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【オペラ座の怪人】
やあ。
夜な夜なうちの歌姫を連れ回しているのは君か。
犯人当てなんて無意味なことを。
主役を務めるべき者がその座に収まったんだから、
喜んでればそれでいーのに。
#オペラ座の花子くん
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終幕
#オペラ座の花子くん
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【猫?】
明日の夜は、俺が少しだけ後奏曲を弾いてあげるよ。
それじゃ、ばいばーい!
#オペラ座の花子くん
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【オペラ座の怪人】
だけどこれでわかったよね、俺の要望を聞かなければどうなるか。
先日の舞台……俺の歌姫は素晴らしかっただろ?
人気歌手はもういらない。次回の主役も彼女に決まりだ。
#オペラ座の花子くん
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【後援者】
こんなに上手く行くとは思わなかったし、コイツが疑われたのも計算違いでした。
けど、お陰で堂々とコイツを連れ出せる。
追って来る者も居ないだろうし、コイツ自身もう舞台に未練も無いでしょう。
ファントムの野郎に助けられたみてーなのはムカつきますけどね。
#オペラ座の花子くん
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【バレエ教師】
――子爵様。
#オペラ座の花子くん
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【オペラ座の怪人】
さて、次の舞台が楽しみだ。
いつもの7番ボックス席から拝見させてもらうので、空けておいてね。
くれぐれもこの命令に背こうなんて考えないよーに。
人気歌手の二の舞になりたくないだろ?
それでは諸君、ご機嫌よう!
#オペラ座の花子くん
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【後援者】
…ありがとう、さようなら。
#オペラ座の花子くん
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【後援者】
…そーですね。
新米歌姫さんの舞台は、本当に素敵でした。
久々にオペラを聞いて素直に感動出来た。
心から歌うのを楽しんでんだなってのが、すげー伝わって来て。
昔は、コイツもそうだったんスけどね。
#オペラ座の花子くん
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【後援者】
わからない。
オレはただ、……いえ。
やめときます。何を言ってもオレのしたことは変わらない。
これからどうなるかもわからないけど、
ここまで来たら後戻りは出来ません。
オレはもう行きます。
#オペラ座の花子くん
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【後援者】
…そうでもないですよ。
#オペラ座の花子くん
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【オペラ座の怪人】
はいはい。
まあまず犯人は俺じゃないよ。ホントだって。
でも一度人気歌手の控室に嫌がらせしには行ったかな。
だけど残念、誰も居なくてさあ。
つまんないから置いてあったジュースもらって飲んじゃった。オレンジ味だったよ。
#オペラ座の花子くん
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【オペラ座の怪人】
俺からは以上。
では諸君、探偵ごっこも程々に。
特に新米歌姫は超有名になって、いつか昔の幼馴染と再会するんだろ?
なら犯人当てよりレッスンに励まなきゃ。
お目当ての幼馴染が、白馬の王子様になってるかはわかんないけど、ね。
#オペラ座の花子くん
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【犯人】
…タイミング良く騒ぎが起きて助かったな。
このまま抜け道を通って、裏に止めてある馬車まで行こう。
…そこに居るのは誰だ。出て来い!
#オペラ座の花子くん
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【後援者】
そうだ、新米歌姫さん。
前に言ってた昔の幼馴染ってもう見つかりました?
ほら、あの海でスカーフ拾ってもらったとかいう。
…うーん、まだかあ。
大丈夫ッスよ!
このまま超有名プリマになりゃ、きっと向こうから見つけてくれます!
#オペラ座の花子くん
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【オペラ座の怪人】
やあ、良い夜だね。
面白そうなことやってるじゃん、俺も混ぜてよ。
#オペラ座の花子くん
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【後援者】
しばらくここには顔出しできねーかもしれませんね。
けどここは兄ちゃんのオペラ座だ。
支援は続けます。
#オペラ座の花子くん
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【猫?】
ふーん、君が選んだ候補者はこの4人かあ。
それじゃ、いよいよ最後の選択だよ。
追及出来るのは一人だけ。犯人だと思う1人を選んでね。
#オペラ座の花子くん
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【バレエ教師】
ここに居れば会えると思っていました。
あの日、通路を使ったのはあの子以外だと私とあなただけですものね。
もう出て行かれるおつもり?
では、すべてあなたの思惑通りことが進んだのね。
#オペラ座の花子くん
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【新米歌姫】
みんなをパニックに突き落として、高笑いをしながら消えて行った……。
シャンデリアも落っこちてるし、なんだかすごく大変なことになっちゃってる!
でも、みんな本当の犯人が解ってホッとしたみたい。
実は最近、疑心暗鬼で少し雰囲気が悪かったの。
#オペラ座の花子くん
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【猫?】
それじゃあ約束通り少しだけお見せしようか。
君の最初の選択の結果と、
スポットライトの当たらなかったもう一つの舞台の顛末を。
#オペラ座の花子くん