児玉美月|Mizuki Kodama(@tal0408mi)さんの人気ツイート(新しい順)

「レズビアン/ゲイ映画ではなく普遍的なラブストーリー」のような言い回しが問題含みなのはそれがあまりに蔓延すると「レズビアン/ゲイ映画」は評価に値せず、「普遍性」に向かう作品ほど評価されるものとして(本来正当ではないはずの)評価軸のようなものが固定化されてしまうというのが一つある。
LGBT/ゲイ/レズビアンなど何でもいいけど特定のマイノリティの社会集団や属性を表す言葉を、ずっと向き合ってきたわけでも、背負ったことも名乗ったこともない人が、突然善人の顔して「もう必要なくない?」と言ったとしたら、少なくともわたしは憤りを覚える。
こういった文脈におけ「「LGBTQ」という言葉が不要」もひとつの常套句としてあるけど、どれだけ「LGBT」という言葉の成り立ちや歴史性を踏まえられているのか、その名の下に連帯してきた当事者の人々のことをどれだけ鑑みているのか等々、いつも疑問が頭を擡げる。 eiga.com/extra/ikemen/2…
「『女性には正義がもたらされない』ということがある。この映画を作った目的とは、その状況を訴えるためだったんです。当時、女性が被害に遭った性犯罪において、正義を見出すことは稀なことでした。それは悲しいことに、公開当時、そして今でも変わらないことなんです」
「逃走劇は男にレイプされかけたテルマを、ルイーズが銃で守ったことから始まっていく。当時は「テルマがそのような男と踊らなければ、あのような事態にはならなかった」という被害者を非難する社会・文化が存在した」-『テルマ&ルイーズ』脚本家が訴えた「女性と正義」の関係eiga.com/l/O9IXK
先日『彼女が好きなものは』を試写で観た。ゲイの少年とBLを愛好する少女の友情譚として、接したことのなかった存在に対する偏見を繙き、自分の人生を新たに歩み始める成長譚として、ドラマ版から二年以上の月日を隔てておくられるこの映画版は、より物語のエッセンスが磨かれているように感じた。
女性の映画作家によるレズビアン映画ということで劇場公開になるか気になっていた『The World to Come』が、『ワールド・トゥ・カム 彼女たちの夜明け』の邦題で配信スルー決定していたことを今知った。とりあえず楽しみ。 sonypictures.jp/he/11094748
9/4公開『ミス・マルクス』 カール・マルクスの娘であるエリノア・マルクスの伝記作品。労働者や女性の権利問題に奔走したエリノアの生涯を描くオーセンティックな時代劇の映像に、現代的なパンクロックの音楽が重ねられる。『ペトルーニャに祝福を』や『5月の花嫁学校』にも繋がるフェミニスト映画。
こちらの『トムボーイ』の投稿に関しましてファインフィルムズ様よりご連絡いただき、監修の方を含んだ協議の結果、第一報にあった主人公を「少女」とする表現は、今後使用しないことに決定したとのことです。 twitter.com/tal0408mi/stat…
📚寄稿📚 本日発売の『ユリイカ』に、「台湾"クィア映画"──『青春神話』から『君の心に刻んだ名前』へ」と題した文章が掲載されています。ここ三十年ほどの台湾のクィア映画史を、蔡明亮や周美玲など重要な映画作家たちを足掛かりにしながら辿った約一万三千字です。 seidosha.co.jp/book/index.php…
──「告訴人が若い女性だったら、彼は拘束されていましたか?」。『プロミシング・ヤング・ウーマン』や『17歳の瞳に映る世界』がスクリーンにかかっている今、ひっそりと配信されはじめたこの『69歳』という映画も、どうか多くの人に観られてほしい。
本日よりシネマートで配信開始の韓国映画『69歳』。性暴行を受けた高齢女性が警察に告訴するが、同居人を除いて周囲はそれを信じない。加害者の「将来有望な青年」と対比される被害者の高齢女性の姿が描かれる。メッセージ性が重要なだけでなく、映画としても素晴らしい作品。 cinemart.co.jp/vod/lineup/det…
セリーヌ・シアマの『トムボーイ』、リリース記事では主人公を「男の子として過ごそうとする少女ロール」と表現しているけど、「少女」なのか「少年」なのか、そのどちらでもないのかがわからないという映画だと思うので、「少女」と言い切ってしまうのには違和感を覚える。 eiga.com/news/20210721/…
考えてるときに「考えすぎだよ」と思考を止めるような言葉を言われるの本当に苦手だ。考えて考えて考えなければ、言葉は暴力的になっていく一方だから。
10/1公開『TOVE /トーベ』 ムーミンを生んだトーベ・ヤンソンの物語。瓦礫のうえの自由なダンス、爆発音のなかの"落書き"。彼女がいかにして女性を愛すようになり、その後の人生の幕を開いていったかが描かれる。そんな激動たる1940~1950年代のいっときに、86年間の人生の濃密さが垣間見える。
8/20公開『Summer of 85』 死に取り憑かれた少年が「死体」に恋し、その墓の上で踊るまでのひと夏。"美少年同士の初恋譚"の皮を被りながら、その開巻で「君の物語じゃない」と物語の簒奪者たる観客を挑発してみせる。『君の名前で僕を呼んで』をフランソワ・オゾン流のいやらしさで煮詰めた映画。
本予告にもある「もし僕が女性で夫が亡くなったあと家族の世話を続けていた場合、同じ質問をしますか?」という台詞が伝えるように、「配偶者」であれば人がとりあえずそれで納得して問われないようなことでも、「他人」であればつねに理由を要求されてしまう現実がある。
7月23日に公開になる『親愛なる君へ』は、『his』を観て感動した人にもほんとうに観てほしい。同性パートナー亡き後にその母親と子供と暮らしている主人公の物語で、『君の心に刻んだ名前』に連なる台湾クィア映画の新たな傑作。
メディアにおける性的マイノリティに関わる映画批評・宣伝で「〇〇の枠にとどまらない」「〇〇を超えた」「普遍的な〇〇」などの定型文を無批判に援用し続けるのが常態化してしまっているのはけっこう問題だと思う。
作品を褒めるのに特定のジャンルを落とす必要はないし、こういうときにBLがつねにその落とされる対象にされてきたことに少なくない人が声を上げてきたはずなんだけれど。
勝手に「「BL」なんて言葉」を「ガラパゴス」にしないでほしい……。 cinematoday.jp/review/9669
テーマがレズビアンの母親で監督が女性の映画作品に、資金調達が円滑になるはずだからと製作総指揮を買って出てくれて、監督にした助言が「自分の感情は自分で処理すること」のたった一言だけだったホウ・シャオシェンに、最高に痺れた。──『日常対話』の製作背景 smalltalktw.jp
『プロミシング・ヤング・ウーマン』は、これまで娯楽化されてきた女の性に反旗を翻す聡明で痛快な復讐譚だったけど、わたしは女性同士の連なりや絆の象徴をラヴァーン・コックスに託すかのようなところに感動した。フェンネル監督がコックスに対して本当に敬意を抱いているのが伝わってくる。
『ソウルメイト/七月と安生(チーユエとアンシェン)』の邦題で、6月25日(金)から緊急公開決定とのこと。 klockworx-asia.com/soulmate/ twitter.com/tal0408mi/stat…
女二人の共犯関係、性愛、そしてポルノグラフィの奪還を巧妙に描いたパク・チャヌク『お嬢さん』が6月5日までGYAO!で無料配信中。 gyao.yahoo.co.jp/episode/%E3%81…