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11月は石棒強化月間ということで、11本の石棒をツイートします。 まず一本目は新潟県籠峰遺跡の石棒を紹介したい。ひかないで欲しい。縄文長しと言えど、ここまでリアルな石棒は他にない。よく観察してみると、皮を途中まで被っているのがわかる。 #石棒 #縄文レトロ #11本の石棒
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2本目は東京、国立市の緑川東遺跡の4本の大型石棒を紹介したい(4本だけど、2本目)。ほぼ完形の石棒が竪穴住居の中から4本も並んだ状態で出土。その異例な出土状況は縄文の訳のわからなさの一端を担っている。 #石棒 #縄文レトロ #11本の石棒
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3本目は山梨北杜市の金生遺跡の石棒。この遺跡は多くの配石とそれに伴ういくつもの石棒の見つかった祭祀性遺跡。資料は北杜市考古資料館に置かれるが、遺跡は復元され公園となっている。そして入り口にはとんでもない大きさの石棒の門柱が鎮座し来るものを試している。 #石棒 #縄文レトロ #11本の石棒
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5本目もリアル路線。北海道の函館市、八木A遺跡の前期後半の石棒、5センチと小さいけれど、そのまんま男根石と呼ばれているほど精巧に作られている。八木A遺跡は国宝である中空土偶(カックウ)の出た著保内野遺跡の割と近い場所にあります。 #石棒 #縄文レトロ #11本の石棒
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4本目は1,074本(大矛盾)。飛騨の塩屋金清神社遺跡に残されていた作りかけの1,074本の石棒たち。ほとんどが未製品でこの異常な数は、ここが石棒制作のムラだったことを示唆している。が、同時に作る工程そのものが祈りだった可能性も! #石棒 #縄文レトロ #11本の石棒
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6本目は東京町田市の忠生遺跡。大型の石棒だけど、何がすごいかといえば、この石棒は縄文人によって執拗に焼かれ、バキバキに破壊され破棄されているのだ。石棒祭祀の一つの形かなんなのかとにかく見ているだけで背筋に熱い戦慄が走る。ヤバい。 #石棒 #縄文レトロ #11本の石棒
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8本目も新潟。芋川原遺跡の彫刻石棒。均整の取れたフォルムと柔らかでいてはっきりとした膨らみ。96に見える象徴的な彫刻部分がカッコいい。うーん惚れ惚れといい石棒だ。新潟は火炎型土器だけではない。 #石棒 #縄文レトロ #11本の石棒
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7本目は新潟のその名もぼんのう遺跡の太い彫刻のある石棒。名前と石棒の精神性が妙にクロスしているようで本当はわからない。しかし見るたびに何かしらの戒めを感じてしまうことは確かだ。 #石棒 #縄文レトロ #11本の石棒
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ラスト11本目はもちろん長野県の北沢大石棒。アンドレ・ザ・ジャイアントと同じ223センチの巨大石棒は圧巻の存在感。田んぼの畦道に仁王立ちするその姿を、まだ見ていない人は、ここにある今のうちに目に焼き付けるべきだろう。最後の写真は中村耕作さんの集成から。 #石棒 #縄文レトロ #11本の石棒
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9本目は青森。二枚橋2遺跡の美しい彫刻の頭を持つ石棒(または石刀)。この遺跡からは200本の縄文晩期の石棒(石刀)が出土している。シャープに彫られた彫刻は美しく、時折顔に見えるものもある。 #石棒 #縄文レトロ #11本の石棒
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10本目はそのものではなく、出土状況がマジカルな石棒。長野県諏訪市の穴場遺跡の住居跡から、写真のように立てられた石皿の窪みに石棒が向かい、その石棒を動物装飾付の釣手土器が噛み付いている。石棒とは一体なんなのかそんなヒントがここにある(かもしれない)。 #石棒 #縄文レトロ #11本の石棒