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「なぜかじゃないでしょ、ちゃんと理由あるでしょ」とMyojo前編集長に言われましたが、何かおもしろいのでなぜかにしておきます。そして「SixTONES」で「ストーンズ」と読みます。失礼しました!
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本来明日締め切りの原稿を引き延ばしてもらわんと担当編集者にメールし、その理由を「御社社長のことで全然原稿に手がつかない日が発生してしまったため」と付記してみた。完全無抵抗で締め切りが延びた。私も大人げなかったかもしれない。締め切り攻防戦、それは作家と編集者のだましだまされの戦い。
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先日、脚本家の坂元裕二氏とスペイン料理をつついていましたら、そこにフリット(揚げ物)ミックスが運ばれてきて、皿の隅にはレモン片が! にわかに緊張感漂うテーブル、もちろん脳裏に去来するのは伝説の『カルテット』唐揚げレモン問答。そこで私が咄嗟に考えたのは以下の4パターンでした。
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1、坂元さんは揚げ物にレモンをかけたい人
2、坂元さんは揚げ物にレモンをかけたくない人
3、坂元さんは揚げ物にレモンをかけることをネタにする人を支持する人
4、坂元さんは揚げ物にレモンをかけることをネタにする人を鬱陶しいと感じる人
さあ、どれだ。ちくしょう、なんて面倒なんだ坂元氏!
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すると坂元氏、やおらレモンを手に取り「こういうときは率先してさっさと絞ってしまうことにしてるんです」とレモンをまんべんなく絞ってしまいました。なるほど、面倒な展開になる前のライフハック! 「(高橋)一生くんとかもっと面倒くさいことなってると思います」という言葉に重みがありました。
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ちなみに私は、とてもいい具合にフリットがカラッと揚がっていたので、どちらかというとレモンをかけたくなかったのですが、『カルテット』の十字架を背負った坂元氏のレモン先制攻撃に何も言えなくて、梅雨・・・でした。
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坂元裕二氏、ついにレモン問題について重い口を開く。
「もはや記憶の奥に追いやったあの忌まわしき時期、わたしにつきまとったこの事象についてお話ししておくべき時が訪れたようです。」
instagram.com/p/Byu1VkRF3nk/
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韓国で日本の歌を歌うということ自体、解禁されたのは1999年。まだ、たったの20年です。片や揺り戻しもありましょう。片や10代の女の子が韓国でアイドルデビューするという20年前は誰一人想像できなかった扉も開きましょう。もちろん、私もその開いた扉の向こうの景色を見続けたいわけです。
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伝説のクソゲーとして名高い『たけしの挑戦状』が舞台化と聞き、また無茶なことを! と思っていたら、演出がヨーロッパ企画の上田誠氏でありました。カラオケするのかなあ。するしかないよなあ。たのしみです!
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大学3回生のときでした。大阪城ホールのチャゲアスライブの設営バイトに申し込み、お二人のリハーサルの姿をちらりとでも見れないかと目論んだのですが、巨大セットの設営に3日要し、私が入った初日はひたすらパイプ運びで終了でした。それでも運よくChageさんのギターを運べたのは一生の思い出です。
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ステージがある程度出来上がったとき、機材を運ぶついでのフリして、お二人の立ち位置に止まって、一瞬客席に向かって両手を広げたんです。こんな大きな場所に向かって歌うのか、とただただ圧倒されました。やはり、もう一度、二人並んであの大きな景色を見てほしかった、見せてほしかったなあ、と。
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数年前、ジブリの方にお会いしたとき「宮崎駿はいっさいネットとかいったものを見ない」とおっしゃるので、「じゃあ、ラピュタ放映のときにみんなしてバルスとつぶやく遊びをしていることを知らないのですか」と訊ねると「間違いなく」と自信満々の返答をいただいたのだが、今もそうなのだろうか。
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薬局で順番を待つ間、何となく置いてあった「VERY」をめくっていたら、「息子と恐竜博に行くとき着るべきオシャレ」という想像を超えた切り口で1ページ攻めていて(もちろん化石の前で撮影)、自分の名前を呼ばれても、すぐに立ち上がれませんでした。
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2年ぶりの単行本の新刊告知になります。来月12日、『べらぼうくん』(文藝春秋)が発売されます。おたのしみに!
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台風がごうごう騒ぐのを聞きながら、深夜、嵐で孤立した山奥の洋館で凄惨な連続殺人が起こる小説を読むと、それはもう雰囲気ありまくりだったのですが、翌日の実感として嵐の次の日に殺人はない。孤立するぐらいの嵐なら、いがみ合うよりまず洋館に住む全員で掃除。掃除に参加しなかった奴が犯人。
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「ビッグサンダーマウンテンに乗ったら、腎臓結石が排出された」という患者の報告を聞いた米国の医師が実際にディズニーワールドで腎臓モデルを使って実験したら、振動とGの作用で確かに排出効果があると結論づけた話を鵜呑みにして、遊園地に行ってきました。乗ってきました、ジェットコースター。
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速報です。今のところ、効果なし。繰り返します、苦手なジェットコースターあんなに我慢して乗ったのに、効果なしです。
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さあ、神無月だ――鹿せんべいも今日から200円。増税だよ、先生。
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多部未華子氏がご結婚! 何と目出度い。鹿アイコンのままで言わせてください。「おめでとう、堀田イトさん!」
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そう言えば、裁判員裁判制度が導入される前、東京地方裁判所で二日間、裁判員6人を公募して模擬裁判をするという事前準備に、取材も兼ねて参加したことがあって、二日間ただ「三番さん」と呼ばれ、名前は互いに知らないと思っていたら、判決までたどり着き解散となったとき、裁判長が急に近づいてきて
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「多部未華子さんの堀田イトの大ファンです。また、堀田さんの活躍を見たいです」とぼそりとつぶやいて去っていきました。それまで二日間、厳しい雰囲気のなかでずっと議論していた裁判長(本職の裁判官)だっただけに、ギャップがすさまじく、多部ちゃん、ミドルに人気あるなーと実感した覚えが。
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もっとも、こちらは匿名で参加しているつもりだったから、最初から「作家の万城目学」と知っている裁判所メンバーの前で、二日間、あんな調子に乗ったことを言いまくっていたのか、と期せずして知ってしまい、そりゃないぜ裁判長! と思いましたが。
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司馬遼太郎先生は、おかしみとは人間の批判精神から生まれる、とおっしゃってましたよ。批判精神を最初から取り除いた企画はそりゃ、おかしみも宿らないですよ。