気圧がぶっ壊れている今日みたいな日は、情緒をぶっ壊す本を読みましょう。ということで、矢部崇さんの『紗央里ちゃんの家』の話をします。一言で表すと「き“も”ち“わ”る“い”」(褒め言葉)です。表紙からして不穏なわけですが、何が気持ち悪いかはぜひ読んでお確かめください。 #これ読め角川ホラー文庫
もし万が一億が一、恒川光太郎さんを読んだことがないという方がいらっしゃいましたら、この機会に是非お読みください。『夜市』が話題になることが多い著者さんですが、『秋の牢獄』と近刊の『白昼夢の森の少女』もおすすめ。異界の話なのにどこか懐かしさが込み上げます。 #これ読め角川ホラー文庫
ちなみに『紗央里ちゃんの家』を読んで、あばあばしつつ「だがこれが良い」と思った方には『魔女の子供はやってこない』もおすすめです。様々なものがぐちゃぐちゃになりますが、読了後は謎の爽やかさが残ります。多分それも自分の情緒がぶっ壊れているせいです。 #これ読め角川ホラー文庫
編集部でもよく「貴志祐介さんのホラー文庫作品、何が1番好きかバトル」が繰り広げられるわけですが、『天使の囀り』はよくタイトルがあがる作品です。なお私の辞書の「おぞましい」という言葉の説明には、「天使の囀り」と書いてあります。皆さんも心にトラウマを刻もう。 #これ読め角川ホラー文庫
平山夢明さんの『異常快楽殺人』は、とにかく精神・身体共に超絶好調なときに読んで欲しい。超絶好調だとしても、ものすっっごくいろんなものが抉られます。#これ読め角川ホラー文庫 に載せるべきか悩みましたが、薦めたい気持ちを抑えられませんでした。懺悔。反省はしない。グロ耐性は必須。
貴志祐介作品何が好きか選手権で必ずタイトルが上がるものといえば『黒い家』。貴志さんの作品の怖さは、それぞれベクトルが違うので人によって1番好きなものが分かれやすいんでしょうね。『黒い家』は最悪のタイムアタックでもしとるんかと思うレベルで厭なことが起こる。 #これ読め角川ホラー文庫
澤村伊智さんの比嘉姉妹シリーズの中で「うっわー悪意悪意!」と思うのは『ずうのめ人形』でしょうか。登場する怪異の中で、「引っかかったやつ絶対殺すマン」的な意思が1番強い気がします。あと、この巻を読んでおくと、各短編集が一層楽しめるようになりますよ!オススメ! #これ読め角川ホラー文庫