児玉美月|Mizuki Kodama(@tal0408mi)さんの人気ツイート(新しい順)

📚寄稿📚 9月11(金)公開の行定勲監督『窮鼠はチーズの夢を見る』評が、リアルサウンドに掲載されました。 人生でもっとも大切な漫画原作の映画化作品ということもあり、より心を込めて書きました。 realsound.jp/movie/2020/08/… #好きで苦しくて幸せ #大倉忠義 #成田凌 #水城せとな 🐭🧀
おそらく日本でもゆくゆく公開されるはずのレズビアン映画『Ammonite』と『Portrait of a Lady on Fire』はいつごろになるんだろう。あと配給がついてるかわからないけど、インドの『Ek Ladki Ko Dekha Toh Aisa Laga』と韓国の『Moonlit Winter /윤희에게』は良作そうなので日本でも公開して欲しい。
「いない」のではなく「いないことにされている」ことを是正するために、レズビアンの映画として伝えられてこなかった映画を「これはレズビアンの映画ですよ」と何度もずっと語りなおしてきたことを、きっとこれまで見てきてくださった方はそのあたりの想い含め気付いてくれているだろうと思う。
日々映画について言ったり書いたりする際、「レズビアン/映画」という言葉を意識的に使うのは、あまりにそれらが「隠されている」ようにしか思えなく、物語のなかに自分を探している人、その物語を求めている人、本当に必要としている人々の元へ、どうも届いている気がしないからだったりする。
「レズビアン」という言葉を、「美しい純愛」「秘密の恋」「禁断の関係」などの言葉の裏に隠蔽するべきではない。
#GagaOOlala 『Perfect One-night Stand』(2019) レズビアンの主人公が21歳の誕生日を迎える前に初体験を済ませようと、マッチングアプリで出逢いを求める韓国の短編映画。「長髪だけどブッチ」とか次々と出てくる人物に表示されるプロフィールも面白いし、十分長編に引き伸ばせそうなポテンシャル。
『Disco Inferno』(2015) 白装束に囚われた少女が連れられたゴシック風な館への不吉な侵入によって、ブニュエルへの敬意を表明する地獄と、メフィスト的悪夢の世界が幕を開ける。サイレント時代への懐古主義に現代的な感性を融合させた、アリス・ワディントン『Paradise Hills』の前身とも言える短編。
原稿書くために『君の名前で僕を呼んで』を観返して、『Tharntype』がいかに再現しようとしていたかを再確認した。完全にtharnとtypeがタイ版オリヴァーとエリオに重なる……
『ザ・ハッスル』が劇場公開なし+購入のみでAmazonビデオで配信されたとのこと。 watch.amazon.co.jp/detail?asin=B0… twitter.com/tal0408mi/stat…
『ファーザーズ』('16) 養子の少年を育てるゲイカップルが産みの母親の登場でどう育てていくべきか葛藤する物語。『チョコレートドーナツ』や『his』と同テーマが、現代タイ社会を舞台に描かれる。片方しか親権を持てないことによる法と感情の微妙な問題や、子の心理描写が真摯。 #1日1本オススメ映画
📚寄稿📚 行定勲『窮鼠はチーズの夢を見る』評──「窮鼠、鯛、またの名を死神」を、4/30発売の『映画芸術』471号に寄稿しています。『窮鼠〜』が描く物語とは何だったのかを、映画を通して改めて考えながら書きました。 映画館への思いが込められたミニシアター特集号です。
『炎の二人』('96) 兄と弟の結婚相手として同居し始めた二人の女性が次第に惹かれ合っていく。初めて女性の同性愛を主題にしたと言われるインド映画。伝統的な家父長制のもとから逃避行を誓う二人の愛が、燃え盛る炎、緑の広がる草原、篠突く雨とダイナミックに転調する画面を経て、ついに結実する。
リジー・ボーデン監督による『WORKING GIRLS』('86)がYouTubeで無料公開中。 映画はレズビアンカップルが一緒に住む家から始まり、舞台は娼婦たちの仕事場へ。女の性の労働と裸体が、フェティッシュも神格化も色気もなしにただ女たちのものとして活写される。 youtu.be/4MS2yNw8IGE
『窮鼠はチーズの夢を見る』の公開された予告編、ドライブで行った海のシーンも今ヶ瀬がコクトーの『オルフェ』を流してるシーンも屋上で戯れ合うシーンも、好きなシーンが満載。でも、映画的な空間へのこだわりを感じることもあってやっぱり二人が部屋にいる時間が一番好きだ。一生観ていたい。
何度も呟いてるけど韓国映画で最も推したいのは女性監督チョン・ジュリの『私の少女』('14)。まさに声なき者に声を与えてくれた映画で、地味ながら社会的価値は計り知れず。ただでさえ製作の困難なマイノリティである女性の人権問題を主題にした本作を後押ししたイ・チャンドンの存在も有り難い。
6/5公開『窮鼠はチーズの夢を見る』原作の傑出したモノローグを援用せず映像に徹底し、ぼかされることなく活写された性描写が素晴らしい。大倉忠義と成田凌がスクリーンのなかで大伴恭一と今ヶ瀬渉として生き、十年以上ずっと映像化を夢想し続けていた『窮鼠』の世界が確かに広がっていたことに感動。
ついに『窮鼠はチーズの夢を見る』の試写状が届いたけど、回収されてしまうから写真に残して永遠に大切にしよう…。水城せとなの世界が行定監督によってどう化けるかが楽しみで仕方ない。
2/7公開『ハスラーズ』 ストリッパーの女達がウォール街の男達に「復讐」する実話のクライム映画。 ジェニファー・ロペスとコンスタンス・ウーの運命的な出逢いから紡がれるシスターフッド。豪華絢爛なダンスと札束を浴びる身体が色気の極みであり、『オーシャンズ8』以来の女の連帯と強さが描かれる。
1.24公開『his』 ゲイカップルの「好きのその先」を描く真摯な映画。今泉力哉監督によるフラットな画調が、マイノリティに対するまなざしとして巧く奏功しているように思う。カミングアウトシーン史上最も粋な返しに周囲の啜り泣きが聞こえた。ただ生きる。このままならない世界で。できるだけ幸せに。
"Paradise Hills"('19) ただ単に世界観がキラキラして可愛いらしくみえるだけでなく、言うべきことへの情熱が迸り、洗練されたセンスがスクリーンの隅々まで漲る。まだ20代の女性監督アリス・ワディントンの類稀な才能に花を添えたくなる。
"Paradise Hills"('19) 孤島の更生施設に送られた女の子達を描く魅惑のディストピア譚。彼女達は肉の代わりに花を食べさせられ、華美に装飾され、すべてを監視/管理される。徹底して「着せられる」衣服は純白であり、純白は純潔と処女の象徴。彼女達がみる悪夢を、きっと私達もみたことがあるだろう
『The Hustle』('19) ──「どうして女の方が詐欺師に向いてると思う?自分より賢い女がいるなんて思ってる男はいないから。それを使うの」 『ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ』('88)のアン・ハサウェイとレベル・ウィルソンによる女性版リブート映画。正反対の二人の掛け合いが極上のコメディ。
ナタリー・ポートマンのハーバード大学卒業生に向けたスピーチの「知識不足を資産として、知識を身につける」という言葉にいつもとても励まされる、そして繰り返し聞きたくなる。自らの至らなさに絶望してそこで立ち止まらないために。