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【奈良へ】悠久の都が醸し出す、味わいと薫り深き1800年もののノンビリを味わいたいときは『鹿男あをによし』がオススメです。奈良公園から飛鳥、黒塚古墳、平城宮跡と巡り、鹿に卑弥呼に剣道に野生的魚顔と全然ノンビリじゃない鹿男ライフ。合言葉は「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」です。#読書旅
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【大阪へ】東京霞が関からやってきた三人の会計検査院調査官を迎え撃たんと、戦いののろしを上げるは空堀商店街、浜寺公園、大正区の渡し船、言わずもがなの大阪城。大阪城が赤く光るとき、『プリンセス・トヨトミ』を守るべく、誰も知らないまっことの大阪が姿を現すとか。いや、知らんけど。#読書旅
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【滋賀へ】舞台は琵琶湖。琵琶湖の他に出てくるところはううん・・・琵琶湖。竹生島でかわらけを投げ願い事を伝える先も琵琶湖。しゅららぼんが起きてエラいことになるのも琵琶湖。偉大なるマザーレイクにおんぶにだっこで『偉大なる、しゅららぼん』はそのタイトルの秘密含め成立しています。#読書旅
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【城崎へ】城崎温泉でのみ販売の『城崎裁判』ゆえ、まさに世に平穏が戻ってから手に取って頂きたい一冊なれど、表紙はタオル、中身は水を弾くストーンペーパー、志賀直哉「城の崎にて」で殺されたイモリの怨念が湯治にきたスランプ中の作家に当たり屋気味に炸裂する風呂で読める温泉奇譚です。#読書旅
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【京都へ】最後の紹介は、ふたたび頭に舞い戻っての『ホルモー六景』。恒例の左京区から鴨川、祇園を経て、京田辺、伏見稲荷、さらにははるか東京丸の内まで。ついでに時空もしばしば超えるかも。そうそう、今年はこの「六景」執筆以来、13年ぶりに現代の京都を舞台にした作品を書く予定です。#読書旅