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宝物を奪われ、それは僕のものだから返してくださいとお願いしたら、お前に返さなくてはいけないリストには載ってないから返さない、あきらめろ、と言われました。その宝物には、はっきりと万城目学という名前が書いてあるのに。そして、彼らは宝物を宝物と気づかず、砕いて簡単に使ってしまいました。
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しばらく黙ったのちに、急に声を出したときの滑舌の悪さについては、大いに自認するところがあるのですが、「持ち帰りの弁当いいですか」とトンカツ屋に入って告げたら、「お待ち合わせの土浦様ですか?」と聞き返されました。もう、何がどうなったのか、わからないです。
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さあ、神無月だ――出番だよ、先生。
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作家として、いちばんしてはいけないのは「たくさんの人に楽しんでもらえるものを作ったのに、それを誰にも見せることができない」であり、そんな不毛な結果を導く相手と仕事してしまったことをこの半年ずっと後悔しているわけですが、次善の策も潰されたみたいで、何やら呆然としていますわ・・・。
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冷えますなあ。ご不要のものて。city.habikino.lg.jp/18toshokan/yoy…
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図書館の新作の貸し出しについては、寛容であろうと思っています。文化の多様性を支える一翼でありたいからです。でも、これをやられると、やはり心が冷えます。もしも、すべての図書館がこのやり方で本を集め、タダで貸し続けたら、作家は死にます。city.takaoka.toyama.jp/library/riyo/k…
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京都での夜、彼の地を代表する奇人2トップ森見登美彦氏と上田誠氏と宴を催し、かなくなにトウモロコシを否定する森見氏、ブリが食材として厚かましいと敬遠する万城目氏、それらを無関心そうに見守る上田氏と、三者三様の態度で身になるよな、ならんよな話をしておばんざい屋の皿をつついたのでした。
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ひさびさに解説を引き受けた作品を読み返したら、あちこちにめまいがするほどの大穴が開きまくりで、予想をはるかにしのぐ超絶トンデモ小説っぷりに、どう解説を書いたものか、途方に暮れますよって、そう! あなた! 江戸川乱歩先生!
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はじめて入った本屋で、ちょうど目の前で女性が『バベル九朔』を一冊手に取りレジに向かったものだから、つい「それ、僕書いたんです」と名乗ってしまい、ついサインを書いてしまい、「今日、会社で嫌なことがあったけど、よかったです」と感謝されるというウソのようなマコトの展開がありましたの巻。
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天神橋筋商店街で何となくクリーム白玉みつ豆食べて天満から環状線に乗りましたところ、桜ノ宮では大塚愛『さくらんぼ』が発着メロディで、根本的に関係ないやんと思い、大阪城公園では法螺貝が聞こえ、また滅ぼされるんかと思い、森ノ宮では『森のくまさん』で、もう考えるのやめようと思いました。
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おそらく5年ぶりくらいに奈良へ。春日大社から東大寺を回り、大仏などもひさびさ仰ぎ見てきました。もちろん、鹿たちに鹿せんべいをあげるついでに、せんべいをぽりぽり食べてみますよね。やっぱり、おいしくないですよね。
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いよいよ発売になりました『バベル九朔』。現代を舞台にした長編は実に5年ぶり、ビルを上って上って上り続けるだけの話なのに、何と手強い相手だったか、と出来上がった本をとっくり眺め、てかてか光る題字をやさしく撫でるなどしてから、何を書いたかは忘れた気持ちで、私も一読してみます