本日6月4日は、6(む)4(し)の語呂合わせで、「虫の日」です。そこで、当館でじわじわと人気が出てきている、虫に関する妖怪を紹介します。 昭和時代の『妖怪尽くし絵巻』に登場する妖怪、その名も「チクリ」。サソリの体、芸者風の女の顔をもつ姿で描かれています。 #おうちで妖怪博物館
『人面草紙』(文政10(1827)年)は、一度見たら忘れられない驚きの肉筆本です。おもちのようにやわらかそうな頭部と、単純な線で描かれた目鼻だちの「人面」たちが、遊び、踊り、好物の団子を食べる楽しい世界はまるでユートピア。きっとあなたも虜になる…。 #人面草紙 #おうちで妖怪博物館
渡辺綱(わたなべのつな)と、綱のもとに、伯母に化けて、切り落とされた自らの腕を取り戻しにやってきた茨木童子(いばらきどうじ)。潔い背景の余白のなかに、人物と象徴的な器物だけを浮き立たせ、張り詰めた空気を見事に描き出しています。 #おうちで妖怪博物館
本日5月30日は、5(ご)3(み)0(ゼロ)の語呂合わせで、「ごみゼロの日」です。「付喪神絵巻」では、粗末に捨てられた道具たちが化けて、人間に復讐する方法を話し合っています。道具は大切に使いましょうね。 #おうちで妖怪博物館 #ごみゼロの日
「天日子」「尼彦」などと記述されるアマビコは、予言をおこなう幻獣・予言獣です。日本各地にあらわれ、豊凶と疫病の流行を予言し、「私の姿を描き拝むと、難を逃れる」と伝えたとされます。この資料は、こうしたアマビコのご利益を信仰した人が描いたと考えられます。 #おうちで妖怪博物館
『絵本百物語』に登場する、「讃岐の手洗い鬼」という妖怪です。足元をよく見てみると、小さな民家が描かれています。なんとこの鬼、山々を三里(約12km)もまたいで、手を洗っているのです。この妖怪にならって、どうぞ皆さんもこまめに手を洗う、「手洗いの鬼」になりましょう! #おうちで妖怪博物館
平維盛(たいらのこれもち)におそいかかる鬼女紅葉。謡曲「紅葉狩」の一場面を描いた着物です。鹿狩のため山に入った平維盛は、紅葉狩の酒宴をおこなう美女たちと盃と重ねて酔いつぶれてしまいますが、夢の中でお告げを得て鬼の正体を見破り、退治したという物語です。#おうちで妖怪博物館
本日6月11日は、日本洋傘振興協議会が定めた「傘の日」です。妖怪資料の中には、さまざまな傘の妖怪をみることができます。こちらは掛軸、根付、かるたの傘の化物たち。おどけたしぐさや表情に愛らしさもみえます。 「昔噺妖怪図(部分)」「傘お化け根付」「おばけかるた」 #おうちで妖怪博物館
「道成寺(どうじょうじ)」は、寺の鐘の中に逃げ込んだ安珍が、龍に変じた清姫にぐるぐると巻きつかれ、恋の炎で焼き殺されるという悲恋物語です。安珍の裏切りを発端に、清姫は変わり果ててゆくのですが、その清姫の変化を目の当たりにした安珍の驚きようは見ものです。 #おうちで妖怪博物館
江戸時代後期には、さまざまな幻獣たちが空から落ちてきました。画像は、文政6(1823)年の嵐の日、築地(東京都中央区)の細川邸に落ちてきた異獣を記録した資料です。猫よりは小さく、イタチよりは大きかったそうで、目の上にある角のような突起は、鼻であると書かれています。 #おうちで妖怪博物館
◎平太郎のお家で過ごそう① 夜、寝ている平太郎の上に、天井から青々としたひょうたんがぶらり。しかし、特に悪さをする様子もなく、次の日には消えていました。 自宅で過ごす中でも、植物を見たり、外の景色を見たりして、ほっと一息つくのも良いかもしれません。 #おうちで妖怪博物館 #稲生物怪録
前回、おならで鬼退治のお話を紹介しましたが、今回、紹介するのはなんと!おならから生まれた妖怪「ヘニフダウ」です。昭和時代の『妖怪尽くし絵巻』に登場するこの妖怪は、他に例がなく、新たに創作されたと考えられます。 丸みをおびた姿はランプから出てきた魔人のようです。#おうちで妖怪博物館
文政6(1823)年旧暦8月17日夜、暴風のなか、細川家の屋敷に落ちてきたとされる怪獣を描いた図。猫ほどの大きさで、耳があり、爪が4つなどの特徴が記されています。また、図からは小さな目や多数の鋭い歯があることがみられます。 『幻獣尽くし絵巻』(部分) #日本妖怪博物館 #おうちで妖怪博物館