???:よろしく…… Δヒナイチ:…君は件の「ツラヌキ事件」の被害者だと聞いている。退治人と吸血鬼対策課、力を合わせて解決に #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
ナギナタ:ヒヒヒーーッ!!!!ツラヌキィ!!!お前の蛮行も終わりだァ…、この俺が!!!完膚なき!までに!!!退治!!!!してやる!!!!からなァ---!!!ヒャハハーーーッ!!!! Δヒナイチ:わあーーっ武器を振り回すな!落ち着け!! #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
ナギナタ:はい Δヒナイチ:うわぁ!急に落ち着くな!…と、ともかく、これから一緒に頑張っていこう。 ナギナタ:よろしくお願いいたします Δ拳:情緒バンジージャンプかよ #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
──こうしてもう一つの世界の夜はふける…。様々な事件に吸血鬼対策課・退治人・そして吸血鬼達が立ち向かう…!! #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
Δドラルク:…というわけで今夜はお開きだ。私も仕事に戻らねば…はーあ。 アカウントジャックはまだまだ続くぞ、引き続き #吸血鬼すぐ死ぬ23巻FBアニメ二期来月からウオーッ を盛り上げてくれたまえ! シーユースーン、バイバーイ! ◯ヌンヌーン! #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:私はクラージィ。黒い杭のクラージィ、悪魔祓いのクラージィ… #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:…だった男だ。今の私の手に杭は無く、悪魔祓いの名も過去のものだ。 #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:かつて私は、すべての悪魔──バンパイア──に杭を打つ命のもとに“吹雪の悪魔”を追っていた。長き捜索の後、私は奴の居城を突き止めた。 #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:しかし、奴の居城に居たのは、吹雪の悪魔ではなく、小さな悪魔の幼体だった。 悪魔の幼体は無邪気で、私を微塵も疑いもせず、私に茶を出してもてなしさえした。ころころ笑う姿は、人間の子供と何ら変わらなかった。 #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:そして、その子を守りに来た吹雪の悪魔の姿もまた、さながら我が子の盾になる父の如くであり、杭を打つべき悪鬼であるとは思えなかった。 #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:私は“すべての悪魔に杭を打つ”ことが本当に正しいことかが分からなくなった。 結局、私は彼らに杭打つことなく、教会へ己の疑問を問いに帰った。 #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:そしてその経緯を余さず報告し、教会に先の疑問を問い、悪魔祓いを即刻でクビになった。 #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:かくして私は、二度と教会の門をくぐることを許されぬ身となった。そのようなものが一つ所に留まって良いはずもない。失った杭の代わりに杖を持ち、粗末な着の身着のままで、私は流浪することになった。ついぞ神に正しきことを問う機会を失って。 #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:私はあてもなく彷徨った。行く宛が無かったのは勿論だが、精神の道を失っていた。 あの日の私の考えは愚かな間違いだったのか。彼らは、今頃人間の血を吸い殺して笑っているのだろうか。 神に問うことも、今の私には許されない。自問の先は暗いばかりだ。 #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:放浪し、村に着けば、働かせてもらう代わりに路銀や食べ物を分けて貰えることもあった。 だが教会の門をくぐることを禁じられた身であると話すと、金や物を返せと言われた。返して私は村を出た。 先に言わなかったのが愚かだった。以後は先に伝えることにした。 #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:私が追われた身と知ると、露骨に戸を閉める人もあった。気にしない人もあった。どんな悪事を働いたのか聞く人もいた。 私はどんな悪事を働いたのだろうか。あれは悪事であったのか。 #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:答えが出ないまま、靴ばかりすり減らした。荷物は僅かだったが、路銀の足しに僅かなものも売ってしまった。 一度親切な人に食べ物を貰い、せめてもの礼に何かと思ったが、ペンぐらいしか渡せるものが残っていなかった。インクも紙も無しにペンだけを渡した。 #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:どれぐらい日が経ち、夜を越えたか分からない。旅の末、私の足はあの館へ向いた。 もう一度彼らに会ったなら、何か答えが出るかと思った。答えが出るなら、そのまま野垂れ死んでも良い。 #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:館へ向かう道で行き倒れなかったのは幸運だった。服はもはやぼろ布で、靴は僅かな水でも染みた。常に空腹だったが、そんなことはどうでもよかった。たどり着かなくてはならないのだ。 #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:とうとう、覚えのある村に来た。ひどい身なりであることは承知していたし、そもそも教会を追われた者であるから、村は避けて館へ向かった。 #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:春だった。夜でも暖かかった。 館に雪は積もっておらず、そこには誰もいなかった。 #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:当然だ。悪魔祓いの来た場所なのだ。ここにあの子とあの男が残っているはずが無い。 どうして私はここに来たのだろう? #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ
クラージィ:門柱にもたれ、そのまま眠ってしまおうかと考えた。そうすれば私は何が正しきことであるかを知ることができるだろう。そんなことは許されないと思ったが、他にもう何もできないとも思った。 #23巻盆用 #吸血鬼すぐ死ぬ