#谷崎潤一郎をめぐる人々と着物#痴人の愛」の主人公は、恋人ナオミに新感覚の着物を着せたいと、ジョウゼットやコットンボイル等の洋服地で着物を作る。画像はジョウゼットの着物で、雷の閃光文様。帯には雷神と蛙が描かれている。蛙は臍(へそ)が無いから雷に取られないというストーリーを込めて
#谷崎潤一郎をめぐる人々と着物#痴人の愛」のナオミは宝石が好きな女。ナオミのモデル・せいは、関東大震災のときに、はめていた指輪と交換で水を入手した経験から、「ダイヤはいつも身に着けておくべき」と言っていた。宝石は彼女にとってただの飾りではなく、生き延びる術(すべ)でもあったのだ
#谷崎潤一郎をめぐる人々と着物#痴人の愛」のナオミは食欲旺盛な女性。『食魔 谷崎潤一郎』の著者・坂本葵氏によると「悪い女ほどよく食べる」のが、谷崎文学のヒロイン。モデルのせいも、80歳になった時、お祝いの席でぶ厚いステーキを平らげ、皆を驚かせた。画像はその際に作ったダイヤの指輪。
#谷崎潤一郎をめぐる人々と着物#痴人の愛 」のヒロイン・ナオミのモデルは、谷崎の最初の妻千代の妹せいである。せいは、早くから妖女の片りんを見せ、悪女型が好きな谷崎は彼女に惹かれるようになった。奔放、鮮烈、アバンギャルドをキーワードにセレクトしたせいの着物は、目が回りそうに強烈