アニメーターになる事だけを目標にするだけだと目標を達成しても失速します。どんなアニメーターになりたいかをイメージして、達成するために自分に欠けている要素を日々埋めていくのです。ありのままの自分を認めて欲しくてもそれは甘い考え。時間をかけてもいいから自分で自分を育てていきましょう。
仕事に集中しないアニメーターをどうしたら良いかなんて会議は無駄。嫌われるのを覚悟して席近くで見張るしかない。それでも仕事しない人の拘束費は削る。ちゃんと仕事をしてる人にはより手厚く、さぼる人には毅然とした対処を。才能があると甘やかして人を堕落させない事。アニメの神様は見ています。
片渕須直監督からの御伝言。コントレールを次回受験する方は身近な人物、動物(たぶん日本的な牛や馬、犬や猫、野鳥)をスケッチする事を心がけてください。ポートフォリオには1枚の完成画よりも、小さなスケッチで色々なポーズを描いたもの、日々出会うさりげない日常を描いたものがより望ましい。
言わずもがなですが、画面構成の力があるとアニメーターにとっては強い武器になります。最近の作品では3Dで作成された背景原図が用意されるケースも増えているようですが、アナログの背景原図を一から起こせる人は貴重です。『母をたずねて三千里』などの良い構図の絵を見つけて模写してみませんか。
絵が上手なのに何故か魅力に欠けたり、逆に画力はつたなくてもとても惹きつけられる事があります。描き手の内面、素敵だとか可愛いとか自分の感動を絵に込められているかどうか。いくら画力が高くてもそこが欠けると魅力は半減します。身近にいつも素敵を見つける気持ちは持ち続けてほしいと思います。
知る限りのジブリ作品ではタイムシートはベタ打ちが主流でした。基本は紙でパラパラして動きを確認する前提で作業するから最初から乱れ打ちはしない事が暗黙のルールでマナーなのです。物足りない時の応急処置で監督が乱れ打ちの指示を出していたものでした。ベタ打ちのシートは見易く美しいです。