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「慕情」 君の優しさ朗らかさ 忘れはしない いつまでも 逢いたい時は 名を呼んで 話し掛けるさ夢の中 君は遠くに行ったけど 僕は泪を 長さない さようならだって 言ってない いつでも君は僕のそば 僕に縋って付いて来い そんな昔も あったけど 今じゃ帰らぬ 絵空事 だけども君は永遠の人 #詞紺碧
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「空想妄想の恋」 逢えない恋と知りながら 何でするのか お二人は 空想妄想 飛び出さず 成せばその恋有りなのか 空想妄想の恋ならば 霞の中の 結びつき 僅かな文字に 込める愛 波動が脈うつ恋なるや 愛だ恋だはいつの世も 順風満帆 もの成らず 空想妄想 また然り 右往左往はするなかれ #詞紺碧
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「春のように」 冷えた心に春が来て 桜の花も 咲きました ネガティブ何か もう捨てて 踊って魅せます春の舞 花を揺らしてそよぐ風 心の傷を 撫でながら 長閑な温もり 呉れたから 私なります春のよう 桜はやがて散るけれど 私の心は 散らないで 爛漫春に 輝いて 咲いていますよいつの日も #詞紺碧
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「渋柿の味」 おかっぱ頭の 女の子 思い出します 深い秋 もぎ取り落とした 渋柿を 知らずに齧り 泣いた顔 やがては移ろう 山里は 今が錦秋の 真っ最中 今年も小鳥が 渋柿を 啄み鳴いて いるような 秋は足早に 駆け抜けて 間もなく山野は 辛子色 泣き虫おかっぱ 故郷へ 甘柿食べに 帰らぬか #詞紺碧
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「無情の旅」 君を探して 旅に出て 遠くの町に 来たけれど 逢えない儘に 黄昏れる 空を仰いで 鐘を聞く 長い年月 綴られた 記憶の中の 日記帳 孤独の旅を 続けつつ 過去を顧み 悔いるのみ 合縁奇縁も 世の常か 何と不思議な 巡り合い 袂別つも 又然別 君は何処ぞ 旅の道 #詞紺碧 #写真あみ助さん
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「悔い」 いつか僕を見たならば 声を掛けて くれないか もうあの頃に 戻れぬが 忘れて何か居ないから あの頃僕は無知だった 世間知らずが 強がって 意地を通して 別れたが 失くして知った大切さ 知らぬ仲ではない二人 時にお茶でも 飲まないか 君が許して くれるなら 笑って話そう過去の事 #詞紺碧
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「日記帳・花栞」 秋日が注ぐ 縁側で 少女の頃の 日記帳 開いて中を 見たところ 花栞ひとつ 残ってた お別れあの日 その中で 乱れた文字と 泪あと 花の栞は 知らぬ気に 何も語らずに 眠ってた 秋も深まり ホロホロと 木の葉は散って 終うけど 閉じる日記の ひと頁 栞は無口で 何時までも #詞紺碧