1
2
【春色の風】
冬と春の間を
吹き抜ける風色…
窓を叩いて
木々を揺らして
吹き抜けてゆく
名残り雪が
舞う風と
春を知らせて
舞う風と
あなたの頬には
どちらの風色
吹き抜けてますか…
冬色の風が
今 春色に変わる…
春を知らせる
風が吹き抜けてゆく
春色の風が
今…
空に舞う…
#詩ゆきか
3
【君は秋の華】
北から南へ旅をする
君はひらひら風に揺れ
何を想って飛んでるの
秋の七草フジバカマ
君の命の蜜を吸い
我が身を守るその姿
年に1度の長き旅
風に流されひらひらと
何を求めて飛んでるの
とても可憐なその姿
心は強き信念の
旅する蝶は軽やかに
君は可憐な秋の華
#詩ゆきか
4
「夢の欠片」
夢の欠片拾い集めて
君ともう一度
夢の中へ…
何故 夢は覚めたら
悲しみだけが
瞳の中に
きらきら揺れるの…
ずっと覚めない夢
何時までも
君とみたかった
夢の欠片拾い集めて
覚めない夢を
ずっと君とみたかった…
夢の欠片拾い集めて
君と夢を
最初からもう一度…
#詩ゆきか
5
【 恋願う 】
愛しすぎて切なくて
愛しすぎて悲しくて
星の雫が天空かけて
夏の星座をかたどって
神話の世界を織りなして
だけれど
私の恋は涙の雫
儚く消える流れ星
愛しすぎて苦しくて
愛しすぎて淋しくて
それでも星が瞬けば
あなたを思って
涙を溜めて
夏の夜空に恋願う
#詩ゆきか
6
【恋一夜 】
七月七日の恋一夜
星屑織り成す
天の川
夜空に魅せる
恋のいろ
今宵は二人の再開祝い
七夕飾りて
願い込め…
雨に流され消えぬよに
織姫彦星
きらきらと
輝き増して
恋一夜
地上を見上げる恋人達も
短冊結び
愛誓う…
七月七日の恋一夜
笹の葉揺れて
夜空彩る恋一夜…
#詩ゆきか
7
【貴方の言の葉】
貴方が綴る言の葉は
見上げる空の
星屑のよに
私の心に幾億の
紡ぐ光を
注いでくれる
貴方が綴る言の葉は
四季吹き渡る
風色のよに
私の心に幾億の
紡ぐ想いを
描いてくれる
星が巡る風が渡る
心が語る詩ウタが綴る
貴方が綴る言の葉は
私の紡ぐ光
#詩ゆきか
8
【薄紅色の涙】
貴方が愛した
桜の花が
今年も町並み
薄紅染めて
ひらりひらりと
風に舞う
いつしか褪せる
記憶なら
どんなに私
幸せでしょう
今年も桜は
涙を連れて
貴方の記憶を
よみがえさせる
薄紅色の涙のように
桜舞い 桜散り
私の頬に
薄紅色の涙の…
涙の…桜が舞うの…
#詩ゆきか
9
【雪が舞う】
雪が舞う
空に舞う
ちらちらと
風に流され
雪が舞う
空に舞う
ふわふわと
なごり雪が
空に舞う
私の好きな
雪が舞う
恋しき貴方の
住む町へ
風に流され
飛んでゆき
私の切ない
胸の内
貴方の頬に
さらさらと
触れて届けて
恋しいと
雪が舞う
空に舞う
ちらちらと
#詩ゆきか
10
【君は氷上の華】
君が廻る
君が飛ぶ
君が走る
氷上の華
軽やかに
清らかに
優雅に
リンクの上
光の渦纏いて
君の姿は
氷上の華
誰よりも
輝いて
誰よりも
凛として
君は永遠に
語り継がれる
君は永遠に
心に刻まれる
君は永遠に
氷上の華
君に幸あれ
君に栄光あれ
#詩ゆきか
11
【君 ひとひら】
春に花舞い
ひとひら
ひとひら
風に靡いて
魅せた花
初夏に緑の
ひとひら
ひとひら
若葉繁り
朝露に濡れ
秋の訪れ
ひとひら
ひとひら
彩り重ねて
黄葉に煌めき
春夏秋と
姿変えて
ひとひら
ひとひら
君 舞う 春
君 繁る 夏
君 彩る 秋
今 君に
秋を見ゆ
#詩ゆきか
12
【凛と咲く】
彼岸花が
紅く紅く
高き空を
仰ぐように
凛と咲く
天に召された
人達に
私の姿を
見てくれと
秋の中に
乱れ咲く
紅く燃えて
あなたへの
思ひ消えぬと
叫ぶよに
彼岸花が
紅く 紅く
乱れ咲く
愁い侘しく
花 鮮やかに
彼岸花が
紅く 紅く
高き空を
仰ぎて
凛と咲く
#詩ゆきか
13
【 星が誘う 】
星が誘う
二人の恋よ
夏の夜空が
織り成すは
一夜限りの恋なれど
焦がれ 焦がれて
逢瀬が叶う
七月七日の七夕に
連なる星屑
二人の心
紡いで流れる天の川
雨よ降るなと
七夕飾り
二人の恋に胸躍り
星に祈りて
短冊揺れる
星が誘う
二人の恋よ
七月七日の七夕の夜
#詩ゆきか
14
【一片の心】
水無月の空から
零れる雨
水面に揺れて
一片の花びら
クルクルと
水面をまわる
君の心が映る
水面に
君の好きな
花 一片
切ない心が
クルクルとまわる
水無月の空が
映りし水面に
まわる一片
紫陽花の花が
まわる まわる
君の心を
描きながら
水面に まわる
#詩ゆきか