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89日目 この兄弟はいつも一緒で本当に仲がいい どうかこのまま幸せで健やかでいてほしい この子たちを見ていると妹のことを思い出す …ごめんよ どうか元気でいてくれ… #無人島漂着100日日記
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88日目 釣りをしているとまた子供がきた 最近は少し楽しみになっている 兄は元気でやんちゃずっと川に飛び込んでた 妹は気が弱く石など綺麗なものを集めるのが好きみたいだ 魚は釣れなかった #無人島漂着100日日記
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87日目 子供2匹は今日も遊びに来る ヌシは大丈夫なのかな… この前のお詫びだろうか果物を持ってきてくれた この2匹はどうやら兄と妹みたいだ 緑色でツノのあるこの子はお兄ちゃんか… 思えば生き物に久しぶりに触れた気がする …とても温かくやわらかい #無人島漂着100日日記
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86日目 前に見つけた油の採取に洞窟へ 採取した液体に火を近づけると 可燃性でちゃんと火がつく これならランプくらいなら作れそうだ 他の使い道もあるだろう… 出口付近にまた子供の気配が…ヌシはいなさそうだ #無人島漂着100日日記
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85日目 ヌシに襲われた 一瞬で突き飛ばされ、これで死ぬんだと思ったが 子供達が庇ってくれたようだ… 助けられた…と考えるべきなんだろうか そもそもあの時、私は、子供を… …とにかく助かった #無人島漂着100日日記
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84日目 木材を運ぶ途中、何かの気配に気付く どうやらヌシの子供に懐かれたようだ… 少し離れたところをずっとついてくる おそるおそる近づいては離れ その様子はかわいいけど…どうしたものか… ヌシが追ってこないだろうか… #無人島漂着100日日記
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82日目 大きな猪を殺したヌシの子供を襲っていて 私に気付いていなかったようだ 子供も殺してしまおうかと思ったが 怪我をしてながらも兄弟を庇う姿が 私には…無理だ… 少し手当をして帰った イノシシの肉は貰っていく 自分が凄く興奮状態だったと我に返る 少し落ち着こう #無人島漂着100日日記
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80日目 手の痛みで気が付いた 昨日から眠ることもなく ずっと作業をしていて手がマメだらけだ… 随分色々なものが出来上がって住みやすくなった これでいい… どうせこの島で死ぬなら今を精一杯生きる それだけだ… ここ数日色々ありすぎて何も食べてなかった #無人島漂着100日日記
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79日目 ここがこの島にきて3つ目の家だ 住みやすいように何か作ろう なんでもいい 手を動かしている間は壁画で見たことも 島のことも、海を渡ることも、アカメもヌシも… そして妹のことも考えなくてすむ… 何も考えたくない でも何もしない訳にはいかない… #無人島漂着100日日記
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78日目 とにかく、あそこにいても仕方ない 使えそうなものだけを持って前に見つけた洞穴に移ろうと思う こんなに早くあの洞穴に行くことになるなんて… #無人島漂着100日日記
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77日目 家に帰ってきた けどこれは… 嘘だろう… 家の木が根元から折られてる 地中には大きな穴…これもアカメが…? この島の住人もこんな風に襲われたんだろうか この島にいたらいずれ私も… でも船があっても島から出ることもできないし… いったいどうすれば… #無人島漂着100日日記
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76日目 帰路、壁に阻まれ地下に続く階段を下りてみることに 階段は壁の上まで続いてそうだ 人工的な作りでここを何かに使っていたのか 底には油が溜まっている… 松明を持ってなくてよかった 色々使い道はありそうだ今度汲みにこよう それよりも、とにかく早く帰りたい #無人島漂着100日日記
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75日目 やっと遺跡から出れた 雲が高い やっぱりここは島の谷の底だったみたいだ …家に帰ろう…私の住む家に 壁画で見た島の住人の結末が頭から離れない… アカメに食べられ船があっても海にも逃げれない… 目の前が真っ暗だ #無人島漂着100日日記
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73日目 出口を探している途中で崩れた大きな壁画を見つけた 恐らくだけど、この島の底にアカメよりもヌシよりも もっともっと大きな怪物が棲んでいる…らしい 島や海の所々に触手を伸ばしているようだ 地下の祭壇で怪物に何か飲み物?を捧げているように見える 海…触手… #無人島漂着100日日記
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72日目 やっと外に出れた 何てことだ。すごく大きな遺跡だ! この島にこんな所があったなんて… だけど…ここも水に沈みと草木にのまれ… もう人はいなさそうだ…しかし凄い… これだけのものが作れる文明がどうして今は 誰もいないのだろう… #無人島漂着100日日記
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71日目 イノシシに崖から落とされ…川を流れ… 気が付くとどこかに岩に流れ着いていた ここは谷の底だろうか? 随分、島の深い所まで流されたみたいだ… 人工的な…台…祭壇?のようなものがある 何の為のものだろう なんだか気味が悪い… ひとまず上を目指して出口を探そう #無人島漂着100日日記
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69日目 谷の橋までもう少し…橋を渡れば撒けるは――… #無人島漂着100日日記
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66日目 ヌシの子供を見つけた。前は3匹いたと思ったけど… 向こうもこちらに気付いて慌てて逃げていった 私もヌシが来る前に急いで逃げないと あの黒いヌシは恐ろしいが 何というか…やっぱり子供はかわいいな… いずれあれも大人になるとヌシのように狂暴になるのだろう #無人島漂着100日日記
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59日目 ――今日は時おり島に悲しそうな 苦しそうな鳴き声が響いてる―― #無人島漂着100日日記
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57日目 夜、山の尾根に人影のようなものが見えた。 やっと人が…!いや… 隠れて近づいてみたら発光する変な虫?のような生き物だ こちらに見向きもせず月に向かって手を広げている あれはなんだろう…? 関わらない方がよさそうだ… 今日は綺麗な満月だった。 #無人島漂着100日日記