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「ね、桃子ちゃん♪」 そう雪歩に微笑まれると、何故だか桃子の胸はいつもそわそわと落ち着かなくなるのだった。 「もう雪歩さんったら…」 少し呆れた様な表情を作り、しょうがないなぁと続けると、雪歩は変わらずにこにこと嬉しそうで、桃子は気恥ずかしさに頬を染めた。 #ゆきももの火は絶えない