326
327
美濃が新しい国になるという
其も良かろう
しかしあの高政如きに
儂の命を預けようとは努努思わぬ
道三様の為なら心置きなく一踊りできる
儂も美濃一国で終わった
信長という男は面白いぞ
信長となら其方やれるやもしれぬ
大きな国を作るのじゃ
さらばじゃ
先代達の覚悟の瞳が美しすぎて
#麒麟がくる
328
殿上人でもない光秀が帝から文を頂いた感激で思わず声をかけてしまったり、幕臣である光秀が武家の棟梁である将軍との謁見の場で涙にくれて席を立ってしまったり、よくよく考えれば無礼が過ぎるのだけれど、どちらも光秀推しなので許されてしまう世界。二人の間で揺れるヒロイン。
#麒麟がくる
329
数十年来のアニメオタクゆえ、僧正役の緒方賢一さんがええ声で喋るたびに、阿笠博士やらアナライザーやら獅子丸やら一休さんの桔梗屋さんやらがぐるぐるぐるぐる回って困ります。
でも、緒方さんの大河出演は西郷どんから2回目。大御所の声優さん達は多くが元々は俳優さんなのですよね。
#麒麟がくる
330
331
「時間よ止まれ」
きっと来週はそう思う。
最終回は60分拡大版。それでも終わりは来て欲しくない。
いつまでも、この世界中の秋晴れを持ってきたような開会式で。
#いだてん
332
「明智様を案内いたしました」。
筒井の存在は無きもののように、背を向けたまま話を続ける松永久秀。振り返るのも光秀が座る左の肩越しだ。
そして満を持しての「のう!順慶!」
息詰まる会話、かと思えば「儂にどうしろというのだ」と愚痴る人間臭さ。吉田鋼太郎劇場はいつ見ても最高。
#麒麟がくる
333
たった2人で、初めてのオリンピック出場のために地球の裏側までやってきたコンゴの選手達。ヨンベとウランダ、2人で歌う国歌。
金栗と三島。日本初のオリンピアンとして東京五輪を前に何度も呼ばれた名前。苦しい日々だったけれど、今はもう、2人の笑顔しか浮かばない。
#いだてん
334
「蒸れないの?」
「誰も見てないときにたまにこうやって」
本当に仲の良かった姉妹ってそうなんだ。
疎遠になっていようが、生死の狭間に立とうが、長々と恩着せがましい言葉も説教の言葉も要らない。
何気ないやりとりでふっと笑い合える。
#鎌倉殿の13人
335
ははっ…
ふたりの軽やかな馬の運びに合わせ、信長が軽やかに笑う。
家康が肚の内に隠し持つものに気付いている。
それでも弟のように想う男の成長を喜んでいる。
それがもたらす結果を今だけは考えたくない。
ははっ…はははっ…
ただただ楽しそうな声が、だからこそ悲しげに響く。
#どうする家康
336
向かうは鶴山。ならば道三と高政どちらに付くのか明白。
しかし池端脚本はそのまま言葉にしない。
選ぶはあの、これまで何人もの役者が口にした台詞。
「敵は」。
光秀の行く先を知る時代劇ファン、歴史ファンをくすぐろうという狡猾さに気付きながら、乗らずにはいられない。楽しい。
#麒麟がくる
337
338
大事なのはこれから。自分が本当に鎌倉殿の妻として相応しいのかよく考えなさい。
御台所と呼ばれて恥ずかしくない女になんなさい。憧れの的なんだから、坂東の女の。
自分もその立場に憧れ、人知れず努力し、様々に足掻いて、最後はここに昇華したんだな。
亀の前の消息は以後知れぬ。
#鎌倉殿の13人
339
「信長様の御下知でござる」
秀吉に「猿の脳みそ」と揶揄された佐久間。
信長の手の癖を真似る、まさに猿真似しかできぬ。
#どうする家康
340
大江広元が剃髪している。
実朝の死後、多くの御家人が出家したけれど、実は彼の出家は病のためで暗殺の前だ。
「泣いたことがない」という冷静沈着な広元があの雪の日は泣いて引き留めたという吾妻鏡の話が今回使われなかった代わりに、実朝への彼の思いを表すものとされたのかな。
#鎌倉殿の13人
341
342
「若く見えるが、実はあなたとそう変わらない」
建保五年の満年齢は八田知家 75歳、三善康信 77歳。
でもどう見ても”アラ喜寿”じゃない肉体美。
トークショーで、市原隼人さんと山本耕史さんは地方ロケでもトレーニング場所を探すと言ってたな…って、平六お前も張り合うんかーーーい!
#鎌倉殿の13人
343
狩の際には袖括りで直垂の袖を縛り上げていたり、
勅を受け取るために、武士が朝廷に出仕するときの装束である水干(すいかん)に着替えたり。
子どもの頃は裃くらいしか分からなかった時代劇の衣装。様々な時代の大河ドラマを見続けることで知見が広がっていくのがとても楽しい。
#鎌倉殿の13人
344
小さい頃から想っていた
それは喜作も同じでした
先に気持ちを告げたのも
家同士の話を進めたのも
栄一より喜作が先でした
皆に背を向けて顔を歪める喜作
子どものように声を上げ泣いた
函館のあの敗走を思い出します
いつも自分の心に正直で
栄一に寄り添ってくれる
頼もしい従兄弟です
#青天を衝け
345
熊か猿か分からぬ得体の知れぬ生き物の生死を確かめるため、3段落ちのように、持ち上げることもままならぬ程でっかい石をぶん投げようとするちょっと天然の亀姫さま。
確かに最初からありました、その石。
#どうする家康
346
347
本多正信の名が出た途端、全員が立ち上がってわあわあ言い出して、いつもは斜に構えてる忠勝までが心底嫌そうに「あれはニセ本多じゃ!」って吐き捨てるの、それでこそ我らが嫌われ者本多サド!って思うし、今後もそれを軽く超えてくるであろう松山ケンイチの芝居にワクワクしてる。
#どうする家康
348
初陣のくせに偉そうな小僧が、はらはらと泣く。
仰ぐに足る主君を護って死ぬ夢を語って。
「お芝居じゃなくなったなって思えるぐらい、殿と対話できた気がした。これが“家康と忠勝”なのかもしれないって。僕はそこで役の感覚を掴んだ」
山田裕貴さんが本多平八郎忠勝になった瞬間だ。
#どうする家康
349
若き鎌倉殿を支えるもののはずの五人衆が、比企と北条のパワーゲームだけでみるみる膨れ上がっていく。
しかし頼家にはそのカラクリが見えていない。
自分が頼りないから人数が増えるのか。
思い通りやらせてくれぬ者達は皆敵だ。
目の前の味方を自ら振り捨てて、二代目は孤独に堕ちる。
#鎌倉殿の13人
350
北条時房は実際に蹴鞠の名手であり、そのため源頼家から可愛がられたとも伝わっています。
平安時代に貴族の嗜みであった蹴鞠は、この頃から徐々に武士の間にも広まっていきました。
#鎌倉殿の13人