万城目学(@maqime)さんの人気ツイート(いいね順)

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ああ、まりもマリモ。2年前、北海道の狸小路の土産物屋で買った君。直射日光を避け、水を替え、ちょっと大きくなった? と変化を愛でていたのに、うっかり棚の奥にしまったきり一年ぶりの再会。なのになぜ枯れずに水もきれいなの。ああ、まりもマリモ。正直に言ってくれないか、俺は化学繊維だと。
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ふたたび君と出会える日が来るなんて、思ってもいませんでした。通路の先に突然君が現れた途端、電流が走りました。でも、君はこんなに小さかったか。ちがう。私がずっと大きくなってしまったのだ。かつて、わたしはへりの位置から君を見上げていたのだから!
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15年前、『鴨川ホルモー』が出た直後、近所に住むおばから「売れてないだろうから、私が15冊くらい買っておいたわよ、友達に配るわよ」と言われ、どうもすみませんねぇとお礼しつつ、その後、書店で文芸担当の方に勇気を出して話しかけたら「いきなり15冊も売れて、こんなのはじめて、これ売ります!」
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件の大怪獣映画の京極夏彦氏のコメントがパンチ効きすぎで、どうしたら「怪獣魂を天麩羅にして粉砂糖をまぶしたような快作」なるマリアージュを思いつけるのか、京極氏本人に思わずメールしてみたところ「魂をテンプラにするのは水木ファンにとっては当たり前」と返ってきて意味がわかりませんでした。
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『アタック25』が終了してしまうと聞き、以前児玉清さんと奈良に取材に行き、宿泊先ホテルで並んでエレベーターを待っていたらドアが開くも満員。エレベーター内の人たちが「あ」と気づき、そこで児玉さんが「アタックチャンス!」とやったら歓声の嵐とともにドアがチンと閉まったこと思い出しました。
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とにかく明るい安村氏が英国で大成功して「I'm wearing」のあとに会場が「pants!」と応じるのは、「wear」が他動詞ゆえ、そこで止めることで会場に目的語をコールさせる高等パフォーマンスという解説を聞き「すごい」と思っていたら、安村さん英語をまったく理解していなくて全部が適当でいい話です。
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9年ぶりに梶井基次郎のお墓に。今日はレモンは置いていないかあ、と思いきや。
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恒例となりました京極夏彦邸にてボードゲームを嗜む会、今回は趣向を変えて、まさにいま流行りがきている「マーダーミステリー」にトライしました。京極夏彦氏、綿矢りさ氏、森見登美彦氏、小川哲氏、そして私。それぞれ殺人事件の関係者になりきり、誰が犯人かを当てる。シナリオ制作は各務都心氏。
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最近、写真をトレースし自分の絵に仕上げた人の話題に触れ、思い出したことがありまして、以前あるインタビューの依頼を受け、出来上がった記事に自分が回答していない内容が書かれていて「これ話しましたっけ?」と不思議に思って訊ねると「文字数が足りずweb記事で見た内容を苦肉の策で入れた」と。
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しょせん全員が嘘つき職業ゆえ、森見氏から「万城目さんが言うとすべてあやしい」と自分を棚に上げた攻撃が放たれ、綿矢氏が「私、犯人じゃないです」と告白してもまったく信用できず、京極氏が「僕は空を飛べる」と無茶苦茶言っても、そうかもと思えるし、一言でまとめるととてもやりにくかったです。
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エヴァ映画を観てきました。24年前、京都の祇園会館で「Air/まごころを、君に」を見た帰りにバスに乗ったら、後輩の女の子に出くわし、「何してたんですか」「エヴァンゲリオンの映画見てた」と答えたら「うわ・・・」と顔をしかめられた日からは想像できぬ圧倒的メジャーぶり。隔世の感ありです。
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フィンランドの新首相が34歳と聞いて、心底うらやましいと感じるわけですが、大政奉還の年のキーマンたちの年齢を挙げていきますと、ちょうど桂小五郎が34歳、西郷隆盛39歳、大久保利通37歳、徳川慶喜30歳、坂本竜馬31歳、伊藤博文26歳。この国にもそんな時代があったのだなあと。
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夏の遠出をあきらめて、行ってきました高尾山。その下山途中、あまりに完璧なフォルムで屹立する白キノコ氏に遭遇して思わず激写。君の名は。
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本当にどうでもいい話ですが、「時すでにお寿司」は昭和ダジャレぽいけど新しい響きがあるなあ、とgoogleで検索条件変えて調べたら、2007月8月30日にある人が突然書きこむまで、公に存在しなかったダジャレのようで、それが今や5分に一度、誰かがつぶやくから、8月30日は「時すでにお寿司」記念日。
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と興奮して告げられ、ああ、それは身内の犯行だ、とは言えなかったのでした。「おお、そりゃすごい初耳」と驚いたフリなんかして。でも、さいわいその書店でもとてもよく売れて、結果オーライ、めでたしめでたしでした。新刊の発売日時、まもなくお知らせできるので、あとしばしのお待ちを!
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はじめてお会いしたとき、「1時間パソコンの前に座っていても、集中できるの5分です」とすべての創作者を勇気づけるであろう名言をくれた坂元裕二氏に先日お会いしたら、「これから半年後にこの原稿が完成していると思うと、別に自分が書く必要ないんじゃないかという気がしてくる」と中島敦「名人伝」
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「GOTO」に書店での爆買いも追加してくれないかな。空想の世界に旅行する、というテイで。誰にもうつさないし、うつらないし。
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いっしょにコーヒーを飲んだことしかない相手が、箸を正しく持てるかどうか見極めるような難しさがあって、そんなのわかりっこないから、性悪説で「わかってるとは思うけど」と全員にひとまずレクチャーするのが、大事になる前に危険の芽を摘むためにも必要なんだろうな、管理職大変だなあ、と改めて。
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それ本物では? という予想外の指摘を複数いただき、これはまりも氏にひどい侮辱を与えてしまったと思う一方、一年間光合成せずに生きられる植物なんているのか、そもそも気泡を発するところ見たことがないぞ等、疑いの念も依然強く、一個取り出して解体し、燃焼させ白黒はっきりさせることにします。
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写真のタイミングも素晴しいわけですが、ひとつ解説を加えるならば、鹿の背後に並ぶ樹木の葉っぱラインが横一線であること、これは「ディアライン」と言って鹿が後ろ脚で立ち、口が届く限界まで葉と枝を食い尽くすがゆえ生まれる約2メートルの奈良空間。まさしく鹿主演&演出の一枚と言えましょう。 twitter.com/hayakawasouta2…
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植物ならやがて枯れるという自然の摂理に最後は頼ることに。ほぐしたものを放置。エバーグリーンか、茶色になるかで最終ジャッジです。ちなみにビンの蓋は、このように主張しています。判決は三日後です(たぶん)。
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ピンセットで取り出した瞬間から、「もさっ」という嘘くさい固さのまりも氏。ほぐすと細かい繊維のかたまりが露出し、ますます嘘くさいまりも氏。これは燃やしたらさぞケミカルな臭いがするだろうな、と火に当てたところ、どちらかというと海苔の臭いが。もう何が嘘で、何が本当かわからないです。
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京極邸からの帰り道、小川哲氏が「原稿を書いたぶんを削ってしまう、先月に比べてマイナスのときすらある」という執筆状況を語り、それを去年一冊も小説を出していない私と森見登美彦氏が「ええじゃないか」と全面肯定する、小川氏にとって完全に不毛な相談タイムが夜風とともに流れていきました。
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『バベル九朔』のドラマ化が決定しました。主演は菊池風磨氏(Sexy Zone)、10月スタート。脚本を拝読しましたが、あの厄介極まりない世界をよくぞこのかたちに落としこんだと感服する、相当におもしろいストーリーに仕上がっています。ひたすらビルで繰り広げられる菊池氏の活躍が今から楽しみです。
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あくまで京極さんは映画を誉めたつもりなのに、深読みされて悪目立ちしている、とおっしゃっていました。ちなみに4回ご覧になったらしいです。(仕事しながら、隣のディスプレイで映像作品を流し続け、鑑賞と執筆を両立させる特異能力を持つ御方です)