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【地団駄】
「じだんだを踏んで悔しがる」などという「地団駄」は「地踏鞴(じたたら)」の転。「たたら」は、鉄の精錬などに用いる、足で踏んで空気を送るふいごで、スタジオジブリの『もののけ姫』にも出てきました。足を踏み鳴らして悔しがる様子をたたらに見立てた表現です。#広辞苑ことば散歩
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【山笑う】
俳句の季語。植物がいっせいに芽吹き、いかにも華やかな春の山のおもむきを言います。日本で「花がさく」の意味で用いられる漢字「咲」は、もともと「笑」の古字の書き誤りに由来します。夏は「山滴(したた)る」、秋は「山粧(よそお)う」、冬は「山眠る」。#広辞苑ことば散歩
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【にっちもさっちも】
「にっちもさっちも行かない」は、『広辞苑』によれば「二進も三進も」と書き、そろばん用語から来た言葉。「二進」「三進」は割算の語で、どう計算してもうまくいかない意味から、金銭の融通がきかないさま、身動きがとれないさまを言うようになりました。#広辞苑ことば散歩