もし、大使館や大使公邸に行くことがあったら、棚や壁にさりげなく飾っている、その国の工芸品をじっくり見てみて。写真は、イラン大使公邸にあったイランの細密エナメル細工。ペルシャの美意識が凝縮されている。ルーマニア大使館にあった刺繍たっぷりの民族衣装。飛行機に乗らずに海外を旅した気分。
京都観光に訪れたイスラム教徒の女性向けに、和の模様のヒジャーブをレンタルする店が登場した。レンタル着物で写真撮影するのが人気なのに着眼した新ビジネス。現在20種類、将来は50種類の品ぞろえを目指すそう/ nextshark.com/kimono-wagara-… @@NextSharkより
ゆでた羊の頭、足、内臓を細かく刻んで味付ける。ブルグルと呼ばれるご飯のようなひき割り小麦のピラフの上に乗せる。中東クルディスタンの羊丼。羊の脂の旨味がピラフに染み込んで絶品。「山だけを友とする」クルド民族のソウルフード。平地人を戦慄せしめる味。東京・十条駅前「メソポタミア」にて。
日本伝統の着物に、中東の刺しゅう布地で作った帯。これほど違和感なくとけこむとは、驚き。刺しゅうは、パレスチナ難民キャンプの女性の手作り。着物の柄は「お手玉」。両者の美意識の調和は、両者の魂の調和の進展に期待を抱かせる。東京・表参道のギャラリーで20日まで開かれているICEJの展示会で。
スマホもSNSもなかった時代、バックパッカーはどうやって旅したのか。倉庫の奥から「イランへの道」という情報ノートのコピーが出てきた。30年くらい前、イスタンブールの「ホテル・モラ」に原本にあったものをイランで誰かからコピーさせてもらったもの。詳細な手書き地図に旅への情熱が滲んでいた。
東京・高田馬場に先月オープンした中央アジア料理店「ヴァタニム」。羊肉入り手延べ麺「ラグメン」と、ナンでもなくヌーンでもない「ノン」。シシリクは隣の方のを撮らせてもらった。ランチ時、客のほとんどが中央アジア出身者。カウンターだけのこじんまりとした空間で、BGMはウズベク語のささやき。
クルド人が多く暮らし、ワラビスタンと呼ばれる埼玉県蕨市の隣の川口市で起きた、クルド人少女に対するひどすぎる仕打ち。小学校側は何が起きたかを明らかにすべき。日本には外からやって来た人(まれびと)を歓待する気風があったはず/ハーバービジネスオンライン hbol.jp/190019 @hboljpより
シルクロードの要地、イラン北西部タブリーズの大バザールが6時間にわたる火災で消失。死傷30人以上。パリのノートルダム大聖堂火災に続く歴史遺産の悲劇に、声を失う。2015年夏に訪れたが、うす紅色の美しい煉瓦壁の優雅な建築で、訪れた中で最も印象的な市場だった。もう、この世に存在しないとは... twitter.com/fresh_sadegh/s…
火災で焼失したイラン北西部タブリーズのバザール。2015年夏に訪れた時はラマダンの真っ最中。強烈な日射は小さな天窓を通って柔らかいライティングに変わった。イスラム教の礼拝の呼びかけが響いた。中世にタイムスリップしたような気持ちになった。そんな貴重な歴史遺産は、もうなくなってしまった。
横浜中華街の関帝廟前に、中東のワインなどを輸入販売する「エインシャント・ワールド」の店舗が6月1日オープン。トルコ・クルディスタンでキリスト教徒が醸造する「シルーフ」やレバノン山岳部にある醸造所「クロ・ド・カナ」などがある。いずれも日本での取り扱いはここだけ。「横濱バザール」2階。
歴史ある総合月刊誌「文藝春秋」が巻頭カラー写真特集で「日本の移民・難民レストラン」特集。東京・十条のクルド料理店「メソポタミア」も。日本に根付きつつある世界じゅうの多様な料理を、その国・地域・民族の歴史・文化とともに味わうという志向が広がりつつある。この特集を見て改めて思う。
パレスチナの難民キャンプの女性たちの手作り刺しゅうを日本で帯に加工した帯。東地中海地域の伝統的な幾何学模様が、花鳥風月の和服にも不思議と合う。キリスト生誕の地、ベツレヘムの民族衣装も展示。パレスチナ女性たちの経済的自立を支援するICEJ主催の展示会。東京・表参道「グルニエ」で29日まで
ところ変われば常識も変わる。「クルディスタンでは、ニンジンは果物」。東京外国語大学のクルド語講座の講師、ワッカス・チョーラクさんが教えてくれた。ちなみにイランでは、キュウリは果物。ニンジンもキュウリも、甘みがあるから、フルーツバスケットに盛られていてもそれほど違和感はない。
ペルシャでいちど途絶えた、にぶく金色に輝くラスター彩陶技法。日本の美濃焼の大家、加藤卓男・幸兵衛父子がこれを復活させたのは少し前の話。幸兵衛の窯にイラン人女性2人が弟子入りして手法を学び、ついにイラン人の手でラスター彩を再現。東京・広尾のイラン大使館で27〜29日、展示会が行われる。
前世は置物だったんじゃないか、と思えてくる猫、小梅。エジプト生まれの元捨て猫。立ち姿のまっすぐ伸びた脚は、カイロのみやげ物屋にあった、古代エジプト猫の石像に似ている。
にぶい金属のような輝きを失わない13世紀ごろのペルシャ陶器。美濃焼の大家が現代に復活させたラスター彩技法の原初の姿。東京・三鷹の「中近東文化センター」博物館の展示品。イランや欧米の博物館にいかなくても目の保養をすることが可能。明日から8/31まで武蔵野市民は通常1000円の入場料が無料!
東京・三鷹にある中近東文化センターの2階にあがる階段の壁にさりげなく飾ってあった、トルコの花唐草紋様のタイル。青と緑が基調で、涼しげな感じ。きょうから月末まで、予約なしで鑑賞できる「夏の特別開館」の期間らしい。 meccj.or.jp/news/2019/post…
埼玉県知事選挙で初当選した大野元裕さんは中東研究者でもあり、シリアやヨルダンの日本大使館に駐在した元外交官。イラク戦争直後、英国の東洋アフリカ研究院教授チャールズ・トリップ氏が書いた「イラクの歴史」を、大使館勤務時代の同僚や自身の子息らとともに翻訳して出版したことがある。
メソポタミアで数千年前から栽培されていたというイチジクは、人類と最も付き合いの古い果樹のひとつ。みずみずしい愛知県産を食べたところ、中東の乾いた気候が生み出す乾燥イチジクの味を思い出した。イランのカラカラに乾いたもの、トルコのしっとりしたもの、それぞれに味わい深いものがあった。
東京・十条の「メソポタミア」は、日本初のクルド料理店と言われるが、これまでも日本にクルド人が営むケバブの店などはあったはず。「メソポタミア」がそれらと異なるのは、文学や文化を紹介しながら、正面から「クルド」を打ち出した点にある。@cafebaghdad|note(ノート) note.mu/cafebaghdad/n/…
アラビア書道でいうと、日本の本田孝一さんも世界的に有名。測量でアラビアの砂漠などを踏破した経験に基づき、自然の中に溶け込むような、ユニークなアートを作りあげた。ロンドンの大英博物館にも作品が所蔵されている/カフェバグダッド @cafebaghdad|note(ノート) note.mu/cafebaghdad/n/…
食欲が減退する暑い夏に、冷たい汁ものを食べる食習慣は世界共通。そこにキュウリを入れるのも共通かも。トルコ人やクルド人はニンニク入りヨーグルトスープ(ジャジュク)、日本の宮崎県などでは、「冷や汁」という煮干し(いりこ)入り味噌のスープを。キュウリはせん切りか輪切りかの違いはあるものの。
ザクロを原料にしたアルメニア「ワイン」は酸味と甘さが調和した不思議な味。日本ではブルーベリーワインがいろいろ醸造されている。写真は岩手県岩手郡岩手町の「ルルとリリ」。地域おこし協力隊がプロデュースに尽力。冷やして飲めば高原のようなさわやかな芳味。東京・原宿で「いわてまち大縁会」。
サウジアラビアが9月27日から50か国を対象に観光ビザ発給開始との情報。オンラインか、到着したサウジの空港で申請・取得でき、発給代は440サウジリヤル(約1万2000円)。大型リゾート開発計画が報じられた古代ナバティア人の遺構マダイン・サーレハ(世界遺産)などに観光客が押しかける日は間近なのか。 twitter.com/business/statu…
サウジアラビアでは、コメと肉を豪快に調理した料理が楽しめる。地面に掘った釜でご飯と羊を蒸し焼きにするマンディ。羊肉の炊き込みご飯カブサ。濃厚なルーのカレー。マンディはイエメンから、カレーはパキスタンなどからきた。戦争、核開発構想、外国人労働者などサウジの問題がにじむ味でもある。