【太刀 銘 三条(名物 三日月宗近)】 古雅で優美な太刀姿を示し、「三日月」の号は刃文に三日月形の打のけがあることに由来します。天下五剣の一つに数えられる名刀で、豊臣秀吉の正室高台院、将軍徳川秀忠が所持し、徳川将軍家に伝来しました。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【竜首水瓶】 青銅の鋳造による長大な水瓶です。注口に竜頭、把手に竜身を象り胴部に4頭の有翼馬が線刻され、総体は鍍金のあと鍍銀し、部分的に鍍金されています。台脚部は19世紀末に修理されています。法隆寺献納宝物中の金工の代表作です。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【檜図屛風】 天下人のもとで筆を揮った永徳(1543~90)の「恠恠奇奇」と評された圧倒的な存在感を放つ巨大な檜が描かれています。もとは八条宮家(のちの桂宮家)の天正18年(1590)12月に落成した邸宅の室内を飾った襖絵でした。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【円珍贈法印大和尚位並智証大師諡号勅書】 円珍の没後36年に際して、醍醐天皇が法印大和尚位と智証大師の諡を下賜した勅書です。「三跡」と称される小野道風筆で、豊潤で柔らかな筆遣いながら緊張感のある筆跡です。「天皇御璽」印が13顆捺されています。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【群鳥文兵庫鎖太刀 刀身銘 一(上杉太刀)】 関東管領を歴任した上杉氏より伊豆国一宮の三嶋大社(静岡県三島市)に奉納されたという伝承から、上杉太刀と呼ばれています。帯執に兵具鎖を用いた兵庫鎖太刀で、群鳥文を表わした蒔絵と金物の装飾が見事です。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【鵲尾形柄香炉】 香を焚いてほとけを供養するための香炉で、僧侶が手に執って使いやすいよう柄を伴っています。古代には珍しい真鍮製品で鍍金を施しています。奈良・法隆寺伝来で、奈良時代の記録にも記載される品です。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【梨地螺鈿金装飾剣】 飾剣は、天皇から帯剣を許された公卿が朝廷儀礼で佩用した儀杖です。藤原北家の流れをくむ広橋家に伝来し、藤原真楯の所用と伝わっています。優美な姿と華麗な装飾は平安貴族の美意識を具現化しています。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【古今和歌集(元永本)上帖】 孔雀唐草文ほか多様な文様の雲母摺りや、金銀箔が施された日本製の唐紙が使われています。原装幀のまま『古今和歌集』を完存する現存最古の遺品です。巧みな連綿を駆使して料紙に合わせた流麗な仮名が見事です。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【餓鬼草紙】 仏教で説かれる六道の一つ、餓鬼道での苦しみを描く絵巻です。後白河天皇の絵巻コレクションである蓮華王院宝蔵絵の一つと考えられ、江戸時代には岡山の豪商・河本家に伝来しました。昭和22年(1947)、東博に収蔵されました。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【八橋蒔絵螺鈿硯箱】 主題は『伊勢物語』第九段「八橋」です。「光悦蒔絵」と同じく鉛板を効果的に用い、平蒔絵と螺鈿を併用して全面を律動的に構成しています。明治11年(1878)のパリ万国博覧会出品作です。翌年から管理を博物館が引き継ぎました。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【文祢麻呂墓出土品】 文祢麻呂は『日本書記』や『続日本紀』に登場します。壬申の乱(672年)では大海人皇子(後の天武天皇)の挙兵に従い、武功を上げました。鉛ガラス製の骨壺や墓誌を伴う火葬墓は稀少であり、生前の栄達が窺えます。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【太刀 銘 定利】 京・綾小路派の定利の最高傑作です。がっしりとして腰反りが高い刀身に、小丁子に小乱を交えた刃文を焼入れています。将軍徳川家綱から岩槻藩主阿部正春が拝領し、後に福山藩主阿部正桓が明治天皇に献上しました。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【千手観音像】 右下に婆薮仙、左下に功徳天が描かれた千手観音像です。四十二の腕に加え、小さな手が円形に配されます。截金文様が華やかで美しく、色調も繊細です。川崎造船所を創立した川崎正蔵の旧蔵として知られる名品です。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【木画経箱】 器体の表面に沈香の木片を並べて単純な幾何学文様を表現していながら、隣接する木片同士の木目が異なるために全体として複雑微妙な肌合いとなっており、それを象牙と黒檀の境界線が引き締めています。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【埴輪 挂甲の武人】 左手は大刀を持ち、右手は弓を執り、背中には靫を背負っています。胴回りを守る挂甲を中心に、頭から足先まで完全武装した、写実性の高い武人埴輪です。近年修理が完了しました。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展 #埴輪の日 #ハニワの日 #はにわの日
【太刀 銘 助真】 助真は福岡一文字派の名工です。地刃が沸づいた激しい作風で知られ、鎌倉幕府に招かれて相州鍛冶の礎を築いたと伝わります。本作は紀州徳川家の伝来品で、豪壮な刀身に華やかな丁子の刃文を焼入れています。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【地獄草紙】 八大地獄の一つ、叫喚地獄での責め苦を描く絵巻です。平安時代末に作られ、制作当初は後白河天皇の蓮華王院宝蔵に納められていたと考えられています。江戸時代には岡山の安住院に伝来し、1950年東博に収蔵されました。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【墨台、水滴、匙】 墨を置く墨台、硯に差す水を入れる水滴、水滴から水を掬うのに用いる匙として奈良・法隆寺に伝わった品々で、聖徳太子ゆかりの文房具としてセットで国宝に指定されています。8世紀に遡る貴重な品です。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【延喜式 巻第四】 延喜5年(905)に編纂が開始された全50巻の行政マニュアルです。藤原摂関家の周囲で書写され、九条家に伝わった28巻のうち、多くが平安時代中期の最古写本で、当時の行政文書や書状の裏面を利用しています。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【短刀 銘 吉光(名物 厚藤四郎)】 京・粟田口派の名工藤四郎吉光の傑作です。「厚」の号は、ぶ厚い刀身に由来します。将軍足利義尚の指料といい、一柳直末、黒田如水、豊臣秀次、豊臣秀吉、毛利秀元、毛利綱元、徳川家綱、田安徳川家が所持しました。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【白氏詩巻】 藤原行成(972~1028)が、中国・白楽天(白居易)の詩集『白氏文集』から8篇の詩を揮毫したものです。転折の部分が柔らかく端正でありながら軽快な和様の書は、「三跡」の一人と称される行成の代表作といえます。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【灌頂幡】 幡は寺院の境内や堂内に掲げられる旗・幟のことです。鍍金を施した薄い銅板に透彫を施し、幡身には古雅な趣の奏楽する天人などを表わしています。奈良・法隆寺に古くより伝わる飛鳥時代の名品です。今回はその一部を展示します。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【短刀 銘 行光】 行光は、相州伝を大成した正宗の父といわれています。本作は極めて少ない在銘の短刀で、加賀藩主前田家に伝来しました。鍛え肌を強調した板目の地鉄に、沸づいた直刃調の刃文を焼入れ、地刃ともに働きが豊かです。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【扇面法華経冊子】 扇紙に法華経を書写した珍しい装飾経です。下絵には多様な主題のやまと絵が描かれています。東京美術学校助教授、帝室技芸員などを務めた小堀鞆音(1864~1931)の旧蔵品で、1886年に購入された最初期の収蔵品の一つです。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展
【扁平鈕式銅鐸】 銅鐸は弥生時代の青銅祭器で、ベルのように鳴らし豊穣を祈ったとされています。身の区画には、狩猟や脱穀の様子に加え、稲作を営む弥生時代の人々に身近であった水田に集う生き物の姿が描かれています。 #東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展