首都テヘランのとあるイラン人家庭を訪ねたときに出てきたフルーツバスケット。日常生活でアートとポエムを楽しんで生きているのがイラン人。客を喜ばせようというサービス精神も旺盛。ペルシャ文明3000年で培われたもの、日本人が見習うべきことは多い。ちなみにキュウリは果物のカテゴリーに入る。
砂漠の国サウジアラビアで、のどの渇きをいやしてくれる、通称「サウジ・シャンパン」。ソーダで割ったリンゴジュースに、フルーツを浮かべた冷たい飲み物。アルコール飲料が禁止されているサウジのレストランで、ノンアルビールよりもポピュラーな食中ドリンク。
中東のお菓子には、ピスタチオがふんだんに使われる。イラン・テヘランで、クラッシュ・ピスタチオでクリームをふさいだ菓子パン(コロネ)を発見した時は驚きだった。シリア・ダマスカス旧市街地の老舗アイスクリーム店の味には、ピスタチオが欠かせない。トルコ・クルディスタンの菓子は緑が鮮やか。
秋、ザクロの旬がやってきて、中東の市場では、宝石のような粒が詰まった果実が並べられていることだろう。イランでは、洋風タルトの上に乗せられているのを見た。エルサレムでは、ザクロをかたどった真っ赤な陶器を見かけたこともある。長い歴史の中で、人々に愛されてきた食べ物だからだろう。
中東で食事とともに飲まれるノンアルコール飲料としては、ヨーグルトドリンクのほかに「サウジ・シャンパン」がある。飲酒が禁じられているサウジアラビアで編み出された。ソーダで割ったリンゴジュースにフルーツを加える。乾燥気候で渇いたのどを潤すためのアラビア半島の新しい伝統。
ターキッシュ・ディライトとも呼ばれるトルコのお菓子「ロクム」。バザールなどでは、巻き寿司のように一本単位で売られているところも多い。ピスタチオを中心としたナッツ類は重要な材料になる。餅のように柔らかい生地とナッツの歯応え、そして最近ではカラフルな色彩が重要ポイントに。
京都観光に訪れたイスラム教徒の女性向けに、和の模様のヒジャーブをレンタルする店が登場した。レンタル着物で写真撮影するのが人気なのに着眼した新ビジネス。現在20種類、将来は50種類の品ぞろえを目指すそう/ nextshark.com/kimono-wagara-… @@NextSharkより
日本伝統の着物に、中東の刺しゅう布地で作った帯。これほど違和感なくとけこむとは、驚き。刺しゅうは、パレスチナ難民キャンプの女性の手作り。着物の柄は「お手玉」。両者の美意識の調和は、両者の魂の調和の進展に期待を抱かせる。東京・表参道のギャラリーで20日まで開かれているICEJの展示会で。
SNS、いやインターネットがなかったころ、海外旅行者は、主要都市にひとつはあったバックパッカーのたまり場の宿に置かれた手書きの情報ノートや、体験者の口伝えの情報を頼りに旅をした。ノートはコピーされ、結構なスピードで伝播していったはずだが、現代のSNSの拡散スピードには及ばなかった。
いまや「リトル・ダッカ」に変貌した東京の十条~東十条界隈の料理店&食材店マップ。惣菜店やハラールショップも多く生活密着。ベンガル・バングラデシュ系だけで、この集積。作者のじょいっこさんは「異国メシが好きな人は一日居ても飽きない町」だと太鼓判を押している。 note.com/joycooo/n/n0bd…
東京・新大久保「イスラム横丁」に少し前にオープンしたパキスタン系食材店「ナショナルマート」。ウリはフードコート。ハリーム、サモサ、焼き鳥まである。パキスタン菓子もよりどりみどりで、日本の既存のスイーツに飽き足らない人におすすめかも。店内は近隣の食材店よりかなり広々としていて整然。
大江戸線・西武新宿線の中井駅前に、アラブ料理店「シュクラン中井」が開店。サフランライスに柔らか羊肉煮が載るウーズィ・ラム、ラグビーボール型肉コロッケ「クッベ」のヨーグルトスープ煮。酸味とミントとニンニクがきいた味で夏バテ解消の予感。シェフはレバノン北部トリポリ出身で日本在住22年。
アフガニスタンで20年ぶりに権力を握ったタリバンのもとで、頭部を含めた全身を覆うブルカ着用が強制される社会が再来するのではと懸念。アフガン人ジェンダー研究者の呼びかけに応じて、民族衣装を着た女性の写真がSNS上に次々とアップ。ハッシュタグは #DoNotTouchMyClothes 「私の服に触れるな」 twitter.com/fari_sq/status…
ローソンで発売が開始された「バクラバ風くるみパイ」。製造者は山崎製パン。バクラヴァと比べてどうか、と必ず聞かれると思う。どちらかといえば、中央アジアの「パフラヴァ」に近いと思う。包装紙には「トルコの伝統スイーツ」との説明書き。沖縄以外の各県で一斉販売。#バクラバ #バクラヴァ
雑煮にいい加減、飽きてきたいう人には、岩手県一関市の団体が作った「もち料理データベース」が役立つ。変化球的なものも含めて、200種類のレシピを収録。中東っぽいものだと、モロヘイヤの草餅や、ピスタチオだれの餅もある。一関は「餅御膳」の伝統を継承するもちの町。 ichitabi.jp/feature/specia…
定規を使って精密に作られていく、幾何学文様のアラブ菓子。焼き上がったバクラヴァは、アラベスク・タイルのように美しい。北アフリカ・アルジェリアのお菓子は、デザイン性が重視されるものが多く、目でも楽しめる。 twitter.com/djazaircooking…
ペルシャでいちど途絶えた、にぶく金色に輝くラスター彩陶技法。日本の美濃焼の大家、加藤卓男・幸兵衛父子がこれを復活させたのは少し前の話。幸兵衛の窯にイラン人女性2人が弟子入りして手法を学び、ついにイラン人の手でラスター彩を再現。東京・広尾のイラン大使館で27〜29日、展示会が行われる。
東京・広尾のシリア料理店「ゼノビア」が、中野駅北口の商店街「サンモール中野」に新店舗を近日オープンとの情報。中野駅南口には老舗チュニジア料理店「カルタゴ」があるほか、徒歩圏の中井にはレバノン人シェフの「シュクラン中井」がある。冬に向かう中、「中野アラブ飯」が熱くなりそう。
富士そばが出した「肉骨茶そば」が好評らしい。豚アバラ肉や内臓を醤油や生薬と煮込んだ料理。富士そばのシンガポール駐在員が現地でハマったのがきっかけだそう。ジョージア鍋料理の松屋といい、羊串焼きのサイゼリヤといい、客の最大公約数を重視してきた姿勢が変わりつつある。時代のうねりを感じる twitter.com/mesitsu/status…
岩手県花巻市に残る、太平洋戦争で日本軍が使った「聴音壕」。周囲の音を遮るためのレンガ製の円筒。中に人間が入り、敵機襲来の音を耳で覚知して陸軍に電話で報告する。完全な形で残っているのは珍しいそう。レーダー開発に乗り遅れた戦時中の日本の情報収集の実情を、いつまでも後世に伝えて欲しい。
目のさめるような鮮やかな紫色。こんな色のオリーブの実があるとは知らなかった。トルコ西部の地中海岸ボドルムでとれたもののよう。味見させてもらったら、酸味がきいたさわやかな味だった。イスタンブールのアジア側カドゥキョイの市場通りで。
シリア・ダマスカスから来日した職人が作るバクラヴァの店がきょう午前、東京・練馬区関町北で営業を開始。スーパー「アキダイ」の店舗となりの惣菜・焼鳥店の2階に工房と販売スペースがある。今日売るのは昨日焼いたたもの。簡素なパックに入れてくれる。営業時間は10〜19時。年内は無休だそうだ。
きょうは冬至。昼が一年で最も短い日。前夜はイランで、「シャベ・ヤルダー」という祝祭日。ゾロアスター教ゆかりの行事でザクロやスイカを食べ、家族と過ごす。冬至は「光」が「闇」に勝り始める日ともいえるから、世界が明るい方向に向かうめでたい日。太陽のような果実を食べて、世界の復活を祝う。
羊あばら肉を、ヨーグルトとタマネギジュースに一晩漬け込んだ「シシリク」というイランのケバブの一種を焼いたら、「何これ!」というくらい美味しい。羊の脂が口腔にまとわりつく。ヨーグルトの乳酸が秘訣なのかも。羊はNZ産、ヨーグルトは岩手の湯田ヨーグルト。元はコーカサス地方の料理らしい。
東京・浜松町にオープンしたアラブ菓子・料理のテイクアウト専門店「ビブロス」。やはり、「シュクラン中井」のシェフだったナジーフさんが開いた店のようです。ビブロスとは、ナジーフさんの出身地のレバノン北部にある街の名前。充実のスイーツが詳しく紹介されています。 note.com/joycooo/n/nbc1…