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長良川の岸辺。珍しい真横からのショット。
十兵衛の甲冑の肩の桔梗がとても印象的で、なぜそう思うのか不思議だった。
父から、叔父から、水色桔梗の旗印を今日確かに受け取った。
父と叔父から受け継いだ大切な明智の里を、今日、捨てた。
#麒麟がくる
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ロケのはずやん……太陽にまで祝福されるドラマが、なんでこんな目に遭うん…
いつまでも待つから皆が創りたかったものを全うして…
#麒麟がくる
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自分がどう映るかとことんこだわらずにはいられない職人本木雅弘がすごいのか、戦をきっちり描くこの戦国大河を任されたチーフ演出大原拓がすごいのか。
何処をどう切り取っても一枚の絵のように構図が完璧だ。指先にまで神経が宿る姿が美しいのと同様に、この槍の画面への収め方たるや。
#麒麟がくる
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予告に使われた長良川を疾走する斎藤道三の映像が美しすぎて格好良すぎて、何度も見返した。
しかし、光秀が繰る馬もなんと美しいことか。
川面すれすれに据えられたカメラは、光秀よりも馬よりも、弾ける水飛沫にこそ焦点を定めている。
馬を美しく描くことは、大河ドラマの真骨頂だ。
#麒麟がくる
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向かうは鶴山。ならば道三と高政どちらに付くのか明白。
しかし池端脚本はそのまま言葉にしない。
選ぶはあの、これまで何人もの役者が口にした台詞。
「敵は」。
光秀の行く先を知る時代劇ファン、歴史ファンをくすぐろうという狡猾さに気付きながら、乗らずにはいられない。楽しい。
#麒麟がくる
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美濃が新しい国になるという
其も良かろう
しかしあの高政如きに
儂の命を預けようとは努努思わぬ
道三様の為なら心置きなく一踊りできる
儂も美濃一国で終わった
信長という男は面白いぞ
信長となら其方やれるやもしれぬ
大きな国を作るのじゃ
さらばじゃ
先代達の覚悟の瞳が美しすぎて
#麒麟がくる
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斎藤利政・斎藤道三の衣装大好き人間なので、鉄砲を撃つこの場面も「新しいそでなしか?」と思ったけれど、どうも不思議な形。
そうしたら振り向いて背中を見せてくれました。袖を肩口から大きく折り返し、余った袖先を背中で結ぶ。素敵。
#麒麟がくる
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慟哭する道三に一筋の西陽が差す。
ここはスタジオ。スタジオのはず。
逆光。反射。西陽。
この大河は光=照明に創り手の魂が込められている。
見過ごしがちなものに命をかけるスタッフがいる。
それは、血の慟哭のためにそれ以外のすべての感情が消えたガラス玉のような瞳にも。
#麒麟がくる
510
いくら台本どおりでも、いや、台本どおりだからこそ、道三からぶん投げられた槍をこんなにあたふたと受け止めるなんて、近習グッジョブ。
#麒麟がくる
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「み〜つけた♪」
街道が見渡せる廃屋。そこに潜み、己を値踏みせんとする美濃の蝮。
義父の眼にどう映るか、この姿。不敵な笑みを浮かべ、信長は再び前を向く。
古きものより新しきもの、美しきもの。その全てを見せてこい。これは父と私の戦。そう送り出した帰蝶の言葉を胸に。
#麒麟がくる
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重用=じゅうよう と十兵衛は言います。
「ちょうよう」では?と思われた方が多いと思いますが、実は戦前までは「じゅうよう」と読まれており、「ちょうよう」とは「重要」との差別化のため言葉の移り変わりの中で生まれてきた新しい読みだそうです。
流石色々と古典を大切にする大河!
#麒麟がくる
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帰蝶が選んだ衣装を「いつもどおりではないか」と信長は言うけれど、我ら視聴者は正装以外ではムシロを羽織って荒縄で縛ったような黄土色の姿ばかりを拝見してましたので…😅
ただ、尾張大うつけと呼ばれる「いつもの」信長のイメージにはピッタリですね。馬上で瓜。信長がくる。
#麒麟がくる
514
1週間分の食糧の買い出しに出たら、地元のイオンが急に「ゆかりの地」感を全力で出してきていた。
これを買うのは不要不急だろうか。
いや、先祖を敬い兵站を整えることは大事だな、うん。
#麒麟がくる
515
麒麟はなかなかこないけれど
嫁はくるし
木下藤吉郎もくるーーーーーーー!!!
#麒麟がくる
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「ここで何をしておいでです?」
煕子さまへ。
城持ちの武家のお嬢様でありながら一人の伴も連れず、鷹狩りをするほど館から離れた肌寒い街道に、荷物も持たずただ温石のみを胸にいきなり現れる貴女にこそ、その問いを投げたいです。
#麒麟がくる
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強い子になれ
声は大きくよい耳を持ちよく学べ
さすれば立派な征夷大将軍となろう
世を平らかにできよう
さすれば麒麟がくる
この世に麒麟が舞い降りると
わしはその麒麟をまだ連れてくることができぬ
無念じゃ
麒麟がくる道は遠いのう
我が力が足りぬ
己が非力のために、麒麟はこない
#麒麟がくる
519
パチリパチリと小気味よい音を立てているのはずっと竹千代の方だ。
あえて駒を映さない画面。
醉象が敵陣に入り成った「太子」さえ残っていれば、たとえ王将が詰まされても負けはしない朝倉将棋。
父の仇は目の前の貴方ではない。後継である私が、敵の懐に入った私が、今川を潰す。
#麒麟がくる
520
ひとりぼっちの若君。
親の愛情に飢え、褒められたい、喜んでほしい、それだけが行動基準であって、子どものように無邪気な信長15歳。
母に会うため逃げ出そうとしたのは僅か一年前。今や、仇を前にして敵である今川についた父は討ち果たされて当然、敵の懐に潜ると言い切る竹千代6歳。
#麒麟がくる
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父を殺した相手を前に、戦国というこの局面を冷徹に読んでいる竹千代。
人生何周目?というツッコミが多いようですが、家康は大河ドラマだけでももう20何周してるので…
#麒麟がくる
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普段ドラマを見ない家人が先週の録画を見て「今年の信長って染谷将太なんだ?なんか信長のイメージと全然違うね」と言うのを、内心で(ふっ。浅はかな奴め、今に見ておれ…)と黙って聞いていたのですが、本日の回で隣で「染谷将太凄い😳」とか言い出したので、染谷将太は凄いです。
#麒麟がくる
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信長が、型破りで領民に慕われ、父を愛するピュアなサイコパスとして丁寧に描かれる中で、開始から30分も経ってようやく出てきたと思ったら、不要な米を運ばされた理由にも思い至らず、相変わらずにぶちんの朴念仁として描かれる明智十兵衛光秀くん。
#麒麟がくる
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どこか見覚えのある明智の館に比べ、稲葉山城はロケでもしたのかと見紛う出来。鶯張りの廊下も耳に心地よい。なんと、一点もののセットだという。そして、TLでも絶賛される光の美しさ。これもスタッフのこだわり。
「ドラマを見て床の反射を気にする人はいないと思いますが」いえいえ。
#麒麟がくる