ウィシュマさんがDVの被害を訴え、スリランカに帰れない事情を伝えていたことを一切顧みず、在留資格を失ってしまったことをもって「法律を守れ」とつぶやく人たちに改めて。日本の入管収容は国際法違反状態であることが指摘されてきました。ぜひ、法務省、政府に「国際法を守れ」と伝えて下さい。
ウィシュマ・サンダマリさんが亡くなった日のこと。そして、生きていた日々のこと。 《人間に生まれてきて、よかったです》――ウィシュマ・サンダマリさんが生前綴った言葉 d4p.world/news/15543/
と、ひとしきり怒ったけれど、取材者が絶望している場合ではない。先日とある方に、「時間が経ち、人の関心が少しずつ遠のくときこそジャーナリズムの役割が問われる」と言われたことを肝に銘じて、取材、発信を続けようと思います。
今、多くの方々がウクライナからの難民受入に関心を寄せていると思います。とても大切なことです。同時に、入管という密室で、あるいはその外で、この国が外国人をどれほど踏みにじってきたか、そして踏みにじっているのかも、改めて知ってもらえたらと、一人の取材者として願います。
名古屋入管関係者の不起訴理由は「嫌疑なし」。つまり、この国では、体調が悪化の一途をたどり、尿検査で「飢餓状態」を示す値が出た人に点滴さえせず、亡くなる前日にすでにほとんど意識がない状況を把握しながら救急車も呼ばないことが、「何の問題もないこと」ということなのか。
こうして、責任あるはずの立場の人たちが責任から背を向け続ける態度が、大切な人を失った遺族を二重、三重に苦しめるのだと思う。ウィシュマさんの妹のワヨミさんは何度も、入管側にこう訴えていた。「なぜ、そういった態度をとり続けるのですか?スリランカが貧しい国だからですか?」
改めて、読んでほしい。前日からほとんど意識がなく、血圧などの測定さえできない人を、外から隔絶された収容施設内に留め、救急車さえ呼ばないことが「不起訴」なのか。亡くなった当日さえ、職員は「ねえ、薬きまってる?」などと発言していた。 d4p.world/news/13018/
2007年以降、入管収容施設では17人もが亡くなり、誰も刑事責任を問われていない。2014年、カメルーン人男性が、床をのたうち回って苦しみ亡くなった際も、職員は監視カメラで様子を観察し、日誌に「異常なし」と書き込んでいた。それでも、内輪のずさんな報告書を出したのみ。 digital.asahi.com/articles/ASQ6J…
キーウ郊外、ブチャから避難してきたカリナさん。車で避難を試みたところ銃撃に遭い、亡くなった血だらけの夫を置いて森に逃げるほかなかったという。自身の腕にも後遺症が残り、お孫さんたちを抱き上げることもままならないという。「孫たちには、平和な空の下で生きてほしい」と。
ウクライナ・ザカルパッチャ州に来ています。前回、キーウとウクライナ周辺国に滞在してから、少数民族ロマの人々の生活や、戦争がLGBTQコミュニティに及ぼした影響など、社会の中でマイノリティとして生きる人々の状況がずっと気がかりでした。(続
公開中の映画「教育と愛国」。軍国主義への反省から、戦後の教育と政治は一線を画してきたはずだった。第一次安倍内閣のもと、教育基本法が「改正」され、そこに"愛国心"が盛り込まれた。加害の歴史に触れる文言は教科書から次々消え…。監督、斉加尚代さんのお話ぜひ▶ youtube.com/watch?v=a3qqT2… #d4p
安田浩一さんが、レイシストは分かりやすく「自分はレイシストです」とワッペンを着けているわけではない、つまり思わぬところ、身近なところにレイシズムは浸透している、と語っていたけれど、最近それを実感することがあった。そんな時、どう応答すべきか、ということも考えながら編んだ一冊です。 twitter.com/NatsukiYasuda/…
ポーランドでも収容施設内でのハンガーストライキがあり、支援者の方にお話を伺った。「内部からはインターネットのアクセスが限られ、収容生活の中で自殺を考える人も」という深刻なお話。「実は日本の入管ではネットのアクセスは全くなく、2007年以降、17人が亡くなっている」と話したら驚いていた。
入管側はビデオ開示に応じられない理由として、ウィシュマさんの「名誉・尊厳」も掲げてきた。なぜそれを、ウィシュマさんが生きている間に守らなかったのか。
看護師の問いかけにうなずいたことを、ウィシュマさん本人が「述べた」ように記載。ウィシュマさんが吐いてもすぐ食べ物をスプーンで口に入れられていたと遺族代理人が証言した場面も、報告書でただ、「食べた」としか書かれていなかった。次々露呈する「内輪調査」の限界。 tokyo-np.co.jp/article/182266
「もうこんなことやめるように“大きい人たち”に伝えて」と、片足を失った8歳のサラさん。母がこう続ける。 「子どもには、戦争にどんな勢力が関わっているかなんて分かるはずがないんです。ただただ“力のある人間”がやっていることをやめてほしいと、サラは伝えたいんです」 d4p.world/news/17250/
今年4月、コリア国際学園の入学式で短くスピーチをする機会を頂きました。学校の床には焼け跡が痛々しく残っていました。入学式に向け、在校生たちが心を込めて準備を進めていた時期に起きた事件。繰り返さないためにも、真相の解明を。 mainichi.jp/articles/20220…
安田浩一さんとの共著、『外国人差別の現場』がまもなく刊行となります。対談に加え、入管や外国人技能実習制度についてもそれぞれ綴っています。私は昨年3月に名古屋入管で亡くなったウィシュマ・サンダマリさんのことを中心に書きました。明日8日、国賠訴訟が始まります。 d4p.world/store/16859/
ヘイトスピーチ解消法施行から6年。京都・ウトロ地区の放火事件から浮き彫りになった課題とは。 《緊急に求められるヘイトクライム対策――戦争によって生まれた街から分断を超える知恵を》 d4p.world/news/16622/
「家族の名誉を傷つけた」として女性たちが殺害される「名誉殺人」の問題がいまだ根深く残るイラク北部、クルド自治区。近年、差別にさらされるトランスジェンダー女性の殺害や失踪も相次いでいます。自身もトランスジェンダーである女性がインタビューに応じてくれました。 d4p.world/news/17001/
昨年の3月、名古屋入管で亡くなったウィシュマ・サンダマリさんの妹、ワヨミさんが再び来日。来月には裁判の期日が控えています。今滞在しているイラクからも、心を寄せたいと思います。 《人間に生まれてきて、よかったです》――ウィシュマ・サンダマリさんが生前綴った言葉 d4p.world/news/15543/
京都・ウトロ地区を放火した男性が、朝鮮半島ルーツの人々の対する差別的動機を語っていることが報じられています。こうした事件は"たまたま起きた"のではなく、すぐにでもできるはずの対策が放置されてきてしまった結果ともいえます。今緊急に求められていることとは。 d4p.world/news/16622/
2年半ぶりに、イラク北部、クルド自治区に来ました。シリアから避難しているご家族と再会。ようやく写真をお渡しできました。 #D4P
性被害について声をあげることは、戦時下でなかったとしても困難なこと。軍事侵攻後の被害を訴え出ることの難しさを、現地の支援者や警察への取材を通して、伊藤詩織さんが伝えています。ウクライナ取材報告、ぜひお聴き下さい。 youtube.com/watch?v=KQsFCN… #d4p
兄の誕生日。生きている私が受け取った「宿題」を、毎年、考える。 今日、私が支えにしているこの言葉を、改めて届けたいと思う。 「弱かったのは、個人でなく、社会の支えでした」。 d4p.world/news/4297/