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横浜スタジアムに秦 基博氏の10th Anniversary LIVEを見にいきまして、スタジアムの照明を全部消して、ステージにだけぽつんと明かりが灯り、ギター一本で秦氏が歌う、それを2万人が暗闇から聴くという澄みきった時間でした。音楽は一人でここまで表現できるのかと驚嘆です。
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世に出て11年が経っても、いまだ書店の片隅で「ホルモーォォォーッ!」と叫び続けてくれている、わがデビュー作『鴨川ホルモー』の文庫版が40万部を突破しました。あなありがたや。
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1000部スタートでも多すぎではないか、と内心疑っていました『城崎裁判』。城崎でしか買えないという限定ぶりにもかかわらず、発売2年半にしてついに一万部を突破しましたの巻。ありがとう直哉。あなたがイモリに石を当ててくれたおかげだよ。books-onsen.com
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カルテット、サンキューソゥマッチ。私は何だか別府君を常に不憫に感じてしまうのでした。「週刊文春」のクドカンのエッセイで、ここ数号自身の演技を語っていて、御母堂から「良かったよ、俊(本名)にしか出来ない芝居だったよ」と感想メールが来て、うれしいけど少しカチンときた話、好きです。
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野辺へ出て参りますと春先のことで、空には雲雀がピーチクパーチクさえずっていようか、下にはレンゲタンポポの花盛り陽炎がこう燃え立ちまして遠山にはバアッと霞の帯をひいたよう、麦が青々とのびて菜種の花が彩っていようかという本陽気、やかましゅうゆうてやって参ります、その道中の陽気なこと。
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『モアナと伝説の海』を見てきまして、これほど柱状節理(マグマが冷却したのち六角形の柱状に割れる岩体)が登場するアニメは後にも先にも最後であろうと。終盤に登場する中央が陥没したカルデラ地形しかり、これは火山マニアも納得のつくりだと思いました。いや、知りませんけど。
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岸田國士戯曲賞に上田誠氏(劇団ヨーロッパ企画)の『来てけつかるべき新世界』が。めでたいです。うれしいです。「おもしろい」でもって、厚い壁を正面から突破した姿がまぶしいです。尋常じゃないおもしろさだったけど、演劇では尋常なのかもと思っていたら、やはり尋常ではなかったようです。
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『鹿男あをによし』文庫本が、発表10年目にしていまだじりじり売れ続け20万部を突破しました。ありがたや。
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「95年夏に、ヴェネツィアのリド島ビーチで置き引きにあった大学生が僕でし」「うえぇ!」と劇的変化が起きておもしろかったです。エッセイ集お送りしたら、「2万円しかお渡しせず申し訳ない」(2万円しか借りれなかったとエッセイ内でボヤいている)とお返事いただきましたがありがたかったです!
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連絡方法がわからず、京大に電話して直接細見和之さんの研究室につないでもらい「万城目と申します」「ああ、はい」「小説家をやってまして」「ああ、はいはい」「実は20年前に細見さんにお世話になりまして」「ああ、語学のクラスかな」とえらいクールに受け答えをされるな~と思ってたら、
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小島監督と話していると「まっつさん、ええ人なんですわー」(まっつ=マッツ・ミケルセン)、「じぇーじぇー、すぐメール返してくれはるから」(じぇーじぇー=JJエイブラムス)などなど、世界のVIPが謎の近所のおっさん化する瞬間があります。小島さんご自慢のカメラがうなりを上げている模様。
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ツイッターフォロワー数47万人の小島秀夫さんは、おいしいものの写真をアップしたら「うまいもんばっか食ってんじゃねえ!」、夜中にラーメン食べたら「テロリスト!」と怒られるそうで、「これ、怒られへんかなあ・・・」と慎重にアップする皿を選ぶお姿に、好きにさせてあげようぜ!と思いました。
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どこから嗅ぎつけてきたのか、センテンススプリングが「何やらお騒がしいようで」と電話をかけてきましたが、「何もございません! すべては今年といっしょにさようならする話です」と丁重にお引き取り願いました。平和でまじめに仕事ができる来年が訪れますように。みなさまもよいお年を。
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まさに火中の栗を拾う状況で、私のあとを引き継いだ脚本家の方が、いま大変つらい思いをされているのが、本当に申し訳ないです。作品に罪はないし、演者・脚本家にも罪はないです。ただし、二年間あれだけ真剣に取り組んだ末に、自分が受けた仕打ちは間違っている。矛盾し、分裂した思いですが。