#加州刀の豆知識 第2回、「加州茎」。まっすぐ切った茎尻の、刃の側だけを切り落とした形をしています。加州の名を冠していますが、主に清光一派の特徴で、室町時代中期(15世紀後半)頃から確認できます。急角度の片削ぎに、清光たちはどんな思いを込めたのでしょうか。 #大加州刀展
#大加州刀展 会期も後半戦。展示がもっと楽しくなる、#加州刀の豆知識 をご紹介します。まずは、北陸の刀剣によくみられる「黒みを帯びた肌」。刀身の鉄色(かねいろ)が黒みがかって見えることを言い、江戸時代には「田舎くさい」とあまり評価されませんでした。でも、なかなか素敵だと思いませんか?
#加州刀の豆知識 第4回は、清光の銘。六代目とされる長兵衛清光は、「金澤住藤原清光作」など長文の銘も切りました。この「原」の字、2角目の払い方は、長兵衛清光にのみ見られる特徴。一風変わった逸話を残す彼らしい、こだわりの銘です。 #大加州刀展
#加州刀の豆知識 第3回は、刃文。刃文は注文主の要望以外に、刀工自身のこだわりにも左右されました。例えば清光一派は家伝として、伝統的な直刃を継承し続けました。また兼若のお家芸ともいえる箱乱れは、郷義弘や志津兼氏など、相州伝上工の作風を目指したものといわれています。 #大加州刀展