万城目学(@maqime)さんの人気ツイート(新しい順)

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逆にそれゆえ「原案」と見るにも遠くなり、クレジットから自分の名前を外してほしい。私の脚本からの引き継ぎ部分はすべて削除し、改めて完全オリジナルでやってほしいとプロデューサーに依頼しました。先方もそれを承諾しました。しかし、私にとって、もっとも重要なアイディアが一つ残ってしまった。
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私のあとを引き継いだ脚本家の方の名誉のために補足させてください。私の原稿が全ボツになった後、次の脚本家は急遽依頼されて、新たに一から脚本を作りました。そのストーリー内容に盗用はいっさいありません。私が書いたものとは全く別の独立した話です。
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あて推量で脚本家の方に、関係もないのに誹謗中傷のメールを送っている方、絶対にやめてください。たいへん迷惑です。そもそも、私が腹を立てている脚本家は世界にひとりだっていません。送った人は「ごめんなさい」とちゃんと謝っておいてください。私が先に謝っておきます。本当に申し訳ありません。
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(これだけコケにされてお前アホかと思われるかもしれませんが、映画そのものには恨みはまったくございませんので、作品や相手の特定についてはごかんべんを)
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結論は泣き寝入りです。争うより次の作品に集中するのが大事だと考えました。なら、ツイートもするなよ、という意見もありましょうが、ここは私のアカウント。少しだけわがままをお許しいただきたい。いつまでも引きずりたくないので、この怨念・諦念・無念はこれきり今年といっしょに流し去ります。
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私が二年かけて本気で書き上げた作品は、監督とプロデューサー含め、二、三人が読んでお蔵入りです。本当なら、たくさんの読者を楽しませられる内容だったのに。それが何よりもくやしい。いちばん仕事をしてはいけない相手と関わってしまったうかつさ。大失敗だった。今も毎日後悔を繰り返しています。
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相手の会社でそれなりの騒ぎになり、偉い人たちから謝罪したいとコンタクトがありましたが全部お断りしました。なぜなら、撮り直しはしない、公開は強行する、という部分は変わず、結局私は小説が書けないままだからです。自分が提出したアイディアに邪魔され、小説を諦めなくてはならない間抜けさ。
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前述の重要なフレーズについても同様です。しかし、こちらの抗議に対し、プロデューサーの回答は「聞いていません」でした。二年もともに準備し、そのアイディアをどれだけ私が大事にしていたか知っているはずなのに、小ネタで消化して、私の手から奪うことに何の疑問も持たない彼ら。呆然としました。
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即座に抗議しました。私はすでに自分の代わりに映画で本採用された脚本を読んでいました。その際、全ボツ後のやり取りに消耗し、もう相手と関わりたくないと心底思っていたので、新脚本に残された主人公の名前はじめ、中途半端に踏襲された私の要素は全て削除するようプロデューサーに頼んでいました。
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なぜなら、私の脚本の要素が残っていたからです。私が脚本に書いた非常に重要なフレーズが、映画で小ネタとして使われ、これが公開されてしまうと、私が小説を書いても、「ああ、あの映画のあれね」とオリジナリティ・ゼロのものと扱われてしまう、つまり小説を書けなくなる。
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作家になって初めての全ボツだったので、かなりショックでしたが「いつか小説というかたちで書き直したらいい」と半年くらいかけて気持ちを整え直したあたりで、次の問題が発生します。私が脚本をクビになったあとも、映画は進行していたわけですが、その出来上がった予告編を見て我が目を疑いました。
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監督・プロデューサーと何度も打ち合わせを重ねた内容を反映させたものだったのにダメでした。プロデューサーの説明は最後まで要領を得ず、いまだに私は正確なボツ理由を理解していません。ただ、一発で採用される内容を書かなかった自分の力量の低さも原因だと、自分を納得させました。
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実は二年前から、とある映画の制作に携わっていました。原作ではなく、オリジナルの作品の脚本を担当するという話で。準備のために、去年はシナリオ学校に通い、書き方を学び、今年になってから脚本を書き上げました。しかし、全ボツを食らいました。
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今年を漢字一字で表すなら「苦」。くるしいより、にがいのほうで。来年はよき相手と、よき仕事ができますように。
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近鉄沿線の駅などに置かれているフリーペ-パー「近鉄ニュース」1月号に、豊臣秀頼についての三カ月連続エッセイを書いています。第二回は「秀頼と淀殿」。こちらからも読むことできます。kintetsu.co.jp/senden/news/
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「本の旅人」1月号(KADOKAWA)に、「万城目学&森見登美彦 太陽の塔潜入記」で登場しています。70年の大阪万博のときは、パビリオンのひとつだった太陽の塔内部。46年という時間が封印された空間に潜入してきました。撮影は小林川ペイジ氏、赤の魔術師が腕をふるっています。
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本日『悟浄出立』文庫版が発売になります。『西遊記』から沙悟浄、『三国志』から趙雲、『史記』から虞姫、さらには『史記』を記した司馬遷、その娘など、決して物語の主人公にはならない人々を中央に置いて描く、中国古典を下敷きにした短編集です。著者解題つき。年末年始の読書のおともに、ぜひ。
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『ローグ・ワン』が成功しているいちばんの理由は、フォースをただの空念仏に押しやり、新たな飛翔力を一気に獲得したところではないか。フォースと共にありすぎて、重量オーバーで自沈していった1・2・3と好対照。ルーカスの映画内概念に自縄自縛に陥っていたSWを見事解放したように感じました。
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まったく期待せずに観にいった『ローグ・ワン』、まさかの『スター・ウォーズ7』よりおもしろかったデス・スターの巻。
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「新潮」12月号にて綿矢りさ氏と森見登美彦氏と鼎談しています。綿矢さん新刊『手のひらの京』を真ん中に置き、京都について語り合ったわけですが、初の「新潮」登場だしノウブルに攻めるで!という初志はいずこへ、「ゴジラが京都に来たらどうなるか」という恒例のグダグダ模様でフィニッシュです。
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次回ブラタモリは、禁断の大阪城スペシャル。大阪城の地下に、もう一つの国会議事堂が!? キーマンは日本近代建築の父・辰野金吾。大阪の地に400年間、受け継がれてきた秘密をタモさんが解き明かします。お楽しみに!
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8年ぶりに復活です。マンガ版『鹿男あをによし』(梶原にき作画・バーズコミックス)(1)~(3)の電子配信が始まりました。やたらダンディーなリチャードが、いい味出しています。 amazon.co.jp/%E9%B9%BF%E7%9…
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人類の進歩と調和。
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行ってきました。
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私は宝物を失い、その宝物をもとに書こうと思っていた、たくさんの人を楽しませることができたであろうストーリー、タイトル、すべてのプランを捨てさせられることになりました。つまり、私は未来の著作一冊を失った。すべての感情を飲みこみ、ただひと言、無念とつぶやきます。この件、終わり。