのやつだ!』て過信するけど、どんないいアイデアでも忘れるからね。メモ大事!」
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#新人漫画家と編集者 編集者「キミのネーム行き詰まってるけど…規模を一段階下げてみない?」 新人漫画家「と言うと」 編「世界規模の話なのを一地方都市レベルにしてみよう。話が世界規模じゃないと大作にならないなんてことはないし実は規模を下げることでかえって話が展開しやすくなることがある」
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#新人漫画家と編集者 新人漫画家「萌えとかわかりません」 編集「なんでもいいからキャラ属性言ってみて」 「ええと…ヤンキー女子」 「次にその属性と真逆なのは?」 「えーと喧嘩が怖い・臆病」 「くっつけてみて」 「『ヤンキー女子だけど喧嘩が怖い』…ア…萌える…!」 「でしょ!?」
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#新人漫画家と編集者 編集者「バッドエンドと胸糞の罠というものがあって…」 新人漫画家「罠?」 編集「バッドにするだけでなんか『レベル高くなった』と思っちゃう思い込みの罠がある。実際は胸糞展開の中にもちゃんと面白いもの面白くないものはあって、普通につまんない胸糞展開はあるんだよね…」
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#新人漫画家と編集者 編集「キミは読者の理解度や詰められる情報量を高く見積もっているね…今が100だとすると40ぐらいと思って描いた方がいい」 新「…!そんなに低く?」 編「ただこれは『読者が馬鹿だから』とか読解力の問題では絶対ない。『人にものを伝えるのはそれほど難しい』という話なんだ」
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#新人漫画家と編集者 新人漫画家「シナリオ力をつけるいい訓練ってあります?」 編集「あるよ。じゃあ簡単なお題で。『知り合いじゃない男子高校生と女子高生を知り合いにする方法を考えなさい』ただし、できるだけありきたりではない方法で」 新「!?」 編「30個ぐらい考えてみようか」
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#新人漫画家と編集者 新人漫画家「キャラも一通り考えたんですけど、シナリオが上手く回らなくて」 編集「どれどれ…うーん、これ、作中最強は主人公じゃなく脇役の方がいいね」 新「え、主人公じゃないのが最強でもいいんですか?」 編「何言ってるの。脇役が最強の名作は多いんだよ?」
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#新人漫画家と編集者 新人漫画家「『最近つまらなくなった』ってコメントがついてて…」 編集「『最近』って具体的にどこから? 何話から?」 「そこまでは書いてなくて」 「最近って言葉は1話前からも半年前からも含まれることあって、曖昧すぎるから軽々にそれで作風を変えてしまうのは危ないよ」
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#新人漫画家と編集者 新人漫画家「ここ、オマージュなんですけどパクリって思われたらイヤなんですね…」 編集者「『あえてネタ元を暗示する』といいよ。『まるで◯◯事件だな』とか元ネタを言わせるとか、『◯◯先生に捧げます』と欄外に書くとか」 新「後ろめたい流用じゃないと示すんですね」
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#新人漫画家と編集者 新人漫画家「能力バトルを考えてるんですけど、いまいち展開に伸びしろがなくて」 編集「弱点と制限がないからじゃない?」 「弱点と制限?」 「本人にとってはネガティブだけど、それがあればピンチを描けたりドラマが生めるんだ。チートのみでなくそういう視点もあっていい」
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#新人漫画家と編集者 新人編集「作画の人をpixivであたりつけたんですけど」 漫画原作者「…その人、漫画描いたことは?」 「えと…わかりません」 「商業経験は?」 「ないと思います」 「一枚絵の上手さだけで選ぶの危ないよ…。漫画絵と一枚絵は違うんだから…」
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#新人漫画家と編集者 新人漫画家「色んなご意見もらってネームが詰まってきました」 編集「よく勘違いされるけど編集の言うこと全部聞かなくていいよ?」 「え?」 「言うこと全部聞かないと掲載されないと思って全部取り入れてネームがおかしくなるってあるあるだから…。取捨選択は作者の権限だよ」
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#新人漫画家と編集者 新人漫画家「業界のオカルト話ってありますか?」 編集「…たとえば同じクオリティのストーリーを画力がとても高い人とやや画力が拙い人が描いたとする」 「すると?」 「なぜか絵の上手い方は『話が薄い』と評され拙い方は『話のクオリティが高い』と評される」
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#新人漫画家と編集者 新人漫画家「興味を引く設定が浮かばなくて」 編集「『筋トレで痩せた』と『大食いなのに痩せた』どっちが興味を引く?」 「大食いですね」 「じゃ『王太子が王に』と『市民のダメ息子が王に』では?」 「あ…」 「『どうやって!?』と思わせる設定は強く興味を引けるんだ」
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#新人漫画家と編集者 新人漫画家「漫画家がなりやすい病気ってありますか?」 編集「まぁ精神的なものとか…腰とか…目とか…あと『肩幅ゴツく描いちゃう病』」 「?!」 「『首太く描いちゃう病』『頭デカく描いちゃう病』…厄介なとこは本人は適正に描いてると思ってて自分じゃ気づけないこと…」
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#新人漫画家と編集者 新人漫画家「魅力的な設定が浮かばなくて」 編集「『激しい筋トレで痩せる』と『バナナを食べるだけで痩せる』どっちが魅力的?」 「バナナですね」 「じゃ『LV99で魔王撃破』と『LV1短剣一本で魔王撃破』では?」 「あ…」 「『たったそれだけで◯◯できる』は強い魅力要素だよ」
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#新人漫画家と編集者 中堅漫画家「…キミのネームよくない流れになってるね」 新人漫画家「…」 「編集会議に通らないことを気に病むあまり、そこで寄せられた色んな人の意見を聞きすぎ。これはもう読者が読むための漫画じゃなく会議用のための漫画だ。作家の相手は読者であって編集部ではないんだよ」
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#新人漫画家と編集者 編集「ラブコメで連載目指すとして、付き合った後も描くの?描ける?」 新人漫画家「…考えてません」 「ラブコメは早く付き合えとかせっつかれるし、告白までが長いと飽きられる。付き合ったら付き合ったで読者が満足して離脱しちゃうとか、意外と構成が難しいんだ」
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#新人漫画家と編集者 新人漫画家「『共感させる』が分からなくて…主人公の職業とか変えた方が?」 編集「共感は環境や職業だけじゃなく状況でも作れる。たとえば奴隷の女の子を殴ってる奴隷商人を主人公がぶっ飛ばしたら?」 「超共感しますね!」 「ほら身分も世界も違うのに共感できただろ?」