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「朕自ら近衛師団を率いて、此れが鎮定に当たらん」 226事件において、昭和天皇は憤激のあまり本当に兵を率いて蹶起部隊の鎮圧に向かった。誰もがこれで反乱は終息するものと疑わなかった。 だが、宮城に衝撃の一報が届く。 「近衛師団壊走! 大元帥陛下戦死!」 #100文字の架空戦記
横田のミサイル見附は不気味な静寂に包まれていた。 岩崎屋の手になる巨大なディスプレイには、列島へと飛来する無数の核弾頭のアイコンが示されていた。 「公方様に繋げ」 ミサイル見附代官は震える声で命じた。 「20分以内に報復攻撃を行わねば手遅れになる」 #100文字の架空戦記