6月に訪れたトルコの市場は、サクランボとアンズがあふれていた。黄色からオレンジ色、赤、暗赤色までの色合いが、目にまぶしかった。イスタンブール旧市街、エジプシャンバザール周辺では、さかんに味見をすすめられた。さくらんぼだけ食べてみたが、日本のものより酸味が強く、野生味が感じられた。
イスラム教徒の断食月、ラマダンがきのうから始まった。日中の断食終了とともに、街には篤志家が提供する食卓があちこちに設置され、人々が集まってくる。イスラム教徒の一体感が感じられる場面。カイロの高架橋の下にも毎回設置されていた。喧騒と人の波、エジプトらしい風景。
エジプトのファストフード代表「コシャリ」に、お湯をいれて5分で完成のインスタント商品があるらしい。パスタ、コメ、豆が主体で、唐辛子ソースや酢、揚げタマネギをふりかける。腹にたまることでも有名。世界中にいるエジプト移民が伝えて、カップラーメンのように世界に広まっていくのか。 twitter.com/7usfahmy/statu…
アラビア半島の砂漠では冬、雷鳴とともに激しい雨や雪が吹きつける。「砂漠のトリュフ」と呼ばれるチュマアは、その水分により成長し、地面の割れ目から顔をのぞかせる。コリコリとした食感と淡白な味わい。ヨーロッパの白・黒トリュフとはまた違った味わいで、人間の食文化の多様性を実感させる。
アラブ圏でシャワルマ、トルコでドネルケバブと呼ばれる回転する肉塊をそぎ切ってパンなどにはさむ軽食。シリア圏では薄焼きパンに巻いて、それを鉄板で焼いて完成というスタイルもある。パンのパリパリ感が独特。同じ起源でも、地域で独自の変化を遂げているので、街歩きの楽しみのひとつになる。
ひよこ豆のペースト「フムス」(ホンモス)の盛り付けは、特にアラブ圏では、ペーストで土手を作って中にオリーブオイルを注ぎ込むことが多い。さらにゆで豆を落としたり、パプリカパウダーを振りかけたりも。ザクロやミントを添えているのはシリア・ダマスカスで食べたもの。いかにもシリアらしい。
秋を感じさせる、柔らかい自然の色彩が、むしろ目にまぶしい。トレイに盛られた柿とイチジク。中東でも、「kaki」と呼ばれることもあり、けっこうポピュラーな果物。トルコ東南部、ガジアンテプの市場にて。
「岩手県と中東に一体どんな関係があるんだ」という声にまじめに答えようと書き始めて、1回目で止まっているシリーズ。奥州平泉とエジプトには黄金文化という共通点がある。エジプト野菜を栽培して麺まで作った発想の背後には、そうした歴史的・文化的な文脈があるとみた。 note.com/cafebaghdad/n/…
#カワグチスタン のお隣、コシガヤにあるトルコ・クルド料理店「スカイ・カフェ&レストラン」。トルコ南東部の郷土料理が常時食べられる素晴らしい店。本館横のアネックスでは、窓から青々とした稲穂を眺めながら食べられる特典付き。秋には黄金の稲穂をめでながら、ケバブをほおばれるはず。
中東菓子クナーファを2種類食べられるお得なセット。パリパリの麺の外皮の中には、トローリとしたチーズが。クナーファで有名な、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ナブルスの名店で修業した店主が営む。東京・国立にあるシェア商店「富士見台トンネル」に出店。原則毎週水曜日で、次回は4月26日。
きのう、東京・神宮前の在京トルコ大使館であったイベント。イスタンブールから来日した、マスターシェフのアイハンさんの手による作りたての #バクラヴァ が披露された。11日、百貨店「松屋銀座」の地下1階にバクラヴァ店「ナーディル・ギュル」がオープン。 #ナーディルギュル
古民家風カフェの2階ギャラリーに、中央アジアの刺繍布スザニが壁一面に飾らる。スザニ収集家・美濃正氏のコレクション。ソ連崩壊後、国外に流出したものをイランやトルコなどで買付けたもの。美濃氏自身は一度も現地を訪れたことがないそう。ソ連時代のありし日々の手工芸品。東京・清瀬「縁」にて。
乾燥させた香草ディルがまぶされた長粒米のピラフ。さわやかなハーブの香りが鼻腔をくすぐる。イラン料理の「サブジ・ポロウ」。千葉県佐倉市の工業地帯にあるインド・イラン料理店「サダフ」のランチビュッフェの一品。これもイラン独特の料理、ご飯のおこげ「タフチン」。これが食べ放題とは魅力的。
ルーマニア刺繍が施された民族衣装は素晴らしい。以前、東京のルーマニア大使館に飾ってあるのを見て、しばし見とれた。民俗研究者で写真家のみやこうせいさんは、ルーマニアを「世界のまんなか」と表現している。生活に根ざした美しい文化を生み出す土地が、中心にあり続ける世界であって欲しい。
日本ではマグロのテールステーキぐらいでしか見かけない魚の輪切り。中東では、割と普通に見かける。分厚い肉を焼く感覚に近いのだろうか。市場でも、サーモンや大型魚は輪切りタイプが多いかも知れない。トルコでは、小さいサバのような青魚を網焼きにして出されたこともあった。みた目にも面白い。
世界の朝食が月がわりで食べられるカフェ「ワールド・ブレックファスト・オールデイ」。10、11月はレバノン。乾燥ミックスハーブ「ザアタル」が塗られたパン、ヨーグルトチーズ「ラバネ」、アラブ菓子クナーファを朝の東京で食べられるとは。外苑前、吉祥寺、銀座に店舗あり。 neol.jp/food/116873/
正月が終わってもまだ飽き足らず、色々な味付けで美味しいもちを食べたいという人は、岩手県一関市を訪ねることをおすすめする。市内中心部や郊外の道の駅内のレストランなどで食べられる。以下は、餅を食べられるレストランのリスト。 hiraizumi-dmo.jp/mochi/foodlist/
モロッコ の古都、フェズの陶器コセマは、アラベスク幾何学文様や、先住民ベルベル人の伝統デザイン、果ては中国風や日本の伊万里風など幅広いデザインがある。アラブ式コーヒーを入れるカップは当然としても、和食を盛りつける皿にもしっくりくる気がする。フェズの小間物屋にたくさん売っていた。
クルディスタンを含めたイラクの豪華な外食といえば「クージー」。ご飯の上に羊の骨付き肉がドンと乗り、そこにトマト味のシチューをかけて食べる。イラクの人たちが「世界一」と自賛するイラクの羊肉を存分に楽しめる。
中東でクルミは、とても存在感がある。シリア・ダマスカスの市場にところ狭しと並ぶ実を見れば明らか。トルコ・アナトリア高原の街カマンに立つクルミの像をみても明らかだ。デーツなど他の食材と組み合わせれば、不思議な化学変化を起こして、相手の良さを引き立てる。脇役の役割をしっかり果たす。
「地球の歩き方」の奇岩・巨石編にはのっていないみたいだけれど、サウジアラビア北部タイマにあるこの岩にはひかれる。どうなればこんな形になるのか...イスラム教聖地の国にある「イスラム以前」の巨岩墳墓群として知られるマダイン・サーレハ遺跡から近いようなので、両方合わせて訪ねたい。 twitter.com/DanyalGilani/s…
さいたま市の住宅街にあるカフェでクルド料理食べ放題ビュッフェ。チーズとほうれん草をはさんで焼いた甘くないクレープ、肉をナスではさんで焼いたケバブなどを、ひきわり小麦ブルグルと。東京・十条の「メソポタミア」に続き、首都圏にクルド料理店ができたのはうれしい。 note.com/joycooo/n/n216…
東京・新大久保近辺に蘭州牛肉麺の店が続々。東新宿の新店は、あの「山西亭」と同じ建物だそう。山西亭は、猫の耳の麺や、ハダカ燕麦を使った蜂の巣のような形の麺がうまい店。広尾には、西川口の「ザムザム」がやって来るし、東京の蘭州ラーメン地図がどんどん塗り変わる。 note.com/joycooo/n/n13e…
東京駅近くの蘭州ラーメン店。ハラール表示があるからなのか、アジアからのイスラム教徒とおぼしき観光客の方々で賑わっていた。日本で蘭州ラーメン店は、これからまだまだ増えていきそう。選択肢が増えるのは良いことだと思う。グラントウキョウサウスタワーの地下1階にある「馬子禄牛肉面」にて。
集落は、文字通り、住居が「集まっている」のが普通だが、岩手県の北上川流域には、「散居村」と呼ばれる防風林に囲まれた家々が点在する地域がある。花巻市の円万寺観音堂からの風景。田植えを控えて水が張られた水田がキラキラ光っていて、かすみの向こうには北上山地がぼんやりとみえた。