376
《貧しい国の出身だから、姉は、収容施設の中で、ちゃんとした医療を受けられなかったのだろうか。
私たちが貧しい国の出身だから、姉の死後、どんなに頼んでも、姉の映像をすぐに渡してもらえなかったのだろうか》
(ウィシュマさんの妹、ワヨミさんの意見陳述より)
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亡くなる前日、苦しそうにうめくウィシュマ・サンダマリさんの前で「(あのお医者さん)かっこいい」などと談笑する看護師や職員、ベッドから落ち、職員が来るも素足が床についた状態で放置されるウィシュマさん――金井真紀さんの絵と共に、視聴した映像について記事にしました。
d4p.world/news/20001/
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「高齢者は集団自決」のような言説は、特定の人々を「社会の害」のように扱い、命に優劣をつけて「選別」する優生思想そのものだと思う。それが次世代に浸透していくことの、恐さ。過去記事、改めて。
《“内なる優生思想”に気づいたとき、私たちは何を選択するべきか》
d4p.world/news/2775/
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「虐殺は、言葉からはじまった」
「ある日突然、アウシュビッツが作られたわけではない」
今の日本は、ヘイトとホロコーストの間のどこに立っているのか。
石岡史子さんのお話、ぜひ聴いてみて下さい▶ youtube.com/watch?v=jS1Zcv… #D4P
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"集団自決"を促す発言を繰り返す人物に、「権威」を与えるメディア。「こういう考えもアリなんだ」「これは言っても許されるんだ」、むしろ「こういう言説の方が”ウケがいい”んだ」という価値観がじわじわと次世代に浸透したとき、「不要な命」扱いされた誰かがより簡単に切り捨てられていくのだろう。
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3度の難民申請をしていたカチン族のラパイさんが、ようやく在留資格を得た。「私と同じように命が危なくて、申請を繰り返している人たちがいます。それは、何度も入管が間違った判断をしているということ」。政府はなぜ今、複数回申請者を送還の対象にしようとしているのか。
okinawatimes.co.jp/articles/-/110…
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今朝のサンデーモーニングでもお話しましたが、「はだしのゲン」は「説明に時間や手間がかかる」という指摘。それは教育の中で惜しんではいけない時間では。この作品は原爆被害の過酷さはもちろん、言論弾圧や差別、軍国主義の問題などが盛り込まれ、今こそ直視する必要があるものが多々ある。
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切明千枝子さんの語りは、原爆投下以前の「軍都 廣島」の話から始まる。中国の兵士を差別用語で呼びながら「万歳万歳」と港で送り出す子どもたち、弾薬庫に動員された日々。削除の問題に揺れる「はだしのゲン」で描かれた社会の様相にも重なる。
d4p.world/news/19350/
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《貧しい国の出身だから、姉は、収容施設の中で、ちゃんとした医療を受けられなかったのだろうか。私たちが貧しい国の出身だから、姉の死後、どんなに頼んでも、姉の映像を渡してもらえなかったのだろうか》
ウィシュマさんの妹、ワヨミさん意見陳述を冒頭でお伝えしました▶ youtube.com/watch?v=n8oCK5…
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職員は「作業」が終われば「外界の常識」に戻っていく。被収容者はその「非日常」に閉じ込められたまま。その職員一人ひとりに責任は「ある」と思う。ただそれ「だけ」に矮小化しては、同じことが繰り返される。誰かを人間扱いしない組織や仕組みは、そこで働く人たちにも非人間的であることを求める。
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ウィシュマ・サンダマリさんの入管内映像、公開法廷での上映がようやく決定。1月の進行協議で突然、国が上映を拒んだという。これまで通り「保安上の理由」などを掲げて。入管法や統一地方選への影響を見越してなのか。それは「保身上の理由」では。冒頭で伝えました▶youtube.com/watch?v=n8oCK5… #d4p
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冒頭で、トルコ・シリア国境周辺での地震被害について、とりわけシリア側から届いている声についてお伝えしました。地震以前から、多くの人々が爆撃などで倒壊した建物をかき分け、大切な人を、街の人を、必死で救出してきた。12年近くも。民間人の死者は国連の推計でも30万人を超える。 twitter.com/NatsukiYasuda/…
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ベトナム戦争中の、韓国兵による虐殺被害者の声を伝える映画『記憶の戦争』。ここでも登場するグエン・ティ・タンさんが起こした裁判で、今日、民間人虐殺事件に対する韓国政府の賠償責任を認める初の判決が下された。映画の監督、イギル・ボラさんへのインタビューはこちら。
d4p.world/news/13544/
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「私たちの置かれた状況は、なぜウクライナほどの関心を集めないのでしょうか?信じる宗教が違うからでしょうか?私たちの目の色や肌の色が違うからなのでしょうか?」
多くの人々が過酷な避難生活を続けるシリア北東部で出会った人の言葉。
d4p.world/news/17250/
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この『娘は戦場で生まれた』は、激戦地となったシリア・アレッポの街を、生活者、そして女性の視点から撮影し続けた映画。母は子守唄を歌いながら、爆撃のとどろく夜を越えた。監督にインタビューした記事はこちら。今、改めて観てほしい映画。
d4p.world/news/2643/
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トルコとシリアの地震被害、一刻も早く多くの支えが届きますように。瓦礫をかき分け、大切な人々を探し続ける住民たちの様子が報じられていますが、とりわけシリア側では地震以前から、12年近く爆撃などで倒壊した建物をかき分け、救援活動を続けてきた人々がいることにも、同時に思いを寄せられたら。
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こうしたことが起こる度、「言論の自由」「表現の自由」が掲げられるけれど、それは「差別の自由」ではありません。
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「書物が焼かれるところでは、いずれ人間も焼かれるようになる」という、ドイツ系ユダヤ人の詩人、ハインリッヒ・ハイネの言葉を、石岡さんの話を聞きながら思い出していた。学術や文学、あるいはメディアに対し、権力が支配を強めようとするとき、とりわけ警戒しなければならないのだと思う。 twitter.com/NatsukiYasuda/…
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荒井首相秘書官は更迭になっても、「社会が変わってしまう」と発言した岸田首相自身はそれ以上の責任を取らないのだろうか。
「差別禁止」ではなくLGBT「理解増進」法案に留まり、それさえも通らない「土壌」自体に切り込む必要があるはず。
d4p.world/news/19913/
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性的少数者への差別発言が相次ぐのも、こういう法案を平気で再提出しようとするのも、根底は同じなのだと思う。難民申請者を送還の対象にするもの、帰国できない事情を抱えた人たちに刑事罰を科そうとするのも、国をあげて差別を「推奨」しているようなものだから。
d4p.world/news/19702/
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そもそも「国家にとって利益があるか」ではなく、「法律上の婚姻制度外に置かれて不利益を被っている」人たちが現にいる、という視点での法整備が必要なのだと思う。
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「首相には申し訳ない」「やや誤解を与える表現」「差別的なことを思っていると捉えられたとしたら撤回する」は「謝罪」ではありません。謝る方向も違えば、発言の受け取り手の問題に矮小化している点も問題。これで「禊は済んだ」にしてしまうと、また繰り返されてしまう。
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それに加えて大学教授から「生殖可能性がない以上、国家が保護すべき利益が見当たらない」という発言まで飛び出してきたので、こちらも再度、シェア。
「婚姻の目的=生殖」であるかのような主張の暴力性。
【エッセイ】子どもを産まないことは“不完全”なのか
d4p.world/news/17628/
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ばらばらと書いてきてしまったので、まとめました。「謝罪・撤回」は「幕引き」ではないし、そもそもあれは「謝罪」ではないし、「言語道断」というなら一刻も早く法整備を進めるべき。防衛費は「欧米並みに」と急ぐ一方、人権問題への対処は国際基準からかけ離れていく日本。
d4p.world/news/19913/