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何もしないまま日曜の夜を迎えるたびに「どうしよう何か休日らしい事をしないと」と右往左往している事を考えると、死期が迫った時に「どうしよう何か人生らしい事をしないと」となるのは確実なので、今のうちに人生っぽいイベントを突っ込んで自分を優しく騙してやらないといけない
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同じ孤独でも「パートナーがいないこと」よりも「世の少数派であること」の方が辛いので、「大量孤独死」と言われても「似たような奴が大勢いるなら別にいいか」という気分になる
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独りでいる事にはもう慣れというか特に何も感じなくなっているんだけど、その事を人に話したら「40歳過ぎたあたりで麻酔が切れてまた痛みを感じるようになるよ」と脅された
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西原理恵子の漫画で「神様が"もういいよ"と言うまで生きるのが人生」というセリフがあって、十代の頃は"もういいよ"を「完走おめでとう」的な意味で読んでたんだけど、今となっては「タオル投入」としか読めなくなった
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松屋で外国人客を見た。おぼつかない箸使いで牛めしを口に運び、恐る恐る七味をかけつつ無事完食。満足した様子で店員に礼を言い、箸を元の箱に戻して帰った。
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誹謗中傷よりも「◯◯チャンおはよーチュッチュ」みたいなやつの方が当人に悪意がないぶん対処に困るな
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「つまらない大人にはなりたくない」と無闇に人と違うルートを選択すると、「傍で見てる分には面白い大人」が出来上がったりする
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1961年、「手のひらを太陽に」で「ミミズだってオケラだってアメンボだってみんなみんな友達なんだ」と作詞した人が、1988年に「愛と勇気だけが友達さ」と書いている。この27年の間にやなせたかしに何があったのか。
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最近自宅の風呂が調子悪いので連日近所の温泉に通ってるんだけど、じっくり長湯した後にマッサージチェアで揺られていると明日への活力が湧いてきて、「会社行きたくねぇなぁ…」だったのが「会社行かねえ!!!」に変わってきた
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「世間に流されず、自分だけの幸せを探そう」みたいなやつ、ある意味では正しいと思うんだけど、度が過ぎると一般的な幸せを消化吸収する能力がなくなって本当に一人で生きることになる
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「人員は減らすが納期は早める。あと仕様追加したから作業効率を上げるよう各自工夫せよ」というファッキンな指示のもと連日終電まで仕事してた。納期には間に合ったけど、その裏にあるのは工夫じゃなくて「影響範囲の小さい所から順に手を抜いていく」というリアルジェンガだったりする。
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人が人生を踏み外す体験談、匿名掲示板の頃はお話として見ていられたけど、SNSになって人間の解像度が上がったことで笑って読めなくなった
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「お一人様でも大歓迎」という文言から「本来は一人で行くところではない」というニュアンスを感じ取ってしまう人はお一人様の才能がない
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最初の会社に勤めてた頃、「自分はこの会社に不向きなのか、それとも労働全般に不向きなのか」と考えて、問題の切り分けのために会社を辞めてみた結果、人生そのものに不向きなのだとわかった
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Yahoo知恵袋で「至急イカの呼吸方法を教えてください!」と質問してる人がいたんだけど、イカと一緒に階段落ちて体が入れ替わっちゃった人なのかな
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電車で近くに立ってたセルフ車掌の人が「ザ ネクスト ステーション イィズ…」まで言ったところでこちらをカッと凝視してきた。ライブで客に歌わせるタイプのアーティストだ
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「あの、ホラ、青山ナントカみたいな名前の漫画あります?」と訊かれてテルマエ・ロマエを持ってきた神保町の店員さんマジ有能。
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「Excelに少し詳しいだけで一目置かれる」という会社は山ほどあるけど、そういう所では「機械に詳しいって?ちょっと電子レンジ直してくれんか」というタスクも発生しがち
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前に阪神の金本が「プロなら全試合出場を目指して当然。サラリーマンだって滅多な事では有給とらないでしょう」という話をしてたけど、多くのサラリーマンが休まない理由はそういうプロ意識よりも「野球部員が9人しかいないから」だと思う。たまに監督もマウンドに上がる。
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帰省時の新幹線自由席、「自由」の概念が北斗の拳的世界観における「自由」に近い
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電車内にセミが飛び込んできたので、掴んで窓の隙間から放り出したら即またその隙間からスルッと入ってきて暴れはじめ、他の客の「どうすんだよお前」みたいな視線が刺さる。良かれと思って手を出したために「責任」が発生してしまうこと、割とよくある
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コールセンターいた頃にしんどかった相手、暴言吐く奴や話聞かない奴より「自分を名物キャラだと思ってる奴」で、「お前らお待ちかねの俺様が今週も物申しに来たぞ」という愛嬌と実績のない張本勲みたいなのがゴロゴロいた
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昔のドラえもんを読んでたら「銀行に預けると10年でほぼ2倍になる」というセリフがあって、どんなひみつ道具よりも遠い世界のお話に感じた。
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特急の車内検札で「俺は駅員に嘘を教えられてこの電車に乗った、だから料金は払わん」と力技で突破を図るおっさんに対し、車掌が「例えばレストランに行ったとします。そこで料理が口に合わなかったとしても代金は払いますよね?」と回りくどい例えで応戦してて、おっさんの気力ゲージが減ってきている
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中高生がSNSを利用する事の弊害が時々指摘されるけども、「世の中には本当の本当に話の通じない相手が想像以上にいる」という事を早い段階で知れるのは教育上良い事だと思う