102
「戦争がはじまるとね、僕たちはチェスの駒なんだ。チェスは駒ばかりが傷ついていく。駒を動かす人は決して、傷つかない」。いつかのイラクの友人の言葉を思い出す。
ウクライナから追いやられてしまう市民も、「チェスの駒」ではなく人間なのに。
nikkei.com/article/DGXZQO…
103
ヘイトを繰り返す候補者が20万票近く獲得したのは深刻だけど、彼だけの問題ではない。小池氏は「関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者を追悼する式典」への追悼文を取りやめ、”様々な事情で犠牲になられた方々”という曖昧な文脈に回収している。こうした態度は差別する側に「お墨付き」を与えてしまう。
104
サンデーモーニングでよくご一緒しました。最後は3月、赤木俊夫さんの手記公開直後。「私も長いこと役人でしたが、文書と記録は役人の命。不利なことをなかったことにするのはありえない。赤木さんの死に、粛然と対応してほしい」。そう語っていました。まだ実感がわかない。
www3.nhk.or.jp/news/html/2020…
105
長崎市の田上市長の平和宣言、日本政府に核兵器禁止条約に参加するように要請し、いまだ被爆者と認定されていない人々への救済を求めた。「黒い雨」訴訟の判決直後、強い訴えかけだった。安倍首相はどちらにも、一言も触れなかった。「平和」とは、行動が伴わなければただの言葉で終わってしまう。
106
技能実習生のベトナム人男性が建設会社で2年間にわたり、執拗な暴行を受け、暴言を吐かれ、差別的な扱いを受けていた問題。加害者側の元従業員男性4人は、全員不起訴に。肋骨が3本折れるケガまで負わせ、証拠動画も残っているにも関わらず、それは「罪」ではないのだという。
digital.asahi.com/articles/ASQ84…
107
私がとても支えられている、自殺対策に携わる人が、ポスターに使った言葉。
「弱かったのは、個人でなく、社会の支えでした」
この言葉をもっと届けたい。
108
片足を失ったシリアの少女が、「もうこんなこと止めてって、”大きい人たち”に伝えて」とつぶやいたことがあった。「戦争を始めた人が誰なのかなんて子どもには分からない。だからこう表現するしかなかったのよ」とお母さん。そして今、ウクライナで同じ思いをしている子どもたちがどれほどいるか。
109
今報じられているのは飽くまでも検察庁法改正案成立「見送り」。意思決定のプロセスを明らかにせず、議事録も残さない、という問題の根っこが変わらない限り、権力を私物化するような動きは繰り返される。「次の選挙までにほとぼりが冷めるだろう」と思わせないために、何ができるかが問われている。
110
これまでの過程でとりわけ危機感を持ったことの一つが、「法解釈変更」という非常に重大な経緯を示した文書を「口頭決裁で問題ない」としたこと。協議文書には日付さえ記されていなかった。この抗議の声は、その積み重ねの上にあるのだと思う。 #検察庁法改正案に抗議します nikkei.com/article/DGXMZO…
111
菅首相会見、「一人一問ずつ質問」「質問が終わったら自席に戻る」「自席からの追加質問はなし」のアナウンスは今日も変わらず。つまり、答える側がいくらでもはぐらかしたまま逃げきれてしまう。
112
暴力に抗い、民主主義を保つ意思を、ここに示します。また、犯人の出自、属性に関する憶測が飛び交っている事態に危機感を抱きます。書き込んだり、拡散する前に、「再考」を。それが、暴力の連鎖を止める一歩です。
d4p.world/news/17737/
113
「桜を見る会」に「まだやってるの?」という声があるけれど、正確には「まだまともな説明してないの?」だと思う。もちろん、元首相側が。
114
「男性だけ徴兵されているのに、男女とも選挙権があったら不公平」。女性に選挙権がなかった時代について、こんな声が届いたことがある。選挙権は、命を危険にさらすことへの「対価」ではない。そもそもそんなリスクに誰も晒されないために、多様な声が反映される選挙制度が必要なのだと思う。
115
森喜朗氏の会見、記者の質問を遮るように発言したり、開き直るような態度をとったり、「いくつか発言します」という記者に「一つにして」と注文をつけたりしながら、「女性がたくさん入っている会議は時間かかる」発言について問われ「最近女性の話聴きませんから分かりません」と。さらに後退。
116
「野党は批判ばかり」に対して、「いや、提案もしていきます」と批判を引っ込めていけば、結局、より力を持つ側の土俵に都合よく引きづり込まれていくことになるのだと思う。批判そのものに意味があり、今後も不都合をあやふやにさせないために批判し続ける、と堂々と言っていいはず。
117
今朝のサンデーモーニングをご覧下さった皆さま、ありがとうございました。森喜朗氏の中身の伴わない"謝罪"がまかり通れば、これがまるで"とるに足らない問題"かのような誤ったメッセージを、日本社会に、国際社会に、次世代に発してしまう。だから今日も、わきまえない、黙らない。
118
アウシュビッツでの収容を生き延び、35年間アウシュビッツ・ミュージアムの館長を務めたカジミエシュ・スモレンさんは生前、今を生きる若い世代にこう、語りかけていたそう。
「君たちに戦争責任はない。でも、それを繰り返さない責任はある」
d4p.world/news/6349/
119
TIME誌、2020年の「世界で最も影響力のある100人」にジャーナリストの伊藤詩織さん!映画『娘は戦場で生まれた』のワアド監督も!
time.com/collection/100…
120
サンデーモーニングで時間がなく触れられませんでしたが、クーデター前から弾圧を受けてきた少数民族の女性が、「今日本から送還されたら死んでいいと言われているのと同じ」と話していたこと、彼女のような3回以上難民申請をしている人を送還可能にする法律に変わろうとしていることを伝えたかった。
121
荒井首相秘書官は更迭になっても、「社会が変わってしまう」と発言した岸田首相自身はそれ以上の責任を取らないのだろうか。
「差別禁止」ではなくLGBT「理解増進」法案に留まり、それさえも通らない「土壌」自体に切り込む必要があるはず。
d4p.world/news/19913/
122
「写真家がなぜ政治に発言するの?」と聞かれることがある。似たような言葉があふれている。「歌手がなぜ」「俳優がなぜ」「スポーツ選手がなぜ」と。けれども政治や社会を考えることは、生きることそのもの。そう教えてくれたのは、坂本龍一さんでした。
123
杉田水脈氏が問題なのはもちろん、気がかりなのは防衛副大臣の井野俊郎氏。法務政務官時代、「難民認定をちょっとだけかじった程度(本人談)」で、難民認定すべきと法務省職員から報告されたケースにサインを拒否した、と公言する人物。人の命を、人生を何だと思っているのか。
mainichi.jp/articles/20210…
124
ロシア軍がシリアで無差別な空爆を繰り返し、凄惨な事態を引き起こしているときに、どれほど世界は関心を払ってきたのか、とシリアから逃れた人から声が届く。「自分たちを本当に苦しめてきたのは、世界から無視されていることなんです」と切実に語ってくれた方の顔が思い出される。
125
先日多くの聴衆の前で「子どもはいる?」と尋ねられ、「教育について聞きたかったけれど、あなたには子どもがいないの」と繰り返し言われたことがありました。自分の産んだ子がいなくても、子どもたちのことを社会のこととして考え、語っていくことはできる、と思っています。
d4p.world/news/17628/